絡新婦の理 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3192
レビュー : 276
  • Amazon.co.jp ・本 (830ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819320

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、最初の中禅寺と犯人のやり取りを、主要人物が出揃ったところで消去法で振り返ると、その時点で真犯人が分かってしまう。ただ犯人が分かっていても事件の真相は分からない。どんどん死んでいくし、憑き物落としの時には意外な事実が明らかになる。黒魔術、少女売春、慰安婦問題など女性に纏わる話題が多く取り上げられている。女の敵は女、という言葉を思い出すが、実行犯は意外な・・・。文句無しに面白いけど、長いです。

  • エピローグまで読んだ後、プロローグに戻ったとき・・・鳥肌が立ちました。忘れられない1冊です。

  • やばいっ!!面白かった~
    「姑獲鳥の夏」から「魍魎の匣」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」と京極夏彦、「百鬼夜行シリーズ」を、順を追って読み進めてきた。
    毎回、驚きと感動と達成感の様なものを得てきたが、「絡新婦の理」でなぜか何かを落とされたような気持になった。そう、憑き物が落ちたという感じ。すっきりしたのだ。

    「あなたが・・・蜘蛛だったのですね」
    冒頭の、漆黒の男、京極堂こと中禅寺秋彦と桜色の女、絡新婦とのやりとりのシーンで既に胸が高鳴った。ドキドキというのかワクワクというのか、ゾクゾクというのか・・・
    そしてそれは、ラストまで裏切られることはなかった。
    全てを読み終えた直後、再度その冒頭のシーンを読み返した。
    満開の桜の木々のもとで繰り広げられる漆黒の男と桜色の女の言葉達は、艶やかな意味を持ち深く深く胸に響き渡る。

    昨夜読み終えたばかりなのに、すぐにもう一度読み返したい気持ちにもなる。。。

  • すごい!これは本当にすごい!!!
    最高傑作です。

    すごくおすすめですが、シリーズ最初から読んでこその面白さもあるので、シリーズの最初から是非読んでほしい!

    今回の京極のウンチクは非常に興味深かった。事実なのだろうか??

  •  今回は、まぁ見事です。
     ☆5のレビューは久しぶりですわ。

     眼潰し魔無差別殺人事件
     女子学園黒魔術事件
     貴族の館事件


     その全てが、別の糸から始まりながら、
     少しずつ繋がりを見せつつ、
     さらに女性解放運動やら色々な事件がさらなる絡まりを見せ、
     最後には蜘蛛の巣の中心「蜘蛛」へと向かって行きます。 
     
     「あなたが蜘蛛だったのですね」
     
     へ向かう物語の結末は見事としか例えようが無い。
     

     今までの登場人物がわんさか出てくるわ、新キャラが多いわが、一番の難点で、
     正直名前をあまり覚えられない私からすると、登場人物表が欲しいです。
     そこは、自分で登場人物をメモして栞がわりにでも使って下さい。 
     
     ラストへ向かうくだりは秀逸ですが、
     それ故に、最後の解説がいらなくなります。
     全部答えは途中に書いてあるから。 
     この意味は読んで確かめて欲しいのですが。

     本気で二周目を読みたくなりますが、
     長いのでやっぱり読まない。

     京極堂シリーズの中でも人気があるのが分かる作品です。

  • 京極ワールドでの一番のお気に入りの本です。この本で、木場刑事に惚れました。

  • 目潰し魔、絞殺魔、2つの事件にかかわる登場人物たち。

    調べていくにつれ次々と事件の背景が明らかになるが、

    別の側面からは全く異なる人物と背景が見えてくる。

    さらに、2つの事件に関連性が見え犯人を追い詰めることができるが

    その犯人を裏で操る人物の影がちらつく。

    事件の糸を手繰るたびに真相に近づいているようにみえ、

    実は真犯人の思惑通りに動いてしまう中禅寺。

    糸の中心には蜘蛛の存在。ただしそこに捜査の手を伸ばすことができない。


    ------------------


    映画「メメント」のような結末から始まる冒頭に興味を惹かれ、

    読み終わったときにはまた冒頭を読み返して、そしてそのまま再読してしまいたくなる内容。

    とにかく内容が重厚で、途中のやりとりを飛ばしてしまいたくなることもあったが、

    最後の憑き物落としの語りでは怒涛の展開からすべての伏線を回収してくれる。

    男らしさ、女らしさ、

    今の時代でも抱えている性差の問題に対し、史実を参照しながら著者の想いが

  • 百鬼夜行シリーズ第5巻。

    読んでから間が空いてしまった為、少し内容が薄れてしまっているが、エンターテイメントとしての完成度はシリーズ随一か。
    本作では女性軽視の歴史に対してスポットライトが当てられており、基督教は男性の為の宗教であることが印象的だった。
    標題にあげられた絡新婦のまた制御不可能な故の緻密な完全無欠さに舌を巻いた。

  • 京極夏彦すげーの書いたなー
    こりゃ『姑獲鳥の夏』から読み返さなくっちゃだな
    5冊の中では一番好き
    寝不足注意
    毎晩寝落ちするまで読んじゃうから
    変な夢みる

  • もう一度、熟読しないと、なんて書いていいかわからない~。

    哀しい女性たちがたくさん出てきた。

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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