- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061819979
感想・レビュー・書評
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ぶっちゃけこれは読まなくていいです。
JDCシリーズなんですが、カーニバルシリーズへの導入であり、探偵達の日常的な描写がかなりの部分を占めているし、人類最大の事件は起こらないので、面白くないです。元は短編集にしようとしたものを、(無理矢理?)一本にしたそうです。
カーニバルシリーズを読んでから、こっちに戻って来ると良いのかも?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
▼数年前に読んだ時は腹を抱えて大笑いし、もう二度と読むことはないだろうと思っていた本。因果は巡るねえ。▼最近、内省的な古典ばかり読んでいたせいか、基本的にネアカな登場人物が言葉遊びをしながら、地の文で「キラッ☆」とか「ズキ★ズキ★」とか言っているのが目新しく、趣き深い。何だよ、面白いじゃん……。▼「人間が書けてない」という言葉を地の文で何度も否定しているところにコーヒー吹く。相当、当時叩かれてましたものね……。▼本当に本気で思うのですが、『カーニバル』は、『ムトゥ踊るマハラジャ』のようなミュージカルにすべきだと思うんです。「推理タイム」でこう全員でマイク持ってラップみたいになって(笑)。▼裏の能力表みてまた笑ってしまう。「極限状態で推理」「うぬぼれて推理」「とんちで推理」「嫉妬感情をバネに推理」。……あー、じわじわ笑かす。▼いい大人が林檎潰して泣きやがった(笑)。林檎→五輪→犯罪オリンピックって連想に、痙攣するほど笑った。あー、ツボ。▼正直に言おう。……数年前より格別に面白い! もう笑えて笑えて仕方ない! 数年前は何が辛かったんだろう嗚呼面白い! カーとアガサの傑作読んで、島田荘司の凄い短編読んだばっかりなのに、それらに引けを取らないばかりか、それらの全てが記憶の彼方に吹っ飛ぶようなこのインパクトは何!? ▼「UMAという名の鹿とSIKAという名の馬が……」ってそれだけで笑えて……! しかも鹿をカードの山に隠したとかいう……もうね、無理だよと(笑)。トリックが力技を通り越しているよ(笑)。「持ち前の推理力で、自分の一人称は『余』だと悟る」って書いてあるんだよ、地の文に(笑)。どこから突っ込んでいいかわからなくなって逆に悟っちゃうだろ、「こんな小説ないだろ。ありえないだろ。……あ、そっか、『大説』だったんだ」と。▼すぐに次の巻が読みたい。馬鹿にしてるんじゃなくて、本当におもしろくて、おかしくて、敬意すら払いたくなる。『清涼院ってトンデモなんでしょ?』と思っている人に声を大にして言いたい。流水は、お前らの想像より遥かな高みにいる、と。(08/2/22読了)
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初めて触れた清涼院さんの作品。
裏表紙に「この本からも楽しめる」と書いてあったので読みました…が、同作者の既刊(JDCシリーズ)を読んでからの方が断然楽しめます。
JDC(日本探偵倶楽部)の探偵たちの日常や心情がメインに描かれているので、既刊で探偵として活躍している(だろう)彼らの姿を見てからの方が登場人物たちにもっと感情移入できたかなと思うと、この本から読んだのは少し勿体ないことをしたなと思いました。
個性的な名前の探偵がたくさん登場し、その探偵たちの独特な推理方法(「頓智勘知」、「スタント推理」など)に加え、文中にハートや星などが使われているものを初めて読んだので、最初は色々とびっくりしてなかなか読み進められませんでした(笑)。
作者さん曰くこれだけで完結しているようですが、タイトルに「イヴ」と付いているようにこの本全部が「カーニバル」の前日譚、プロローグ的なものだと感じたので、評価はなしで…。 -
相変わらずの筆力。読ませます。
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龍宮さんがみんなに慕われてる感じがしていい。クリスマスくんもかわいい。
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ついにカーニバル三部作にまで手を出してしまった!(笑)
もうね、この3冊読んだら、この作者から卒業するんだ!
ネットでひとり歩きする「犯罪オリンピック」という言葉
いったい何が起きるのか
相変わらず「ないないない!」と全力でツッコミたくなる内容で
結局何も起こらないじゃん! と思った最後の1行にギョッ(汗
我慢してあと2冊読みます(笑) -
この人は設定のブッ飛び方とか、ハートだの♪だのを使う文章とかで、完全にキワモノ扱いですが、これを読んで結構ちゃんと、多分普通に書けば普通の、しっかりした小説を書ける人なのではないか…と思った。
気のせいですか?
まあそれにできたとしても、当人にその気が無いでしょうけど。 -
苦行の始まり。
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続き物かいっと思わされた作品。他の方のレビューみると三部作の様。続きは読んでいません
人がたくさんでて来ます -
久々に再読。アナザー・ジョーカーにやられました。結構この人の話嫌いじゃないですね。言葉の可能性にわくわくさせられます。
著者プロフィール
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