封印再度 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.60
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本棚登録 : 1601
感想 : 164
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819597

作品紹介・あらすじ

岐阜県恵那市の旧家、香山家には代々伝わる家宝があった。その名は、「天地の瓢」と「無我の匣」。「無我の匣」には鍵がかけられており、「天地の瓢」には鍵が入っている。ただし、鍵は「瓢」の口よりも大きく、取り出すことが出来ないのだ。五十年前の香山家の当主は、鍵を「瓢」の中に入れ、息子に残して、自殺したという。果たして、「匣」を開けることが出来るのか?興味を持って香山家を訪れた西之園萌絵だが、そこにはさらに不思議な事件が待ち受けていた。

感想・レビュー・書評

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  • なんかこれまでの作品とはちょっと違った感じがしたかなぁ、なんと言っていいかわからないけど。
    ミステリー感は抑えめだった気がする。

    萌絵さんのあの嘘はいただけないな、やっぱり。
    そら犀川先生も怒るわ。

    鍵と箱の秘密は、なるほどって感じ。
    鍵が短刀になり、そして短刀がまた鍵になる、うん、おもしろい。

  • 読み返しているシリーズ。約20年ぶりによんだが森ミステリィは面白い。主役の二人が婚姻届けに署名したことなどすっかり忘れていた。

  • S&Mシリーズの5作目

    スピード感のない出だしでいつもの面白さがあまりなく違和感があったが、途中の恋愛要素で意外な展開になり楽しめた。萌絵ちゃんの嘘は本当によくないと思うが、斎川先生のあの時の短絡的さと行動力には驚いた!最後にはミステリーなストーリー展開になり、今までのシリーズ同様に楽しめた。

  • 物語のヒロインをこんなにも嫌いになったのは初めてです。

    西之園萌絵のことは一巻からずっと好きではなかったけど、この巻で西之園さんがやらかしたことは、私なら絶対に許せないです。どんなに好きだったとしてもたちまち冷めるくらいに最低なことだったと思います。

    必死すぎて思い余ってやってしまったとして、そのがむしゃらさが魅力的に描かれているならまだ「そういうキャラ」として見られたかもしれませんが、全然反省もしていないし、「オーバーに首をふった」とか「上目遣いで微笑んだ」とか自分の可愛さだけで乗り切ろうとしててめちゃくちゃ不快でした。

    箱と鍵の謎はなるほど〜と思いましたが、なんだかコナンとか金田一少年の事件簿とかに出てきそうなトリックだなと感じました。ちょっと非現実的?というか。

    私はどうしてもヒロインが好きになれないし共感もできないからこの先続きを読むか迷っています…事件の謎は面白いんですけど…どうしよう…。

  • 久々にこの著者に戻った。
    やっぱり面白い。

    文章の構成も言葉の選び方も好きだなー。
    何よりも章タイトルが本当に秀逸だと改めて思った。

    「封印再度」=「WHO INSIDE」も抜群によかった。

    ただ、ちょっと今回は弱かったかなと思う。
    真相が分かるまではものすごく面白くてドキドキワクワクして
    夢中になって読み進めたけど、終盤になるとちょっと拍子抜け感が否めない気がする。

    何にしても、この方の作品は時間を忘れるし、
    時間が足りなくなるくらい面白いので、次を読むのが楽しみ。

    今回は帰省中の読書だけど、持ってきている有川作品2作も
    すぐに読み終わっちゃいそうだし、本屋さんで調達してくるかー。

  • 既読
    文庫版

  • 面白いのだが、何か引っかかる気がします。

  • 森博嗣 すべFがおもしろかったから2冊目

    犀川と萌絵シリーズですべFより後の話
    ミステリアスだった犀川のもえに対する心情が前よりも詳しく書かれていて、人間味が増していたし2人の関係も進展していた

    相変わらず、ミステリーという型の中で、人間の真理を突いた作品だし
    今の自分と照らし合わせて、たくさんのヒントを得られ、読む人によって捉え方が変わる作品
    だが
    謎の部分が個人的にはあまり興味深くなかった
    ミステリーというのは表面のことで、人間の心理がメインな気もする

    ただ、いつもミステリーを読んでいて感じる、この推理は、何かたまたま偶然事件と関係ないことで、まるで事件のヒントのようなことが起きてたらどうなってたんだろうっていうのを少しだkw晴らしてくれるような内容でもあったから、こういうパターンを描いてくれてなんか安心感もあったyぷな


    「我慢というのはですね、そもそも個人の能力ではありません。
    単なる現象です」


    「表面的に観察された事象を、
    単一の意志による行為として認識しようとすると、必然的に無理が生じます
    どうしても捻れてしまう
    結果だけが意味のない複雑さをもつことになった」


    「呪われてるのは人間の認識
    歪められた認識です」

  • これを一番最初に読んだはず。

  • 金曜日はちょっと夜更かし、家族で心置きなく読書に没頭できる。
    なんと瀬戸女史はここからもうでてたのだったっけ、、張り巡らされる伏線。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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