未明の家―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061817999

感想・レビュー・書評

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  • 初めての篠田さんの作品。キャラに個性があって読み易い作品。犯人の動機は少し弱い気もするが、なんだろう、キャラに個性がある作品は、そんなこともついつい許せてしまう。そんなこんなで、キャラが濃いから次が読みたくなる。とりあえず、次は黒死館と虚無への供物を読みたいと思った。全然作者が同じでもなんでもないが。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★☆☆ 9
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》71 B-

  • ※2007/5/11のblogより転載

     大学院に在籍する桜井京介は、西洋建築マニアである。そして、建築探偵という隠された一面も持っている。
     京介のアシスタント蒼によって貼られた「西洋館鑑定」のチラシを見た遊馬理緒(あすまりお)が、調査を依頼してきた。依頼する物件は、伊豆にある遊馬家の別荘「黎明荘」。今は亡き理緒の祖父遊馬歴(あすまわたる)が建てた、スペイン風の洋館である。
     その洋館には、ある隠された謎が・・・
     一見、一般的なスパニッシュスタイルに見える館は、実の所矛盾した造りが施されていた。そして、黎明荘では奇妙な事件が頻発する。発端は、主の歴の死。警察では事故死の扱いだが、実は殺人であるとの疑いが・・・


     内容的には、大きなサプライズがあるわけでもないけれど、テンポがいいのでどんどん読み進めることが出来ました。ただ・・・作者のセンスが自分には合いませんでした。
     まず、有りもしないような登場人物の名前.これ、はっきりいって萎えます。はい。わたしは、ダメです。珍しくても、まだありそうな名前ならいいのですが。
     そして、キャラが痛いというか、ちょっとウザイというか、もっとナチュラルでもいいのではないかと。
     ストーリーの中でキャラが浮きまくりという感じで.なんとなく少女漫画のキャラチックなイメージ。ま、そうでもしないとこの物語が成り立たないとも言えるのですが。

  • 前髪挙げると超絶美形の探偵とか、16歳の後見人が25歳の学生とか、突拍子のない設定がマンガチックね・・・
    書き流しの文字も読めないのに「落款」とか「古代裂」とかって言葉使っちゃう登場人物、若い独身男のアパートに「ダイニングキッチン」って、なんか言葉の選び方がチグハグ・・・現場に向かう車のBGMがS&GのMrs.Robinsonってどうよー (BonJoviのアコースティック版の方が好み…)とかいろいろ思ってたんですが。

    おお、この渋い犯人はなかなか。珍しいタイプかも。真相もまあまあの収まりだし、漁夫王のメタファーが全編に効いていて、よかったです ^^

  • 蒼、京介、深春の関係と蒼の本名がわかるまで読みたいと思います。

    堀田善衛の『ゴヤ』も読みたくなりました。

  • 再読。建築探偵シリーズ1作目。
    シリーズは完結済ですが、どうやら続編が出るようなので再読に着手。
    随分と久しぶりの再読なので、京介/蒼/深春の背景はまだこんなにぼかされているのかと、ちょっと新鮮です。
    シリーズ読破していて事情は全て分かっているので、作中のほんの些細な描写に心が揺さぶられます。
    建物に込められた想いが静かに汲み取られ、閉ざされたパティオの真の姿が現れるくだりがとても好きです。
    神代教授はまだお名前だけの登場で、いつから登場するのかも忘れてしまっているので、そこら辺も楽しみながら再読していきたいです。

  • 再読中。。でも多分読み終わらない…

    この本の冒頭部分に、何か面白いことが書いてあったような…と急に思い出して、中古で買って読み返してみた。

    以前に面白いと思った文章は多分これかな…
    「それが《無意味》に見えるのはただ正しい位置を得ていないからだ、そのあるべき場所を発見できればすべては《意味》へと繋がっていく」

  • 桜井京介シリーズ1☆
    キャラの役割がしっかりしてて個性もいい味を出してるなぁ('◇')ゞ
    女性人気が高そうなシリーズもの。
    蒼の記憶力、深春のフィールドワーク、京介の推理力がバランスよく事件を解決に導くのですね☆話の組み方も面白かったしラストも好感持てるんじゃないかと(´ー`)

  • まだ読み終わってないのに状況を間違えた
    (ま、いいか)

    建築探偵登場!
    しばらく前からどーしょーかなーと
    悩んでいたシリーズ
    8割読んで・・・印象GOOD!
    さ、続きっと!

  • 京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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