探偵宣言―森江春策の事件簿 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.44
  • (1)
  • (5)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820128

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回の連作短編では、どこかの登場人物がどこかの伏線になるんだろうということは、なんとなく予感があった。普段こういう予感はほとんど当たらないんだけども、なんとなく謎を残してさったあの人物はまた出てくるんじゃないかという気はした。ただ、その謎(というほど大きなことではなく、気になる程度のことだけども)が十分に解決されないのはなんとなくもやっとする。

    あと時代感というか、描かれた時代背景にうまく入り込めなくて、なんとなく理解しきれないところがでてきてしまう。これはこちら側の問題でもあるので、なんとかそういう能力をつけたい。

  • 図書館より。
    芦辺拓氏サイン会の予習に。

    森江春策くん大好きのわたしにしてみると、
    彼の歴史が一冊でそうざらえできてしまうので大変お得な一冊。
    そしていつもの氏の御作より、さらに濃厚に漂っているレトロ探偵小説趣味…!
    擬音語をカタカナで書くあたり、ホラーすれすれですって。。

    読んでるとどうしても森江くんに目がいく。
    かわいいいいー。
    トリックもロジックもきちんとある、新本格なのに。
    困った。

  • 森江春策主演の短編集。
    学生時代からの流れで収録されています。
    これがうまいことつながってラストでは驚くべく展開に。
    この森江春策がなかなか魅力的な探偵です。
    久々のヒットです。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芦辺拓の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×