狂骨の夢 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 3098
レビュー : 258
  • Amazon.co.jp ・本 (578ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818446

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずとんでもない話だった

  • 京極堂シリーズの長編第三作。前二作に比べればずいぶん
    すっきりと読みやすくなったような気がする。慣れてきたと
    いうことか。私の興味を惹いてやまないジャンルを縦横無尽
    に行き来する内容でずいぶんと楽しませてもらった。日本
    神話からフロイト、キリスト教から真言立川流まで、いや
    筆者がこれでもかというほど詰め込んでくる情報量に脱帽で
    ある。ただ京極堂の登場が遅いのが気にくわない(笑)。
    もっとガンガン怖れ知らずに斬りまくってほしいものよ。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・南郷13の古本屋で

  • 「骨」と「髑髏」と「前世の記憶」と「夢」。幾人かの登場人物の左の話交錯する。さっぱりわからず混乱したところで、中禅寺による謎解き。以前ちらっと読んだ記憶があり、謎解きの極一部が記憶にあったのだが、それが本当にごく一部だったので、全然役にたたなかった。しかし最後まで読んでもすっきりしないというか、なんというか。うーむ。

  • さすが京極夏彦!知識量がすごすぎます。ストーリーも伏線の回収の仕方が唸る唸る。 よくもまぁここまで広げてちゃんと収斂させるなという感じでした。伊佐間の憑き物は結局なんだったのかちょっと良くわからなかったけど。。

  • 百鬼夜行シリーズ第3作。

    まず読後感としては、
    前々作、姑獲鳥の夏、また前作、魍魎の匣の
    比類なき衝撃に対して物足りない印象は否めなかった。

    姑獲鳥の夏は、
    各々を見ると荒削りな生々しい悪魔の惨劇を
    殴り描き乱雑に積み上げているようで
    視点をひいたその全体像をみると
    世にも悍ましくも美しい1つの芸術作品となっている印象だった。

    魍魎の匣は、
    それぞれが独立して緻密に造られた柱の群れが
    隙間を埋め尽くすかのようにズラリと立ち並び構成する、
    計算し尽くされた圧倒的で完全無欠な悲劇と狂気の建築物を
    築き上げている印象だった。

    そして本作、狂骨の夢。
    大海原に浮かぶ一見バラバラの残骸。
    それらを複雑に絡んだ糸を紐解き手繰り寄せてみると
    魔境へ誘う古来からの一繋がりの道筋となっている印象だった。

    やはり京極夏彦氏の作品の大きな特徴は、
    その黒死館的な広範で膨大な薀蓄話だろう。
    各宗教や精神科学分野における同氏の知識量には下を巻かれる。
    本作では、基督教、フロイトとユングの欲望と潜在意識、
    そして真言宗立川流といった分野においての
    興味深い教養が得られた。
    私の「文化」に対する知的好奇心を実にくすぐられる内容だった。
    個人的に以前よりも仏教に対する関心がより深まった。


    しかし読後の消化不良な感覚を
    もっとも大きく占めた要因としては
    前2作にみられた、物語の終末にSF的論理を交えながらも
    標題の百鬼夜行を現実世界に体現する趣向が
    本作においてはみられなかったことだった。

    登場人物たちの狂気により、
    妖怪の存在を現世に露わにさせた描写を
    実際に目の当たりにさせられ
    背筋がゾワゾワとさせられるような
    凄惨たる衝撃の瞬間の美こそが
    百鬼夜行シリーズのもっともの醍醐味ともいえよう……

  • 最初は難しくて全然進まなかった。
    1年近く読むのを放棄

    降旗さん、伊佐間さんなかなか個性的な人達が出てきた

    個性的、癖がある人の周りには似たような人が集まるのかな

    どの巻でもそうだけど中禅寺さんが凄く配慮をしているのにそれを相変わらずぶち壊しにいく関口さんだった。
    今回は特に精神になんらの異常をきたしている可能性がある人が関わっていたから
    関口さんが熱くなる

