アトポス (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 122
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (760ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818859

感想・レビュー・書評

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  • 薬物反対。
    あの症状って、あんなにひどくなるんだ。知らなかった。

  • H27.3.5 ホラーというかオカルトというか の部分が長くてダレる(好きじゃないし)反面、御手洗が登場してからの快刀乱麻ぶりは、いつにも増して鮮やかだった。今回のトリックは、かなりヒントが多くて、それは分かりやすすぎるんじゃないの?というところもあったが、予想外の展開も控えていて、読後感は意外と爽やか。さすが!レオナ松崎・・・暗闇坂の人喰いの木か!

  • 「アトポス」島田荘司◆連続する凄惨な事件、犯人は血に飢えた狂女エリザベートか、愛に狂うサロメか。ミステリとは無関係な所で、この書き方ってどうなのかなぁと思う部分があってもやもやしてしまった。雰囲気はあるのですが、石岡くん不在な上に御手洗の出番も少なく、分量のわりに物足りない印象。

  • ながい(笑)難しい。
    けど、やっぱり面白い。

  • 新書版で750ページほどの超大作。かなり気合を入れないと読めない量だ。タイトルの意味は、中身に言及する可能性があるから内緒。今日は一日で一気読み。

    前半は昔話でかつ海外でかつオカルト色が強いのだが、それはそれでけっこう楽しめるから不思議だ。苦手なはずだが、そこそこ軽快に読み進めたのは、文章のノリがよいからだろう。

    後半に入ると一転し現実社会におけるオカルト現象になる。読者をして、これをこのままオカルトで終わらせると非常に不愉快だと思わせたころ、ちょうどラスト150ページを残したころに、ようやく名探偵御手洗が登場する。誰もがオカルト結末を予想したころだけに、馬に乗っての登場効果は抜群だ。

    もちろんそこからはオカルト色一掃の事実が次々に浮かんでくる。一部(というか少し自慢げにいえば2,3)は想定できたものであるし、少し突飛に過ぎる部分もないではないが、小気味よいエンディングは超大作の疲れを吹き飛ばす。

    万人にお勧めできる作品ではないと思うが、最初から張っている伏線といい、長いながらも無駄が少ないこの作品は、島田作品の中でも上位だろうな。

  • 2010年1月6日読み始めた。100ページほども読んだところでちょっと休憩してこの読書ノートを書いている。はぁー。もの凄い物語である。まるでホラーである。 あっ、ホラーそのものであったか。いやミステリーなのではなかったか。このままでは、単なる吸血鬼の物語である。いったいどこが謎なのであろうか。犠牲者となる若い女や吸血鬼の女城主は居るが、犯人はまだいない。いや、なにが謎なのかがやはり未だ解からないのだ。いやはやなんとも。1月11日月曜祝日までで、さらに200Page合計300Pageほどを読み終えた翌日、わたしは台湾への出張に向かった。3泊4日のちょっとした滞在だ。読みかけの『アトポス』を持っていくかどうか少し迷って、やはりやめておくことにした。重いしTSKの本を海外へ持って行ってはいけない、と気を使ったのだ。台湾から戻ったのは1月15日金曜夜。帰国翌日から又読み始めた。しかし住まいのある愛知県尾張地方ではなかなか集中することが出来ない。 廻りに家族がいてなにくれとなく手を煩わすのだ。まあ、それが家族なのだから別段気にはしないのだけど。で、1月17日日曜夕刻に滋賀県田舎村の単身赴任寮におよそ10日振りに戻ってから本格的にPageが稼げるようになってきた。日曜の夜に500Pageまできた。チラと巻末をみるLastは758Pageだ。あとひと踏ん張り。そして久しぶりに日本のオフィスで一仕事かたづけた月曜の夜、一気に勝負にでた。20:00ころ読み始めて、途中「Early Times オンザロック」でささやかな休憩を取った以外は、ほぼ通しで読んだ。で、日付が変わってやっと読了。 長い長い物語であった。時代も場所も、そりゃもう色とりどりの世界でごわした。こんなに大きく広げてしまった風呂敷をいったいどうやって折りたたんでいくのだろう。いや、そもそも御手洗は登場するのだろうか、と途中で何度か考え悩んでしまった。そんな時にTetchy師匠の「とにかく信じてひたすら読んでください」というアドバイスがかなぁり役立った。そういう確信がなければ途中で放り出していたかも知れない。ともかく御手洗の登場からホンの一日のうちに、真犯人は明らかにされて、すべて謎は詳らかに解明された。(この後、題名の謎を書きました。聡明ななたぞうメンバーさんだと、そこからネタがばれる恐れがあるので、ご注意ください! 100123 01:13追記)ここでちょっと題名『アトポス』について、本文に書かれていたので、紹介しておきます。『アトポス』はギリシャ語で、日本でいう「アトピー」なのだそうです。そして英語では「ストレインジ」となるのです。まあ、これだけではこの本の謎には1mmも近づいてはいないのでOKでしょう。にはは。んで、いや☆の数は気にしないでください。2010年は辛口感想で攻めてみることにしましたので。強いて言えば大きく広げた風呂敷はキチンと折りたたまれたわけではなく、強引なちから技でねじ伏せていった感もある、といえばある。いや、十分ある。さて順番からいって、次は『龍臥亭事件』だなぁ(ですよねぇ〜 Tetchy師匠)。 これは文庫で上下二巻を既に買ってある。上下巻あわせると、これまた優に1000Pageを超えるヴォリュームがあるが『アトポス』ほど手強くはないだろう。  島田荘司/御手洗潔 道。前進あるのみ。すまんこって。

