- Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061820029
作品紹介・あらすじ
昭和二十八年春。小説家、関口巽の許に奇怪な取材依頼が齎された。伊豆山中の集落が住人ごとに忽然と消え失せたのだからという。調査に赴いた関口に郷土史家を名乗る和装の男が嘯く。-「世の中には不思議でないものなどないのです」。男が現出させたこの世ならざる怪異。関口は異空間へと誘われるのか?六つの妖怪の物語で、「宴」の「支度」は整い、その結末は「始末」にて明らかとなる。
感想・レビュー・書評
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凄い。としか言いようがないです。
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20年ぶりの再読。楽しめます!
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【2022年37冊目】
2012/11/01に読了しており、およそ10年振りに読んだことになります。これまでのシリーズに出てきた登場人物がちょこちょこ出てくるのが楽しく、全てを巻き込んで行われる宴の支度にドキドキが高まって行ったところで「支度完了」となりました。相変わらず京極堂の話は難しくて、関口さんや木場さんの相槌もあるものの「?」となりながら読んでいました。後半も楽しみに再読します。 -
犯罪は大きなものほどなかったことにされる。
レギュラー達が事件に巻き込まれていく。
憑物落としも一人あったが、事件が解決するわけではなくヒントになる程度。
幾ら戦争だからといって普通な出来ないことも、国体を信じてやってしまった、隠蔽、信念、洗脳――戦争で学んだはずなのに今も形を変えて。
「遠回しだし物腰も柔らかだけど、脅迫である」ことも、言葉をソフトで「語義が複層的で如何とでも取れる」ようにし「語感だけで罷り通る」ものにしてごまかすことも多い。
■洗脳の手法、気とニュートン&プラシーボ効果、武道と洗脳「初めの一撃」 -
妖怪に詳しくなったようなそうでもないような?後半である始末もまとめて読んだので、この巻だけの感想が思い出せない。小さな事件の解決?があった事や色々なお話がとっ散らかる巻でしょう。
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ぬっぺっぽう、うわん、ひょうすべ、わいら、しょうけら、おとろし、塗仏の妖怪たちがモチーフに使われ、各モチーフごとに話が進んでいく。それぞれの話で主人公達は事件に巻き込まれていくのだが、それぞれの話に詐欺を行う怪しい団体が絡んでくる。別々に話が進んでいるはずなのに、どの話にも同じ場所が出てくる。そしてそれぞれの怪しい団体はその場所を取り合うように策をめぐらす。その場所に一体何があるのか?何が隠されているのか?と壮大なスケールで一点に集約していくのがただただ面白かった。1作目以降のキャラも容赦なく出てくるし、とてつもないスケールになってしまい最早相関関係がわけわからんくなってしまったのでまたいつか再読しようと思う。てかこんな構成の物を書けるなんて実は作者が妖怪なんではなかろうか?と勘ぐってしまうわ笑 面白いわ。
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2012年に続き、2020年の今、再度読み直してる。
3回目みたい…
初回は読み切れなくて諦めたらしい…
絡新婦の理に登場した織作茜
狂骨の夢に登場した朱美
今回、京極堂シリーズを一気読みしてるので話が繋がって面白いね。
宴の始末も楽しみ
著者プロフィール
京極夏彦の作品





