鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3229
レビュー : 295
  • Amazon.co.jp ・本 (826ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818835

感想・レビュー・書評

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  • 私も京極堂と同じく(その足元には到底及ばないけれども)
    「言葉」の人間である。だから彼が禅の前に尻込みするのは
    よくわかる(つもりになっているだけかも知れぬが。だから
    こそ「言葉」の人間なのであろう)。数年前までは人間は
    理屈で生きているし生きていくべきだと勘違いをしていた
    ような人間なのだ。もちろん実際はそんなわけはないのが
    わかってきたのはここ最近である(苦笑)。
    京極堂と禅との対決はそれなりに面白かったが、犯行自体の
    謎解きは今ひとつだったかな。人間にとってこの世で一番
    恐ろしいのは人間なのであろう。それはいつでもどこでも
    そうなのである。

  • 以前読んだシリーズと違い、山の上の禅寺を舞台とした普通の推理小説という感覚で、あれっという感じる。最後はなんとなく以前のシリーズのような雰囲気もあるのだが、「あれっ」という感じを拭えないまま終わってしまったかな。個人的には、私は通勤電車の中で読んでいるのでここまで厚い本は持って読むだけで大変。重い本は単行本とかであるので良いのですけど。

  • シリーズを最近読み返しています。
    覚えていない部分も多々あって改めて楽しめました。
    宗教観になかなか頭がついていかないけど、毎回のごとくそういったディディール部分が事件の本質とは少し離れたところにあって、殺人それ自体とは関係がない(ない訳ではないけど、事件を飾る要素としての機能が強い)という構成がやはりとても面白かった。

    それは兎も角として、美しいと表される坊主方々の見目が気になって仕方ないですね…

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 狂骨の夢に続き読みました。読み応えありまくり。でも狂骨の夢のほうが好きだったかもしれない。登場人物が多く、ストーリーが長くて伏線が回収できているのか覚えていられない笑。複数回読むタイプの人間ではないので、そもそも京極夏彦の作品は不向きなのだろうか。
    それにしても今回は宗教関連の知識が莫大で、ちょっと間延びしてしまったかな。

  • 百鬼夜行シリーズ第4巻。

    狂骨の夢では真言宗立川流や基督教、
    フライト心理学などに焦点を当てていたが
    本作は禅宗へと大きくクローズアップしている。

    怪異への恐れなどとは無縁の男、京極堂こと中禅寺秋彦が
    戦う前から負けていると語る。

    禅宗の雲水達が釈迦如来、達磨法師から
    脈々と受け継ぎ続ける
    禅では修証一等とし修行と悟りを表裏一体とする。
    修行即ち禅においては黙して唯、座する事に
    重きを置くのみ。
    彼らには京極堂の操る言霊の力などとは
    無縁なのだ。

    普遍宗教への敬虔な信仰心は
    道徳、純潔さを前提にしているように思える。
    しかし山中の牢獄、檻 と化した明慧寺へと捕えられた
    禅僧達は自身も知らず知らずのうちに
    破戒僧へと堕落して行くのである。

    宗教と科学の禁断の融合。
    男色。姦淫。近親相姦。

    皮肉にも山中へ結界を巡らせて
    古来よりの伝統を重んじ
    最も敬虔な信仰を続けてきた高僧こそが
    阿鼻の地獄へと続く
    連続殺人、阿羅漢殺害という
    破戒を犯して行く。

    真の明慧寺の魔力は結界の力が
    さらなる後継者へと受け継がれる
    定めだったことであろう。
    故に京極堂は戦前での敗北を
    認めざるを得なかったのだ。

    しかし、本作での最も印象的なシーンは
    13年の時を隔てた親子の邂逅であった。
    それは複雑に絡む感情があろうとも
    父のの対面の瞬間であるはずだった。

    しかし真実は地獄へと身を落とされた
    積年の怨念の焔へと
    夏の虫の如く飛び込んでしまった
    愚かな行為なのであった。

    冷や水を浴びせられたというのは
    まさしくこういうことなのであろう。
    本の中から暗黒に黒々とした
    瞼が視えてきたような気さえもした。

    暫定、魍魎の匣に次ぐ傑作。

  • 犯人当てようと思って読んだけれど分からなかった^^;
    面白かったです。

  • 次は禅宗の宗派(?)の話と、悟りの話が延々と。

    特に悟りの話は、ほとんど理解できなかった。

    まあ、言葉では理解できないものって書いてあったし。



    久遠寺先生、今後も出てきそう。

  • 個人的にはシリーズ最高傑作だと思います。キャラクターメイクの筆の冴え方が半端ではない。

  • ここまでのシリーズベスト。
    修行を積んできた僧侶を相手に、禅問答モドキ?で論破とは・・・(笑)
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14077879.html

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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