魍魎の匣 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3911
レビュー : 419
  • Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818125

感想・レビュー・書評

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  • 加菜子ちゃんの気持ちや考えがあまりよく読めなかった。あんな体になって、どう思っていたのか、とか、あんな体になった理由とかがわかっていたのかとか、わかっていたらどうだったのかとか。嫌じゃ無かったのかとか、不安とか怖さはなかったのか、とか。そういうことが何一つ読み取れなかったのは、読みの浅さなのだろうか。

  • 2冊有
    1冊は「草紙」用

  • ホラー好き・ミステリー好きの方にオススメ。
    映画化もされましたが、内容的にはコチラの方が面白いです。
    ただ、ページ数が多いので、覚悟して読んで下さい!
    【熊本学園大学:P.N. GLaDOS】

  • 京極夏彦読み返し2冊目読了。登場人物が多すぎるシリーズですので、あー、この人ここからか、と納得しながら楽しんでます。木場さんの兵隊服姿見たいなあ。

  • 挫折

  • みつしり。

  • オカルトともSFとも言える。とにかく「匣の中の少女」のイメージが強烈すぎる。近年これほどのインパクトを受けた本はない。

  • 京極堂シリーズではNo.1。(「女郎蜘蛛の理」「鉄鼠の檻」でトップ3かな。) ・・・と言いつつ、しばらく読んでいないので、正直細かいことを忘れてしまった。せめて、ということで「魍魎の匣」と言えばこれでしょというフレーズを引用しておこう。

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    匣の中には綺麗な娘がぴつたり入ってゐた

    「ほう」 匣の中から声がする。鈴でも転がすような女の声だった。
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    容器と云うものは中にものが入つてこその容物で、何事も充分有効に活用する為にはみつしりと充實させることが必要である。
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    みつしり。みつしりですよみつしり。読後しばらく、"みつしり"を一人で流行らせていたなあ。「魍魎の匣」だけは文庫版では無くノベルス版で読んで頂きたいもの。みつしり、つまってますよ。


    (やっぱり久しぶりに再読しよかな。好きだ!ってことだけでも何とか書いておきたかったのです)

  • 相変わらずこのシリーズは長い!

    今回のは人間の悪の面がまざまざと描かれているのが辛く、正直途中で何度も挫折しそうになりました。
    登場人物のほとんどが報われない悲しい話なんだけれども、最後の最後に爽やかに上手くまとまっているのが、京極先生の凄いところですね。



    あと関口君の京極堂に対する信頼感は半端じゃないですね。
    確かに京極堂みたいな人がいたら、頼りたくなるのも解ります^^

  • 初京極シリーズ。姑獲鳥から読めよという話であるが、映画を微妙に見つつ漫画を先に読んでしまいつつだったので、気になってこっちを先に。

    うろ覚えの映画と比べて爆笑する程度には内容が違う。どうしてああなった。
    2巻まで読んでいる漫画は原作を反映させた内容になっている模様。

    全体的に文体は好み。久しぶりに新しい作家さんを開拓できた喜び。

    魍魎の解釈が面白い。そういうエッセイ的な読み物だと思って読むと楽しい。
    生命維持の研究や「命の解釈」に関するそれぞれの意見(驚き、嫌悪、恐怖、同情、同意)は現代に通ずるものがある。というより、幻想的に書かれてはいるが、この延命方法は現実に既に存在する、あるいは現実味を帯びてきている治療法であるからして、過去の彼らの驚きは実は自分たちのものと重なると同時に、本来書き得ないものであるとも思う。私たちはもうそういった処置を知っているので、博士の延命方法はあまりショッキングではない。作中の彼らのような、斬新なものを目にした驚きは薄い。
    新書発行が1995年であることを考えると、臓器移植や人工臓器の存在、研究、治療は一般に浸透していなかったように思うので、その時期に読めばもっとセンセーショナルだったかもしれない。また、生物専攻でない人には今でもさほど馴染みのない話題だろうか。身体の外側に大きな箱を作って臓器の代わりをさせるという発想は、今でも意外かもしれない。2011年現在、複雑な働きをする臓器の代用となる機械は未だに作られていない。(人工心臓については研究が進んでいたようにも記憶しているが、他については不明)

