解体諸因 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 106
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061817289

感想・レビュー・書評

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  • 著者のデビュー作品。
    密室とかアリバイとか、トリックでなく、“バラバラ死体”というガジェットをテーマにしたミステリ短編集。タックシリーズでもある。
    どの話も安楽椅子探偵というスタイルであるが、コミカルかつロジカルに謎解きを積み上げていく展開はよかった。
    また、テンポや強弱もキレイについていて読みやすく、20年以上前の作品と思えないくらい現代的。
    意外性がもう少しあれば個人的な傑作に入るが、シリーズ後作を期待するには充分。
    3+

  • タック&タカチシリーズ・第1弾。

    新しいシリーズを読み始めました。
    ただ、短編集で、時系列もバラバラ。
    登場人物については、まだ把握しきれてません。

    すべてバラバラ殺人が題材。
    サッと読めるし、楽しめました。

  • いろんな、バラバラ、について。
    バラバラにする理由について、かな。
    連作っぽい短編で、まぁ最後にやっぱりまとまるから、連作短編だろうと思うのだけど、そのわりにキャラクターの個性が微妙なので読み進めにくい。
    一気に読む気がしないので、だらだら読んでたら、最後のまとめ、みたいなあたりがごちゃごちゃになってしまった。
    その人何番目の話で出てたっけ?とか。。
    戯曲っぽいとこは特に読みにくい。

  • 連作短編集。タックシリーズの最初、ということで借りたけど、しょっぱなからタックの卒業後の話で、おや、と思った。タックが出てこない話もあるし。全てがバラバラ事件でかつ安楽椅子探偵もの。そして全部の短編が繋がっているという。ほんとにパズル的で感心する。よく考えられるなーと。この女子高の先生がボアン先輩だとはつながらなかったな。

  • タイトルのとおり、バラバラ殺人づくし。そしてさまざまな解体の理由。よくぞこれだけのバリエーションを思いついた!という感じ。
    しかも「解体」テーマの単なる短編集だと思っていたら、実はそれぞれの事件が最終話できちんとまとまる連作短編集だったのに絶句。私は一話ずつちくちくと読んでいたのだけれど、これは一気読みするのもいいかもなあ。

  • 少し腑に落ちないところもあるが、職人芸的

  •  主にバラバラ殺人をモチーフにした安楽椅子探偵もの。 読者への挑戦がはさまったり伏線がたっぷりの騙された感はないけど、謎の不気味さと不思議さに翻弄され、謎解きのパズルを十分に楽しめた。 それと血飛沫が多いわりに気持ち悪くなってない点も○。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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