- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061820067
感想・レビュー・書評
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高三の安藤直樹と、安藤裕子と名乗り直樹の父を父だと言う、脳の研究者で自殺した父のコンピュータ。妹、姉、母と辿る彼女の正体と直樹の出生の秘密。科学議論からのどうしようもない人間模様や友人達。主題が移ろい乖離した感じ。急に読者を意識し思わせ振りな直樹にも戸惑う。もっとSFでAIな裕子に振り切って欲しかった。
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かなりの長編だが、最期まで読んでもなんだか登場人物一人ひとりがイメージとして浮かび上がってこない。ストーリもこれで終わり?と思ったのだがどうやらこれはシリーズ物らしい。伏線の回収はしたいが、あんまり読み進む気にはならないなぁ。
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浦賀和宏デビュー作。
自殺した父親のPCに人工知能みたいなのがいて,主人公は人工知能に恋して,生い立ちの複雑さを知って,友人知人と色々あって,よくわからない終わり方。 -
必要以上に凄惨な殺人現場を書く人、というイメージがあります。まぁまぁ面白いのでデビューからしばらく読んでいましたが、いつの間にか読まなくなっていました。いつの間にか、彼女はそんざいしない、が注目されていて久々に読みました。デビュー当時より読みやすくなっていましたが、やはり凄惨な現場は健在でした。
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初読:2004/12/25(ノベルス)
再読:2014/03/23(文庫上下巻)
(文庫版の感想をサルベージしています)
最近ついに、やっと、なぜか今になって浦賀和宏ブームが起きているらしく、長らく絶版となっていたデビュー作が新装版で刊行されました。
初読から10年弱経っているので、内容はほぼ全く覚えていませんでした。そうか、こんな話だったか…。
当時自分は高校生だったのであまり感じませんでしたが、改めて読んでみるとやっぱり作者の若書きっぽさを感じました。文体とか、その自意識とか。痛々しい青春。それを多少客観的に見れるくらいには自分も大人になったということでしょうか。
真相が二転三転するというのはいかにもミステリ的だし、口論や喧嘩のシーンもあるけれども、森博嗣も推薦文で書いていたように(それは『時の鳥籠』でしたが)、全体を通して、静かな印象でした。
しかし、この始まりでこのあと同じシリーズがあんなどろどろした展開になるとは。
ノベルスを古本屋で買い集めようと思っていたのですが、とりあえず文庫待ちにします。
絶対に『浦賀和宏殺人事件』を文庫化してくださいね!!! -
後期クイーン問題の解決方法のひとつだと思い、感嘆した
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この人の作品はなんだかわからない。
なんだかわからないと思って結構何冊か読んだのですが、
やっぱりわからない。
個人的にはメフィスト賞出身の中で一番異色な作家さんかもと思ってます。