    アンドロイドやロボット、義体という発想が一般に浸透し、技術が進歩しているという近未来~未来前提での映画が多数作られているので、人を機械と置き換えるという点では新鮮味はあまりない。『サロゲート』という映画を見てみると面白いかもしれない。

    脳髄は身体を反映して意識を作る、というくだりを読んだときに、『インセプション』を思い出した。内容自体はこの小説とは全然関係ないが。何も考えず単体で見ても十二分に面白い映画なのでオススメ。

    自分が生物専攻だからかもしれないが、京極と美馬坂(+外野)のやりとりが一番楽しかった。
    普段ミステリを全然読まないので、様式美なのかそうでないのかよくわからんのだが、

    加奈子を線路に突き飛ばしたのは誰か?

    加奈子を箱に入れて連れ去ったのは誰か?

    久保が犯罪に走ったきっかけは?

    といった謎については、半分も読まない内から予想がついたため、最後の方は京極の語りを楽しむのに読んでいるようなものだった。私は京極の考え方や喋り口が好きなので苦にならなかった。回りくどい言い回し、核心をちらつかせながらなかなか真ん中に言及しないあたりを、やりすぎと捉えるか、これが京極という男の性格と思って楽しむかは、読む人次第かと思う。実際、「はよ言えやじれったい!!!!!!」と本をぶん投げる人もいるのではないかと。
    他の謎については、読むまで予想がつかなかったものもいくつかあるが、大抵些末というか、さほど私の興味を引かない内容だった。好きな文体でなければ途中まで読んで放置プレイに入った可能性も否めない。

    陽子さんの魍魎は結局落ちなかったのだろうな。いや、魍魎が境界であるというのなら、それ自体は落ちており、ただ落ちて此岸に戻るのではなく彼岸に行ってしまったということなのか。(美馬坂も同じく)木場の行動によっては陽子さんは戻ってきてたんじゃないかという書き方にも思えるので、木場のラストでの行動はちょっと残念。

    美馬坂に対する「科学という箱になってしまった」という表現は大層腑に落ちたので面白かった。それだけに、最後に愛の逃避行だったのがいささか唐突感。極端から極端へのパラダイム変換(部分的ではあったけど)がいつ起きたのかがいまいちわからなかった。陽子の告白を聞いたとき? もしくは発言から察するに、美馬坂はいくつものアンビバレンスが紐で括り合わされて入った箱であり、その中で表層に出ていたのが、「医学者としての彼」(「医者としての彼」、ではない)で、最後に京極に押されくるりとひっくり返って相反するものが垣間見えただけなのかもしれない。

    頼子の描かれ方がある意味とてもリアル。そして『告白』という、こないだ映画化された小説を思い出す。こちらは映画ではなく小説で読んだほうが楽しめる本ではなかろうか。頼子視点で書かれているときはかなり変わってて相当おかしく若干ずるい少女だけど、京極の語る頼子は相当小賢しい子どもと大人の端境期、そして現実味があるように思う。

    青木はとても真人間。

    関口、素質有り。

    榎木津は色々超越してて京極とは別の意味で清々しい。善い変人。

    かねてより読む前から京極堂というキャラについて ド変人でド偏屈 と聞いていたので、どんだけ珍妙な人なのかと思っていたのだが(『レベルE』の王子から奔放さを引いた隙間を偏屈で満たしたようなのかと)、意外や意外、予想に反して真人間で優しい人じゃないですか。

    事件については、まさに京極の言うとおり、後味悪いものでありました。
    勧善懲悪が好きな人が最後まで読み通したら本を投げたくなる気がする。

    なんかわりと微妙な感想書いてるような気がするけど、マイ好きな本カテゴリに堂々のお迎え。

    そのうちまた読み返してみたい。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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