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Amazon.co.jp ・本 (500ページ) / ISBN・EAN: 9784061817005
感想・レビュー・書評
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メルカトル鮎の正体は「翼ある〜」読んでたから分かってたけど。。。
銘探偵な訳がわかったって言うか、「あんた探偵ちゃうやろ」ってツッコミ入れたくなったわ(笑)
キュビズムってなんやねんっとか、いろいろと理解できない登場人物ばかりでちょっと疲れたわ(¯―¯٥)
某ヘンな物好き氏に「うへぇ」の言葉を捧げます(笑) -
※む…難しかった…(・・;)以下で私なりの解釈を述べています。未読の方はご注意下さい〜
詳細まで触れるとくだくだしくなってしまうので、簡潔に自論を述べます(・・;)当たってるかな〜(ドキドキ
以下、ネタバレ
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◎タイトル:夏と冬の奏鳴曲(=黙示録=春と秋の奏鳴曲の続編)
◎プロデュース:武藤&編集長(&桐璃)
◎キャスティング:編集長
◎主演:如月烏有
◎助演:2人の桐璃(=形相としての和音)
◎和音:error
◎被害者:水鏡三摩地(⇄武藤紀之!)
結城孟
村沢孝久
村沢尚美(旧姓:武藤)
パトリク神父(小柳寛)
武藤紀之(故人:尚美の兄)(⇄水鏡三摩地!)
◎雪原の密室のトリック:自然現象による偶然の産物(…)
◎首無し死体の謎:20年来の人物入れ替わりを警察に悟られないため。
◎結局、和音とは何者だったのか?:青年達が生み出そうとした偶像としての「神」。一冊の本がその不可能性を浮き彫りにし、彼らは「神」を「殺す」ことにした。
だが、武藤と編集長は「神」と「ある青年」の出会いを描いた前編=「春と秋の奏鳴曲」の続編・「夏と冬の奏鳴曲」を20年前に考案し、現実世界に演出しようと試み、果たして成功した。
◎何故、烏有は「左目」を失った桐璃を見捨てたのか?:これがどうしても分からない(・・;)
◎どこから仕組まれていたのか?:烏有が今なお囚われている青年の死、その後の桐璃との出会い、2人が和音島に渡るまで、全ては巧妙に仕組まれていた。
編集長(和音の一翼)は、和音を20年前に「殺して」おらず、自分の子供である2人の桐璃(双子)を使って、かつて彼らが熱狂した「春秋〜」の続編を作り上げた。
(最後らへんになるにつれ自信ないなあ)
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以上、ネタバレ終わり
読み手によって解釈が大きく変わることを余儀無くされる作品だなあと痛烈に思いました。
キュビズムを理解してない、若干読み飛ばした私はつまり/(^o^)\うおおおお←←
ですが、今作で最も麻耶先生らしい仕掛けは、探偵がラスト2ページにしか出ていないにも関わらず、最後の最後で出したあの存在感ですかね。
メルカトル鮎が烏有青年に投げかけた一言で、この小説の真の書き手を読者に明示したあの仕掛けは…ふおおお〜!どゆこと?!どゆことお?!!(驚愕)となってしまった幸せな読者の1人がここに\(^o^)/はいはーい←
…歌野先生の安達ヶ原といい、パンチ力のある大作を立て続けに読んで、ちょっと呆然としてます…。
次はちょっと軽めのもの読もう…。
今回は感想まとめるだけで疲れたので背表紙からそのまま抜粋。Amazon先生、お世話になります…。
歪んだ館が聳(そび)え、たえず地が揺れ、20年前に死んだはずの女性の影がすべてを支配する不思議な島「和音島」。真夏に雪が降りつもった朝、島の主の首なし死体が断崖に建つテラスに発見された。だが殺人者の足跡はない! ラストの大破局(カタストロフィ)、メルカトル鮎のとどめの一言。……ミステリに新たなる地平を拓く奇蹟の書。 -
メタミステリ?とでもいうべき。宗教とキュビズムのあたりは面白く読んだが、そこに比べて主人公とヒロインの会話にイライラする。20歳前後の若者の会話ってこんなものか。デビュー作に比べて描写力が確実に上がっているのがよくわかる。行きつ戻りつ、暇つぶしに読むには最適。
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出た当初は鵺なんて蔑まされたりしたが、のちに現れる流水大説やとんかつに比べればまだまだ良心的(しかも確信犯つまり愉快犯だし)。足跡消失の真相に対する評価が、そのままミステリに対する読者の姿勢の分水嶺になっている。
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麻耶雄嵩を語るには絶対外せない作品だが、駄目な人には本当に駄目だろうな…むしろトラウマになりそう(苦笑) ただ私の場合、理解できていないくせに中毒的にハマった。烏有の決断が後味悪くてとてもいい。
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読み終わって思うのが、この作者は自己満足で書いてると思う、それもかなりの。でも、それは裏を返せば一切手を抜かないというわけで、今までに読んだ作品のどれをとっても見事な計算がされている(と思う)。今回のも作者なりに完璧に仕上げた作品だと思うが、如何せん、それについていけない。難解極まりないです(主観的には)。だってホントに分らないよ。
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これも再読。読んだのは四年くらい前か。
これまた当たり前のように内容を忘れておりまして。二度目だっつーのに思いっきり結末に驚いてしまいました。
ってまあ、話全体のトリック自体はよく見かけるし、使い古されてるものだけど。
それを彩る回りがすごくて気付けないんだよなぁ。面白い。
基本的なモチーフはキュビスム。ピカソとかが使ってた画法ね。三次元的なものを二次元に落とすその方法。
今までなんとなく持ってたキュビスムに関する知識は、もしかしたらこの本から得ていたのかもしれない。複雑でわかりにくいけど、おぼろげに理解できた気もする。
ただね、これはね、読むべきは最後の二ページだよ。ここに爆笑。そういえば前読んだ時もその二ページに大喜びした覚えがある。昔から好きだったんだなぁ。
とりあえずそのページ中の文から抜粋。
「月の光は愛のメッセージ」
誰の言葉かは内緒(笑)
04.07.22 -
わたしは良い意味でチクショー!ってなったんですけども、雪密室の謎が絶対解けないし(笑)最後にきれいに名探偵によって全ての謎が解き明かされないというのが嫌いな方には全くおすすめできません。(笑)
しかし面白かった!!!!!読み返さねば。 -
これはもう、賛・否・評価できない、の3択かなと思う。
前作「翼ある闇」で気になる存在になり、この「夏と冬~」で堕ちるところまで堕とされた。出逢った当時ミステリ初心者だった自分にとっては、少々刺激が強すぎた模様。
“本格”ミステリと言うにはかなり奇抜で振り切ってしまっている感はあるものの、舞台が舞台だけに神秘性が重んじられると考えれば、まぁ、ヨシとできる。が、もはやこの1冊そのものがミステリ。
今まで何度も読み返したし、今後も幾度となく読み返すだろう作品の一つ。 -
おもーい!
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