匣の中 (講談社ノベルス イK- 2)

著者 : 乾くるみ

• 講談社 (1998年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[aokikenichiさんの感想 · 2022年6月5日]

『匣の中の失楽』へのオマージュとのことで期待して読んだが期待値が高すぎたか
ためにする設定が多すぎて世界観がかえって薄れてしまっているような

[masaboxさんの感想 · 2014年4月4日]

2014/04/03
移動中

[金子大輔さんの感想 · 2009年12月13日]

グイグイと引き込まれるように読んでしまった。シュールで、絵画に例えるなら抽象画のような位置づけの小説といえるだろう。

ただ、ラストがあっさりしすぎて拍子抜けかも。。。（正直、まだ理解できていないところがある）。

要所要所に出てくるウンチクもおもしろいが、物語の本線との関連が不明なものもある。

[ヤミヤミさんの感想 · 2009年4月6日]

1行目で挫折。無理。

[常夏さんの感想 · 2007年12月11日]

「匣の中の失楽」へのオマージュ。途中はいいのだけど、あそこであの人が出てくるのは、反則では？2007/02/08

[眼鏡さんの感想 · 2007年5月3日]

本作は「匣の中の失楽」の類似品と作者自身が仰っているオマージュ作品です。
ジャンル的にはメタミステリです。
全編にわたって学生達による推理合戦があるのですが、どれも確からしく、そして、不確実なので唯一の解決は与えられません。
読者はどれか1つを真相として選ぶか、あるいはすべてを虚構として捨てるしかありません。
しかし、この推理合戦だけでも読む価値はあるように思います。
推理合戦中の物理学の薀蓄はかなり楽しかったです。
不確定性理論等、いろいろ出てきて読み応えがありますが、ラストが賛否両論ありそうです。
私は「匣の中の失楽」のオマージュという時点でラストはどんなものでも驚かない心構えができていたので楽しめました。

[sennsennpuukiさんの感想 · 2005年10月28日]

竹本健治『匣の中の失楽』のオマージュ作品です。作者は聖典とまで言っているほど好きな作品らしい（もちろん自分もその一人）。内容としてはやはり推理合戦。でも、こっちの方が難解のような気がします。

著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」