  • 分厚い単行本のほうを読みました

    安く手に入ったので読んでみたら
    とまらないとまらない

    舞台は現代のお話なのですが
    悪女、鬼女で有名なエルゼベート・バートリの話もあります

    展開が読めなく、そしてなおかつ面白いので
    つぎ 次はどうなるのおお の連続

    3日くらいこの本に夢中になりました

  • 拷問の描写や少女が逃げるところが、怖くて怖くてたまらなかった。
    いろんな意味で身につまされるお話。

  • 09/06/01読了。
    御手洗シリーズ。昔御手洗シリーズを読もうとして一番はじめに読んだやつだった気がする。本筋も好きなんだけど、エリザベート・バートリー婦人の話がワクワクした。ちょっとした冒険小説的な(ラストはホラー)。

  • ミステリ倶楽部 定例ミーティング  メンバー5人

    課題本『アトポス』 著者:島田荘司

    ある土曜日、午後2時。

    有紗の住む超高層マンション最上階のラウンジが、いつもの場所。メンバーは、金田春彦、ミタラシ安吾、来栖有紗、栗田エミリ、そして僕・石田和馬の5人。全員25歳の独身。気が置けない学生時代からの友達だ。月に1、2度、ミーティングと称してお茶を飲み、おやつを摘みながら、みんなが好きなミステリ小説のことなんかをワイワイガヤガヤとしゃべり合い、楽しんでいる。
    本日話し合おうという課題本は、ミステリ界の巨匠・島田荘司先生が1993年に出した『アトポス』である。ぶ厚い、超大作だ。

    メンバーが揃ったところで、金田が口火を切った。
    「それじゃあ始めよう。まず、いつも通り星の5段階評価を教えてくれ」
    「ゴメン。すまないが、読む時間がなかった」ミタラシが謝った。彼は老舗和菓子屋の息子。修行のため時間がなく、読んでくることは稀(まれ)だ。
    「ごめんなさい。私も読めなかったの。途中で気持ち悪くなちゃって。本から血が滴ってこないかしら、というくらいゾッとしたわ」顔を俯けて申し訳なさそうにエミリはそう言った。
    「そうか、この本じゃ仕方ないかな。有紗と石田はどうだい?」
    「私は、う〜ん、星4つってとこかな」有紗らしくない歯切れの悪い答えだった。
    「僕はがんばって星3つ。あまりいい出来じゃないと思った。金田はどう?」
    「そうだなぁ。俺は星4つにしようか5つにしようか迷ってるんだ。評価の理由だけど、その前に、読んでいないミタラシとエミリにざっとストーリーを説明しとこうか。石田が話してくれないか。御手洗潔が謎解きを始める前のところまででいいから」
    「わかった。じゃあ、抜けたところがあったら補足を頼むよ」

    時々本を開きながら、僕は説明を始めた。この長い話の説明は大変だろうと思ったら、案外短い時間で終えることができ驚いた。金田と有紗の補足、ミタラシとエミリの質問を加えても30分かからなかった。ミタラシとエミリの2人ともだいたい理解したようだ。

    「それじゃあ、有紗から評価理由や感想を話してもらおうか。できればでいいけど、ミタラシとエミリにネタバレにならないように頼むよ」
    「難しいわねぇ。じゃあ簡単に話すわ。血みどろの惨劇、奇妙な建造物、不可能犯罪、破天荒な大トリック、不気味な犯人像、そして名探偵の登場と本格ミステリ・ファンを惹きつける要素がぎっしり。その上社会問題も取り入れているところがさすがだと思ったわ。マイナス点はプロローグが長すぎるところかな。それとエミリの言う通り、気持ち悪いところ」
    次は僕だった。
    「あまり良い出来とは思えなかった。ミステリとしては普通だな。有紗の言うようにミステリの要素をきちんとそなえているけど、疑問が多いし。たとえば、死海のモスク。なんのために建てられたか覚えているかい。あの目的のために、あんな設計をする建築家はいないよ。出入口だって、あんな大袈裟な仕掛けにする必要はないだろ。それから、プロローグが長すぎるっていうのは同じ意見」
    最後に金田が話した。
    「俺は面白かったよ。本格要素満載でどんどん引き込まれていったなぁ。プロローグは確かに長いけど、それだけでもひとつの読み物として成立してたよ。石田の言うモスクの設計だけど、あれだから面白いんだよ。普通の建物だったら盛り上がらないだろ。マイナス点はどんでん返しがなかったこと。『水晶の…』みたいに誤導がほしかったな」

    金田は島田荘司先生の大ファン。かなり心酔しているようだ。ミタラシに意見を求めた。
    「ミタラシは読んでないから、ちょうどいいや。第三者の視点で客観的意見を頼むよ」
    「そうだね。読んでないから好き嫌いの主観的意見はなし。まず、3人共通のプロローグが長すぎるっていう点から」そう言ってから、ニヤリとして続けた。
    「長いプロローグは〔ピザ〕遊びだよ」
    一同唖然。
    「えぇ〜、なにそれ」

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著者プロフィール

島田 荘司(しまだ そうじ)
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年、『占星術殺人事件』でミステリー界に衝撃的なデビューを果たして以来、累計600万部に達した名探偵・御手洗潔シリーズや、刑事・吉敷竹史のシリーズを中心に数々の傑作、意欲作を発表。
2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。
「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の立ち上げ、選考を務めるなど、新たな才能の発掘と紹介にも積極的に取り組み、名実ともに現代本格ミステリーの旗手となっている。
近著に『アルカトラズ幻想』(2012年 文藝春秋)、『星籠の海』(2013年 講談社)、『幻肢』(2014年 文藝春秋)、『新しい十五匹のネズミのフライ ジョン・H・ワトソンの冒険』(2015年 新潮社)がある。

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