    最後の朱美さんの行動が清々しい

  • 今回、あんまり主要メンバーが最初出てこなかったな~って、イメージと、そんな宗教が昔からあったんだな~という驚きが強かったな。

  • 【350】

  • 再読。京極堂シリーズの中では地味な作品かもだけれどもなんとなくひかれる。間取り好きのせいかもしれないし、夢とか宗教とかそれにまつわる死生観とか、京極堂の言葉で説明されると納得してしまう。
    顔が分からないということがなんだかとても恐かった。

  • 複雑に絡まり合った話の読み応えは抜群だが、憑き物に、フロイトの精神分析やらキリスト教の話まで関わってくるとは。
    朱美さんの女っぷりが素敵でした。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/13735981.html

  • やっと読み終わったって感じ。面白いのに先に進むのが遅い…まぁ自分の読むペースが遅いだけなんやけど。
    このお話はややこしかった。色々難しいし。

  • また分厚いなー思いながらも、そこまで読むのに時間がかかっていない不思議。
    このシリーズ、前巻の事件もサラッと話に出てくるのが好きだ。
    新しい京極堂側の登場人物が出てくるときも、なにかしら過去に共通する人物と出会っていたり。
    特に榎木津が出てくると、その逸話ににやりとしてしまう。
    解決編の収束の仕方が本当に気持ちがいい。
    クライマックス、事件の真相だけではなく、狂気じみた宗教、精神の雰囲気も同時に盛り上がって、終わりに近付くにつれ名残惜しい気さえなる。非現実性って魅力的。
    先に女郎蜘蛛読んじゃって、ちょっと後悔している。
    次の作品読んだら、また読み直す。

  • 2015年1月再読。注意して読んでいれば片方が民江なことに気がつくんだけど、中盤で逮捕されるのが本物の朱美、というところで混乱させられる。うまい。でも、入れ替わった経緯はそのまんまだったかな。まあ、一人の犯人が仕組んだ犯罪でなく、いろんな人の動きが交錯した結果事件や謎が生まれるという趣旨なので、ご都合主義でも許されるんだけど。

  • 最後の最後まで終わりが読めなくて夢中で読み進めました。内容はとても重苦しいのに榎木津のキャラでところどころ吹いてしまいます(^^)
    細かいところが理解しきれていないのでまた折りをみて読み返したいなぁと思います。これも面白かった!

  • 流行っていた時に、前二冊を読んだんだが、久し振りに、京極夏彦を読んだ。ミステリーとしてどうだとというより、宗教だ、天皇家だ、フロイトだという薀蓄が、面白いと思えば、面白い。レギュラーの登場人物が多くて、久し振りに読むと、なんとなく、思い出してくるのが不思議。

  • 京極堂の百鬼夜行シリーズ三作目。
    今回は精神分析、宗教の話が中心になってくる。
    序盤~中盤までは奇妙な思い出話や、精神分析の話が長く続く。またシリーズの主要な登場人物もなかなか出てこず、なかなか読み進むことに苦労した。
    しかしその分、終盤の加速感が気持よく、散らばっていたものがぎゅっとまとまるような終わり方は見事だった。

    一つ痛感したのは、自分の宗教に対する無知、無関心さ。自分の国の宗教観を漠然とわかっていた気がしていたが、細かいことは全く理解できていない。
    少しそういった本も読んでみようかな、と思わされた。

  • 相変わらず最後まで結末が読めず、とてもおもしろい。途中、少し難しいところもあったがでもおもしろかった。

  • エロ強度が高いので読む人を選びますが、乱れてよれて、切れてしまっているのではないかという線を整頓していくのが痛快でした。

  • 他人の過去の記憶を持つ人の話。骨というキーワードを持つ、一見バラバラに見える事件が一気に収束していく様はお見事。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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