姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4222
レビュー : 610
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061817982

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代にミステリ好きの友人から教えられ、即書店へ走った思い出があります。文体とキャラクターが衝撃的で、あっという間に虜に(笑)。厚いのに全く飽きさせない展開で、サクサク読めました。あらゆる場所に散っていた謎のピースが、一つ残らず明らかになるスタイルなので、スッキリと読み終えることができます。もちろん妖怪になぞらえて進むのも面白いと思いました。

  • 初めて自分のお金で買った講談社ノベルス。色々とトラウマ。

  • とても面白かった。半分読んでもまだ結末全然分からない、こんな本ひさしぶりだった。怪奇的な事柄を理路整然と説明する京極堂、終始翻弄されてる関口君、トリッキーな色男の榎木津など、キャラみんな良かった。
    文章力高い。構成も素晴らしい。京極先生頭いい。

  • 衝撃的でした。
    初めて読んだとき、夏の太陽がじりじりと肌の体温を上げていく感じや、木造の建物のうすら寒い感じ、薬瓶が並ぶ棚、そういったものを文字を追いながら本当に体験していた。初めて出会うはずのキャラクターたちの傍で、キャラクターたちが話すのを間近で聞いた。関口くんが感じる閉塞感や不安・混乱を感じて、彼と同じように京極堂に頼った。助けて欲しい、救って欲しい、と思った。謎解きが始まると同時に、ホッとして、でも、救われないひとがいるのが分かって悲しかった。
    本を読みながら、実体験をするというのは、全ての本がなし得ることではないので、初めて読んだあの日から何年も経ちましたが、やっぱり希有な本だと思います。

  • 関口を見ててこっちがハラハラした。大丈夫かこいつ…?不安定すぎっぞ…。
    京極堂や榎さんもそういうところが気になるのだろうか。学生時代の鬱状態の時に代筆や食事の差し入れをしていたというし。榎さんが木場に電話したのは嬉しかった。
    木場もなんやかんや世話を焼いていて、物わかりのいい雪絵という奥さんもいることだし、関口は本当に周囲の人に支えられて生きているんだなぁ、という印象。周囲の人がいなかったら、関口はとっくの昔に死んでるだろ…。
    関口が変人と思っている京極堂と榎さんから、関口の方が変と思われているらしくて、いい三人組?だと思う。
    関口は雪絵さんとどうやって恋愛結婚したんだろう。
    ラストで「お母さん」といった理由がわからない。察しが悪くて嫌になる。
    とりあえず関口が好きキャラです。

  • 学生の頃、本好きの後輩が「今、この著者がおもしろいですよ」と貸してくれた本が本作でした。そして、京極ワールドにはまるきっかけとなった本です。何度も読み返し、その度にそれぞれ異なる人間の不可解さについて考えてしまいます。

  • 初読は95年。戦後昭和のレトロな時代設定とか、廃病院とか、引きこもり気味の作家(語り手)と神主で古本屋で憑き物落としとか、美形の探偵と無骨な刑事とか、夥しい古書や目眩を誘う坂とかダチュラとか、そういったディテールにすっかり心を奪われてしまって、トリックなんかは正直どうでも良くなってしまった。

  • 昔読んだなあ。
    長い長いお話をどんどん読んでいって
    最後の辺だったかしら榎木津さんの目のことが説明されていたと思うんだけど
    それが私にはどうしても理解できなくて
    物語そっちのけで気になって気になって
    そんな思い出のある本です。申し訳ないので評価は付けずです。

  • 読んでいて、説明の部分は、やたらと長ったらしいし、自分の頭では理解することがムリなくらい難しいし…とにかく何なんだこれは!?っと叫びたい衝動に駆られたけど…

    でも、読み進めていくうちに、なんて面白い話なんだろうと思ったし、謎解きの部分は、とにかく怖くて…人間の奥深くに持ってる恐ろしさを垣間見たような感じを読んでいて感じました。

    次の作品は、読むか分からないけど、時間と体力があったら読んでみたいと思った。

  • 初めて読んだ京極夏彦。
    発売から二年ほど経った夏。
    友人とやってきた書店で「面白い本ない?」と聞いたら「これ、面白いよ!」と勧められて購入したのがこの本だった。姑獲鳥から鉄鼠まで四冊購入。「読み始めたら眠れなくなるよ」と言われて、そんなに面白いのか…と思っていましたが、本当に眠れなくなる夜を過ごしました。
    とっても読み辛いし、とっても難しいし、一回だけじゃ理解できない。これってどういうこと?って思うことしばしば。だけど、読み進めるスピードを抑えることができない。
    魅力的な登場人物。
    マニアック。内容も登場人物もそんな人たちが多い中、唯一登場する『普通の人、どこにでもいるような普通の男、関口巽』が非常に良い味を出している。
    螺旋状に渦巻き、張り巡らされる糸のように四方八方に広がった『難解な事件の謎』と『膨大な証拠』が一つになった時、鳥肌が立ちました。

    サスペンスドラマでやるようなミステリーでは決してなく、非常にマニアックで陰湿。個人的には『魍魎の匣』が、京極さんの小説の中でダントツ大好きですが、「好きな作家は?」と聞かれて一番に「京極夏彦」と答えるきっかけになった本です。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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