姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.78
  • (719)
  • (551)
  • (1172)
  • (25)
  • (13)
本棚登録 : 4222
レビュー : 610
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061817982

作品紹介・あらすじ

うだるような暑さの中、急にひんやりとした締め切った部屋に入り眩暈を覚えるような、抜け落ちた記憶を必死に集めようとしてもどかしさを感じるような、過去からの因縁を断ち切れず苦悩するような、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」は登場人物の気持ちのかけ違いによって引き起こされる悲劇です。だから、不思議なことなど何もないのです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 願いはかなえられたのか。助かったことになったのかな。
    その世界を良く知るからこそ、その世界も含めてすべて現実として捉えることができる。
    知らなければすべて曖昧で、それが現実なのか、夢なのか、区別もできない。
    帰る場所があることを、私は羨ましく思う。

  • 京極堂の一冊目。
    面白いのかどうなのかと見定めている初めの方の部分に、めちゃくちゃ長くて難しい会話があるので、読むのを諦めそうになりました。けど、最後まで読んでよかった。
    榎さんが気になっていて読もうと思っていたのでした。
    思った通りの面白い人で、もっと活躍見たい。

  • 関口くんの頭がぼんやりしているから読んでる側もぼんやりしてしまいそうになるけど面白かった。

  • 映画の後追いで読むことになったが、いや面白かったな。
    映像でキャラクター付けができていることもあってすいすい
    と読めたし。

    まぁ確かにこの原作を映画にするのは至難の業だろうし、
    原作のファンにとってはあの映画は原作のほんの一部分しか
    描いてないということにもなるだろう。圧倒的な情報量と
    京極堂の人となりが最も描けていない部分ということになる
    だろうか。あと榎木津は阿部ちゃんじゃない気もするしね。
    いや正直降参です。残りの著作もがんばって読むことに
    しますハイ。

  • 心と意識と概念の話。テーマが難解であることと、語り手の関口さんの情緒が不安定なために理解するのが難しかったが、非常に楽しく読むことができた。最後の謎解き・解説パートではあまりの悲しさと恐怖に背筋がぞくりとした。
    京極堂シリーズは過去一度挫折したが、再度挑戦したいと思う。

  • *

  • ちらっと読んだ他のシリーズより個性的というか、変わっているというか。 一種の叙述トリックのような感じで、途中までさっぱり理解できない。最後はちゃんと想像もつかない決着がついて、よかったな、と。

  • 後半エグいですが
    びっくりしてる間に
    ぐいぐい読ませます。

  • 前半は京極堂さんの演説がとてもくどくて読むのが面倒だったけれど、物語が動き出すと楽しく読めました。

    法学部出身者とか論理的な理論展開が好きな人には、もっと楽しいのかもしれないけどね。

    憑きもの付きの家系とか、とても良く似た姉妹が間違って懸想されちゃうとか、ある意味ベタな展開で、雰囲気は良かったです。

    京極堂が安倍晴明系の陰陽師ってのは、どうも夢枕獏さんの晴明ファンとしては微妙なところだけれどね(笑)

  • 何度目かの再読。何となく梅雨時のジメッとする夜に読み返したくなったりします。
    言わずと知れた京極夏彦のデビュー作にして百鬼夜行シリーズ第一弾です。戦後の混沌とした日本、妖怪、宗教、物事の真理…これらの言葉に拒否反応がでたらまずハマれないと想います(笑)

    何度読み返しても冒頭からの主人公である京極堂の蘊蓄には辟易しますが、

    『古本屋が本業、神主が家業、憑き物落としが副業ー』

    …と嘯く京極堂の巧妙でロジカルな蘊蓄に張り巡らされた伏線が読み手を彼岸の淵へと誘います。

    妊娠二十箇月の怪異ーー。
    密室から消えた妊婦の夫ーー。
    赤子の連続失踪事件ーー。
    極めつけが旧家に今も続くのろいーー。

    『この世には不思議なことなど何もないのだよ』

    すべての謎をこの一言で一蹴してしまう京極堂の術中にまんまとハマってしまいます。

    ミステリーの定石でいったら物凄い力技での事件解決になっていてコレってアリなのか!?って想うんだけれどもあの蘊蓄にこそ全てが凝縮されており、コレはコレで在りなのかーと想わせるところがこのシリーズの面白さなのかなぁ~と想いました。

全610件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

京極夏彦の作品

姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)を本棚に登録しているひと

ツイートする