鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (826ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818835

感想・レビュー・書評

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  • 禅の教科書のよう
    黒衣の陰陽師が現れなくとも自らの檻から出なくてはならない

  • 長かった~。

  • やっと読み終わった…軽く一ヶ月はかかった。しんどかったけど何とか読了!大半頭に入ってないけど。しゃーない、お坊さんやら禅やら全く興味ないから理解出来ひんし。

  • 後半であれよあれよと寺院内の事情が明らかになり、「もしかして、みんな寺から出ない理由でそれなの!!」と途中思ったりした。

  • ついに女郎蜘蛛まで読破。
    禅の世界に触れる話だか、難しい!!
    言葉にはできないものを小説に、しかも主体にして組み込むってすごい。
    四作目にして、一作目の話がかなり絡んできたが、読んでおいてよかった。
    登場人物が多く、今誰が誰と行動して…というのが若干分かりづらいのもあり、禅の世界が特殊で頭がついていかないのもあり、たまに置いてけぼりくらうことがあった。
    でも面白い。この頁数すら計算のうちとも思えてくる。
    寝転びながら、読みづらかった…

  • 百鬼夜行シリーズ4作目。
    今回は東京を出て箱根が舞台。京極堂が山を登ってる姿がなんとも想像できない。
    今作はあっちこっちで事件という感じでは無いので、全体は把握しやすいが、人を把握するのがなかなか難しい。
    お坊さんの名前が似たような感じで、苗字と僧名がばらばらになり易い。
    場所の距離感もいまいち掴めず、そういった所は意識しておかないといけなかった。

    京極堂にはヨーガも絡めて語って欲しかった。
    ページ数に比べて読後感はあっさりと感じた。

  • 今回は特に分厚い。重い

  • 百鬼夜行シリーズ4作目。
    随分前に購入していたのにずっと積んでいたものをやっと読みました。京極の分厚さは読むのに覚悟がいるというか、読もうと思うまでが長い。読み出してしまうと止まらなくなって一気読みしてしまうのだけど。(一度読み出すと他のことに手がつけられなくなるので余計に読むタイミングが難しい)そして読了後の「やりきった感」が半端ない。
    今回も京極の薀蓄は何の苦行かというくらいわけが分からなくて、宗教関連の固有名詞もさっぱりだったけど、分からないなりに読んでいると最後の方で繋がってきたりするから侮れない。京極の薀蓄ターンは毎回辟易しますが、多分これがなかったら物足りなく感じるんだろうなぁ。
    今までの作品と時系列的に繋がっていて、特に姑獲鳥とはかなり密接に繋がっています。また姑獲鳥読み返したくなりました。

    読了後の第一の感想は「壮絶」でした。さまざまな禁忌要素が盛り込まれていて、終盤まで広げに広げまくった風呂敷を最後できれいに畳んでみせるのは見事。とはいえまだ理解しきれてない部分もかなりあるので、またいつか再読の覚悟とタイミングが合えば読み返してみようと思います。
    それにしてもえのさんの破天荒っぷりが痛快すぎる。えのさんが登場すると流れをぶった切ってばっさばっさと物語を進めてくれるから好きです。そして京極の憑き物落としのシーンはいつ見てもしびれる。
    あと、さりげに山下刑事の成長っぷりというか皮の剥けっぷりも見もの。

  • 箱根山連続僧侶殺人事件。明慧寺。

  • 巧妙なつくりがわかりやすい一冊。
    読み返してこれかー!ってなる。

  • これが一番面白いと言う人もいますが、自分はいまいちでした。

    禅問答がちょっとうざく感じました。

  • 今回も凄いです!!

    何が凄いって、830ページです。
    それで上下段ですんで、事件ですね。

    でタイトルの通り、「この手で持つには重すぎる」ので、
    電車とか、カフェとかで無く、
    どっかに持ってくのには向きません。

    片手で持つと疲れます。

    もはや家で読みましょう。

    事件は、「お坊さんの事件」です。

    京極さんが仏教とかに異常に詳しいんで、細かく書かれてます。

    「禅と瞑想は海外では同義として訳されるが、
    意味は全然違うんだよ」
    とか色々な教養の宝庫です。

    仏教に興味無い人には辛いかもしれませんね。

    京極堂シリーズにしては珍しく、犯人、トリック予想可能です。
    動機は仏教の禅に相当詳しく無いと厳しいかな。

    終わり方がとても好きです。

    過去の登場人物が細々出て来ます。
    次の「絡新婦の理(じょろうぐものことわり)」は今までの人が相当出てくるらしいんで、
    忘れる前に読みましょう。

  • 登場人物がほとんど僧侶で最初は何の話なのか分からかったが、だんだんと話が理解できるにつれて面白くなってきた。
    時間があったらまた読んでみたい。

  • 何故か印象が薄い作品です。
    お寺とか雰囲気は好きだったと思うんですが・・・。なぜ・・・。

  • なげぇ(ーー;)
    そして普段目にしない宗教用語。

    本作は他と比べて
    なんか動きがない感じで
    なかなかヘビーな作品でした。
    特に中盤が・・・

    そんな中やはり助けになるのは
    レギュラーキャラのコミカルさですかね。

    僕は京極堂シリーズを読む時
    あるまじき行為ですが、
    推理を放棄します。

    ストーリーを中断してまで考えるより
    その独特な雰囲気に包まれていたいと
    願うからです。
    本作も心地よくなれました。

    長い長いとか言いながら
    きっとまた読み返すんやろうな。

    因みに他の京極堂シリーズを読んでない人には
    余りお薦めできません。
    とりあえず「姑獲鳥」読んでからお願いします。

    あぁ、鈴には納得いかねぇ。

  • 長かった!そしておもぉい…!
    フルメンバな感じで燃え上がりました(笑)

  • 四作目になるとだいたいわかってくるようになってきた…。
    本当に坊主が多い…

  • 読了してとりあえず思ったこと、「長かった」。
    かつてない重厚な小説に初めは怯んだし、禅という普段身近にない題材だったから読むのに苦労した。でも最後は綺麗にまとめられていたから満足できた。

  • シリーズ4作目。箱根の古い旅館で雪の中庭で座禅をした形の禅僧の死体が発見された。山奥にひっそりとある明慧寺の僧侶らしい。様々な宗派の僧たちが寄り集まって世間との結界を作り上げているその寺で続々と僧たちが殺されている。たまたま箱根を訪れていた京極堂や関口、寺の取材に来ていた敦子らと共に解決していく。

    今シリーズはそんなに不思議なことが少なかったからすんなりと入り込めたかな。臨済宗と曹洞宗が禅だなんて知らなかったな。禅がなぞなぞみたいに答えを考えながら悟っていくとか。ただ今回はユーモア的な要素が少なかった。

  • 長すぎる…。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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