- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061819719
感想・レビュー・書評
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西澤流SF変格ミステリ。
殺人事件が起きるまで、しっかりSF作品として楽しませてくれるのはさすが。
SF設定ながら、ミステリの王道の、嵐の山荘的状況になっているのが面白い。
普通では考えられない殺人動機も興味深い。
終盤は喜劇的な印象が強く、論理的解決というわけにはいかず。
ユーモアのあるSF作品という評価になるか。 -
触れると複製されてしまう虹色の壁、という設定もぶっ飛んでいるけれど、配置された人間関係もまた複雑。これでなにか起こらないほうがおかしい、と思わせるけれど、まさかここまでやるとは……恐ろしい。
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おもしろかった!
殺人の場面はあっという間で、犯人もあっという間に分かるからミステリーというと「?」ってなるんだけど、設定とコピー人間の存在の重みが良いです。
でも、先生がなぜ始めからロクに好印象を抱いていたのかがよく分からなかった。 -
ラストはとても好き。
でも人格転移のが面白いと思った。 -
一見案あらすじを読むと、難解そうなんだけど。外と舞台は限られているし、単純そうな気はしたのに。「幕間」に挿入される部分に混乱。どういうことなんだ何が起こってるんだ、とさくさく読み進んだら、ラストでさっぱり氷解。当然、真相にはまるで気づきませんでしたとさ。伏線はかなりあったんだよな~。
人間をコピーする……考えてみれば本当に怖い問題。クローンとはまた別問題だよね。 -
複製症候群読んだ。ネタはおもしろいけどオチが弱すぎる…外の話なんて正直どうでもいいし、全員生き返らせたあとはけっきょくどうなるんだよ!
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友達の好きな作家を巡るキャンペーン。突如現れた壁「ストロー」に触れると自分のクローンが生まれてしまうというなんともSFな話。かつミステリー。なんてことない日常だったはずのものが、狂気で彩られた惨劇に変わっていくのは結構読み応えがありました。私達のつまらない、ちっぽけな欲望は、突き詰めていけばこういうことに変化してもおかしくないのかもしれんなあ、こんな特殊な状況下では。最後はあれ?これで終わり?って感じだった。
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設定がやっぱ面白いなぁ。コピーと殺人。どろどろした内面を抱えつつ。終盤スプラッタなのにスペアがいるから、ていう怖い感覚。終わり方が唐突な感じもしたけど。この後もかなり修羅場になるよね、それぞれ。こんなヘビィな体験10代の少年少女でなくともPTSDですよ。
著者プロフィール
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