封印再度

  • 講談社 (1997年1月1日発売)
3.60
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061819597

みんなの感想まとめ

テーマは、緊迫感あふれるストーリー展開と巧妙な構成で、読者を惹きつける作品です。科学的な要素が織り込まれた内容は、知的好奇心を刺激し、物語の奥深さを引き立てています。著者の文章力や章タイトルのセンスも...

感想・レビュー・書評

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  • なんかこれまでの作品とはちょっと違った感じがしたかなぁ、なんと言っていいかわからないけど。
    ミステリー感は抑えめだった気がする。

    萌絵さんのあの嘘はいただけないな、やっぱり。
    そら犀川先生も怒るわ。

    鍵と箱の秘密は、なるほどって感じ。
    鍵が短刀になり、そして短刀がまた鍵になる、うん、おもしろい。

  • 内容は面白かったです。
    科学的な内容も含まれていて良かったです。
    しかし、今作の人間的な部分は気に入らなかったです。
    そのため⭐️は3です。

  • 読み返しているシリーズ。約20年ぶりによんだが森ミステリィは面白い。主役の二人が婚姻届けに署名したことなどすっかり忘れていた。

  • S&Mシリーズの5作目

    スピード感のない出だしでいつもの面白さがあまりなく違和感があったが、途中の恋愛要素で意外な展開になり楽しめた。萌絵ちゃんの嘘は本当によくないと思うが、斎川先生のあの時の短絡的さと行動力には驚いた!最後にはミステリーなストーリー展開になり、今までのシリーズ同様に楽しめた。

  • 物語のヒロインをこんなにも嫌いになったのは初めてです。

    西之園萌絵のことは一巻からずっと好きではなかったけど、この巻で西之園さんがやらかしたことは、私なら絶対に許せないです。どんなに好きだったとしてもたちまち冷めるくらいに最低なことだったと思います。

    必死すぎて思い余ってやってしまったとして、そのがむしゃらさが魅力的に描かれているならまだ「そういうキャラ」として見られたかもしれませんが、全然反省もしていないし、「オーバーに首をふった」とか「上目遣いで微笑んだ」とか自分の可愛さだけで乗り切ろうとしててめちゃくちゃ不快でした。

    箱と鍵の謎はなるほど〜と思いましたが、なんだかコナンとか金田一少年の事件簿とかに出てきそうなトリックだなと感じました。ちょっと非現実的?というか。

    私はどうしてもヒロインが好きになれないし共感もできないからこの先続きを読むか迷っています…事件の謎は面白いんですけど…どうしよう…。

  • 久々にこの著者に戻った。
    やっぱり面白い。

    文章の構成も言葉の選び方も好きだなー。
    何よりも章タイトルが本当に秀逸だと改めて思った。

    「封印再度」=「WHO INSIDE」も抜群によかった。

    ただ、ちょっと今回は弱かったかなと思う。
    真相が分かるまではものすごく面白くてドキドキワクワクして
    夢中になって読み進めたけど、終盤になるとちょっと拍子抜け感が否めない気がする。

    何にしても、この方の作品は時間を忘れるし、
    時間が足りなくなるくらい面白いので、次を読むのが楽しみ。

    今回は帰省中の読書だけど、持ってきている有川作品2作も
    すぐに読み終わっちゃいそうだし、本屋さんで調達してくるかー。

  • いつもブックカバーをかけて本を読むので、封印再度=WHO INSIDEに、読み終わって表紙をちゃんと見てから気づいた。おしゃれ〜。メフィスト賞の系譜という感じがする。

    S&Mシリーズ読むのは前回の詩的私的ジャックから半年ぶりくらいだと思うけど、こんなに面白かったっけ?と思った。西之園萌絵ちゃんが好きすぎるんだよな、わがままなお嬢様が好き。なぜかお嬢様はミステリとの相性がやたら良い。

    トリックも面白かった。壺と鍵のパズルにしっかりとした解答を用意していたのはさすがに見事。自殺の動機もかなり好きだったな…模倣によって私を滅するという感覚を、漫画家の香山マリモが理解する展開も好き。香山マリモなんて名前つける現代の漫画家なのに。

    エイプリル・フールのくだりは流石にやりすぎだろと思ったけど、その後の喧嘩のくだりが可愛かったのでよしとした。

    一個不満があるとしたら子供の証言絡みのトリックかな〜〜いくら子供でも、おじいちゃんが死んでたらキャーーーーーーーだろとは思う。

  • 面白いのだが、何か引っかかる気がします。

  • 森博嗣 すべFがおもしろかったから2冊目

    犀川と萌絵シリーズですべFより後の話
    ミステリアスだった犀川のもえに対する心情が前よりも詳しく書かれていて、人間味が増していたし2人の関係も進展していた

    相変わらず、ミステリーという型の中で、人間の真理を突いた作品だし
    今の自分と照らし合わせて、たくさんのヒントを得られ、読む人によって捉え方が変わる作品
    だが
    謎の部分が個人的にはあまり興味深くなかった
    ミステリーというのは表面のことで、人間の心理がメインな気もする

    ただ、いつもミステリーを読んでいて感じる、この推理は、何かたまたま偶然事件と関係ないことで、まるで事件のヒントのようなことが起きてたらどうなってたんだろうっていうのを少しだkw晴らしてくれるような内容でもあったから、こういうパターンを描いてくれてなんか安心感もあったyぷな


