狂骨の夢 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3091
レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (578ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818446

感想・レビュー・書評

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  • 私にとっては三冊目となった京極堂シリーズですが、これもまた、複雑に絡まりあって真相が分かるまでは眠れないってタイプのものです。

    三冊目ともなると、登場人物のキャラクターもなんとか分かってきて楽しみ方が多様化してきます。そういう意味でも京極堂シリーズは仲間内で(何の?)人気があるんでしょうね。

    系図に織り込んだ宗教の奥深さや恐さがひしひしと。
    そして人間関係のドロドロさは慣れてきました。

  • 語り手や形式が変化するので、読むのに手間取った記憶があります。引用される知識もますます難しくなり、理解したつもりでも思い返すと曖昧になっている。事件のあらましは、なるほど!とスッキリするんだけど、いつか再読したいと思っているのは、全部を理解していないからなのだと思います。

  • ラスト最高

  • 憑き物落としから事件終了のコントラストに眩暈がした

  • 安定の京極堂(百鬼夜行)シリーズo(^-^)o

    今回はいさま屋の伊佐間さんが主な話。
    仏教がてんこ盛りだったのですが、仏教って難しいなぁ…。
    知れば知る程訳分からなくなって、後半はもう出て来る単語単語が頭に入って来ず…あたしは、死んだ目をしていた。
    前二作程は理解出来なかった、悔しい。

    読むペースは通常通り、楽しくさくさく読み進められた。
    相変わらず厚い本だとは感じない。

    そして佐田朱美が可愛いぞ(^o^)


    ここ数冊、京極しか読んでいないので、他の本を読める気がしない…。
    今は京極しか読むつもりは無いので尚更。

  • 百鬼夜行シリーズ第3作。

    まず読後感としては、
    前々作、姑獲鳥の夏、また前作、魍魎の匣の
    比類なき衝撃に対して物足りない印象は否めなかった。

    姑獲鳥の夏は、
    各々を見ると荒削りな生々しい悪魔の惨劇を
    殴り描き乱雑に積み上げているようで
    視点をひいたその全体像をみると
    世にも悍ましくも美しい1つの芸術作品となっている印象だった。

    魍魎の匣は、
    それぞれが独立して緻密に造られた柱の群れが
    隙間を埋め尽くすかのようにズラリと立ち並び構成する、
    計算し尽くされた圧倒的で完全無欠な悲劇と狂気の建築物を
    築き上げている印象だった。

    そして本作、狂骨の夢。
    大海原に浮かぶ一見バラバラの残骸。
    それらを複雑に絡んだ糸を紐解き手繰り寄せてみると
    魔境へ誘う古来からの一繋がりの道筋となっている印象だった。

    やはり京極夏彦氏の作品の大きな特徴は、
    その黒死館的な広範で膨大な薀蓄話だろう。
    各宗教や精神科学分野における同氏の知識量には下を巻かれる。
    本作では、基督教、フロイトとユングの欲望と潜在意識、
    そして真言宗立川流といった分野においての
    興味深い教養が得られた。
    私の「文化」に対する知的好奇心を実にくすぐられる内容だった。
    個人的に以前よりも仏教に対する関心がより深まった。


    しかし読後の消化不良な感覚を
    もっとも大きく占めた要因としては
    前2作にみられた、物語の終末にSF的論理を交えながらも
    標題の百鬼夜行を現実世界に体現する趣向が
    本作においてはみられなかったことだった。

    登場人物たちの狂気により、
    妖怪の存在を現世に露わにさせた描写を
    実際に目の当たりにさせられ
    背筋がゾワゾワとさせられるような
    凄惨たる衝撃の瞬間の美こそが
    百鬼夜行シリーズのもっともの醍醐味ともいえよう……

  • 今回、あんまり主要メンバーが最初出てこなかったな~って、イメージと、そんな宗教が昔からあったんだな~という驚きが強かったな。

  • 再読。京極堂シリーズの中では地味な作品かもだけれどもなんとなくひかれる。間取り好きのせいかもしれないし、夢とか宗教とかそれにまつわる死生観とか、京極堂の言葉で説明されると納得してしまう。
    顔が分からないということがなんだかとても恐かった。

  • 複雑に絡まり合った話の読み応えは抜群だが、憑き物に、フロイトの精神分析やらキリスト教の話まで関わってくるとは。
    朱美さんの女っぷりが素敵でした。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/13735981.html

  • また分厚いなー思いながらも、そこまで読むのに時間がかかっていない不思議。
    このシリーズ、前巻の事件もサラッと話に出てくるのが好きだ。
    新しい京極堂側の登場人物が出てくるときも、なにかしら過去に共通する人物と出会っていたり。
    特に榎木津が出てくると、その逸話ににやりとしてしまう。
    解決編の収束の仕方が本当に気持ちがいい。
    クライマックス、事件の真相だけではなく、狂気じみた宗教、精神の雰囲気も同時に盛り上がって、終わりに近付くにつれ名残惜しい気さえなる。非現実性って魅力的。
    先に女郎蜘蛛読んじゃって、ちょっと後悔している。
    次の作品読んだら、また読み直す。

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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