鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3224
レビュー : 295
  • Amazon.co.jp ・本 (826ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818835

感想・レビュー・書評

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  • 百鬼夜行シリーズ4作目。
    今回は東京を出て箱根が舞台。京極堂が山を登ってる姿がなんとも想像できない。
    今作はあっちこっちで事件という感じでは無いので、全体は把握しやすいが、人を把握するのがなかなか難しい。
    お坊さんの名前が似たような感じで、苗字と僧名がばらばらになり易い。
    場所の距離感もいまいち掴めず、そういった所は意識しておかないといけなかった。

    京極堂にはヨーガも絡めて語って欲しかった。
    ページ数に比べて読後感はあっさりと感じた。

  • 禅に斬り込んでゆく!

  • 相変わらずすごいおもろい!

  • 魍魎の匣で度肝抜かされたけど、個人的にはこっちのほうが好み。

  • 今回は特に分厚い。重い

  • 百鬼夜行シリーズ4作目。
    随分前に購入していたのにずっと積んでいたものをやっと読みました。京極の分厚さは読むのに覚悟がいるというか、読もうと思うまでが長い。読み出してしまうと止まらなくなって一気読みしてしまうのだけど。(一度読み出すと他のことに手がつけられなくなるので余計に読むタイミングが難しい)そして読了後の「やりきった感」が半端ない。
    今回も京極の薀蓄は何の苦行かというくらいわけが分からなくて、宗教関連の固有名詞もさっぱりだったけど、分からないなりに読んでいると最後の方で繋がってきたりするから侮れない。京極の薀蓄ターンは毎回辟易しますが、多分これがなかったら物足りなく感じるんだろうなぁ。
    今までの作品と時系列的に繋がっていて、特に姑獲鳥とはかなり密接に繋がっています。また姑獲鳥読み返したくなりました。

    読了後の第一の感想は「壮絶」でした。さまざまな禁忌要素が盛り込まれていて、終盤まで広げに広げまくった風呂敷を最後できれいに畳んでみせるのは見事。とはいえまだ理解しきれてない部分もかなりあるので、またいつか再読の覚悟とタイミングが合えば読み返してみようと思います。
    それにしてもえのさんの破天荒っぷりが痛快すぎる。えのさんが登場すると流れをぶった切ってばっさばっさと物語を進めてくれるから好きです。そして京極の憑き物落としのシーンはいつ見てもしびれる。
    あと、さりげに山下刑事の成長っぷりというか皮の剥けっぷりも見もの。

  • 友人宅でみた茶道具の柄に「十牛図」が使われていたので、読み返し。

    禅の言葉は難しく、言っていることの半分も理解できないのだが、京極作品の中でも何故か好きな一冊。

  • 京極哲学の粋。

  •  本作はミステリとしても面白かったが、それ以上に禅の話が面白かった印象がある。
     特に印象的な言葉は、「悟りは、言葉にすると逃げていく」というもの。言語化できない感覚的なレベルでつかんだものを、固定化しようと言語のレベルに引き下げるときに、どうしても言語化できずに捨象されるものがあります。言語化できないものを言語化しようとする無理をする内に、本質を見失ってしまう、そういう意味もあるんじゃないかな、と思いました。
     この感覚と言語の関係って、以前紹介した高橋秀実『はい、泳げません』の中で、コーチに言われた「伸びてる」感覚をつかんだときに、それをじっくり考えようと、泳ぐのをやめ、その場に立ってしまう話とどこかかぶって見えました。

     本書を読み終わった頃、親父がこの本について話したことが忘れられません。
     「この十牛図で表してる禅ってな、ひたすら座禅を繰り返した先に、ふと感覚的に『あっ!これが悟りや!』とわかるか感じるかする瞬間があるんやろうな。で、この悟りが何かということを考えていく内に『言葉にすると逃げていく』で、悟りとして得た感覚が変質し、わからんようになる。ほんでまた座禅して、悟りを得ようと、これを一生繰り返す…こんな一生、何がおもろいねん?」
     いや、俺に聞かれても…(笑)

  • 最近はまって読み始めた京極党シリーズの4?作目。相変わらず難しい言葉がならんでいましたが、謎解きは面白いです。

    何より、ここで1作目が布石として生きてくるのかとちょっと感動しました。
    久遠寺先生!!みたいな。

    えのさんの独裁者ぶりも素敵でした。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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