    「我慢というのはですね、そもそも個人の能力ではありません。
    単なる現象です」


    「表面的に観察された事象を、
    単一の意志による行為として認識しようとすると、必然的に無理が生じます
    どうしても捻れてしまう
    結果だけが意味のない複雑さをもつことになった」


    「呪われてるのは人間の認識
    歪められた認識です」

  • 金曜日はちょっと夜更かし、家族で心置きなく読書に没頭できる。
    なんと瀬戸女史はここからもうでてたのだったっけ、、張り巡らされる伏線。

  • 融点60度の金属。日本人の美意識

  • S&Mシリーズ5作目。エイプリルフールからの、婚約届!!なんと!犀川先生がこんな風になるなんて!でもそれは萌絵ちゃんだめでしょ。タイトルの「封印再度」と、「WHO INSIDE」、両方内容に絡んでいてさすがです。

  • ダジャレが聞いているタイトルの通り、遺体発見現場の密室(?)には誰がいたのか。そして読者なら誰しも挑戦したくなる、開かずの箱とツボの秘密。封印されたものが再び蘇るとき、すべてが腑に落ちる気持ちよさ。

  • ミステリーというより,恋愛小説的な趣が勝ったミステリー.Mのアタックに防御しきれないSといったてい.トリックを謎のままにしておく犀川先生の大人な対応が素敵だった.

  •  S&Mシリーズ第5作目。

     Fを除くシリーズ4作品中で、これだけ盛りだくさんで、レア度が高くて、こそばゆくて何ともたまらない作品ってあった?という感じ。『笑わない数学者』も面白かったけれど、『封印再度』もなかなか良かった。

     犀川が『無我の匣(はこ)』と『天地の瓢(こひょう)』のからくりや、蔵を密室にしたトリック等を実験で再現して見せるくだりは、まるでガリレオシリーズみたいで楽しかった。

     それにタイトルがもう秀逸。『封印再度』は、一見開かない箱と、鍵が取り出せない壷と思いきや、それらが実は何度も開閉、取り出しが可能であることを暗示しているし、『WHO INSIDE』という英語のタイトルと音が同じ。もう、何度も意味もなく口にしてしまうほど、このタイトルが好き過ぎる(笑)

     この作品ではもう、本当に萌絵のいけ好かなさが要所要所で如何なく発揮されている。犀川と萌絵の人格の根底にある本質は透き通るように綺麗な原色で存在していて、それが自分と犀川の共通点だ、とかしゃあしゃあと思っているのである。どこまで図々しくて、ど厚かましいのかこのお嬢さんは、とイライラする。
    そして、エイプリルフールの嘘。どう考えても絶対やっちゃいけない類の悪質な嘘であり、やられた方は激怒するに決まっているし、さすがの犀川だって激怒する。それでも「許してもらえますよね?」とくる。あんたねー!!と読みながら、萌絵に思わずつっこんでしまうんだけど、犀川と同様、読んでいる方も結局許してしまう。
    何故なら、焦っていやに行動的になり、とうとう萌絵にキスまでしてしまう犀川が、少し不憫ではあるものの、面白くて可愛かったから(笑)
    そしてあんなに感情をあらわにして激怒する犀川は、とてもレアだから!
    確かにあそこまでの彼は、あの悪辣な嘘がなければ確実に見られなかった姿。
    でかした萌絵、頑張れ萌絵、あんたはそのまま突っ走れ。

     そして儀同世津子のマンションの隣人、瀬戸千衣という謎の女性の登場ー。
    私はググって正体を知ってしまったけれど、これからの物語が楽しみすぎて、思わずニンマリしてしまう。

  • 犀川・西ノ園コンビ。
    鍵のかかった箱と、鍵が入っているが口が小さくて取り出せない壺がある部屋を舞台に、殺人が起きる話。
    萌絵の嘘に混乱する犀川が見所。

  • 2015.09電子書籍で再読。
    壺と箱の仕掛けはやはり超クール。理系。
    密室のトリックは、換気扇を回してドアが重くなるというのは一人暮らしの狭い部屋でよく体験するので、そこだけ予想がついた。
    犀川先生を振り回す萌絵ちゃんは読者の印象悪そうだが、振り回される犀川先生は萌え~だな。

  • 図書館で借りた本。
    S&Mシリーズの5作目。今回の謎は「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣(はこ)」無我の~にはカギがかかっていて、そのカギは天地の~の壺の中に入っているという。
    しかし、壺の口よりも鍵の方が大きく、取りだせない。
    50年前、この壺とはこの謎を残して自殺(とされている)した香山家の当主。時が流れ、また似たような条件で今度はその息子である、現・香山家の当主が刺殺される事件が。

  • どうしても、動機は薄弱な感は否めないが、トリックは理科系の匂いプンプンながら、心理的トリックもからめながらの納得バージョン。しかし、この二人は、どうなるんだ。

  • 複雑なようで単純、推理し甲斐があるかもしれません。
    子供の証言、自然現象、自動車事故とニアミスの重なり、「偶然のミスリーディング」によって、本当は単純なことが、まるで事件を撹乱させるような効果をもたらしています。
    そして、極め付きは「天地の瓢」と「無我の匣」という香山家の家宝。壺の中の鍵を、「溶かす」という発想はできたものの、その先は、理系の知識がないとなかなか分かりません。
    サーモスタットの原理と易融合金。勉強になります。

    犀川と萌絵の関係も急展開して、「シリーズもの」の楽しみ
    を味わえます。タイトルも捻りが効いていて、よくまとまった作品だと思います。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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