- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061820517
感想・レビュー・書評
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ファンには評判が良くない短編集~「小鳥の恩返し」医院を継いだ男の父の死に方を看護師は小鳥の姿で見たという「片方のピアス」性格が正反対の双子で死んだのはどっち、生き残ったのは?「素敵な日記」日記が殺人マシーン「僕に似た人」マンション住まいの犬「石塔の屋根飾り」インドで岩を削り出す方式の並んだ塔で一つだけ屋根飾りが地上付近に造られているのは何故だ「マン島の蒸気鉄道」アイリッシュ海に浮かぶバイクレースで有名なマン島のシンボルは脚が三本で向きは全て同じだが「有限要素魔術」海辺の家でピストルで死んだのは誰?「河童」田舎の離れで下宿している引き籠もりの僕をバイクで訪ねてくる友人が溜め池の前で失踪した「気さくなお人形、19歳」纐纈という金持ちは時給4千円で女装男子大学生を雇い孫の振りをさせる「僕は秋子に借りがある」大学生の僕に学食で話しかけてきたのは秋子という先輩で、身の上を語り、日曜には30kmを登山用のシューズを履いて会いに来たが、それっきり~読んだことあるかなぁ? 僕は秋子に借りがあるってタイトルは覚えているんだけどなぁ・・・20年前の本だからネタバレになっても良いかな?
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「気さくなお人形、19歳」を読みたくて借りた。ナメクジはここで出てきたのか。れんちゃんを心配するしこさん、好きだなぁ。怖い話もちょくちょくあった。特に「片方のピアス」とか怖かった!
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短編集10編
少しホラー的な要素のある「小鳥の恩返し」が良かった.「河童」もどこかぞっとするような結末で,読み終わってもはっきりしたことがわからない.「僕は秋子に借りがある」は悲しみと慈しみのないまぜになった祈りに近い感情に包まれてじわっときた. -
短編集としては最高。「河童」、諏訪野のクイズが分からない。
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短編集の2作目。
どれも短いながら、最後の数行できっちり収拾をつけてくるこの感じがちょっとクセになってきた。
S&Mコンビも登場する『石塔の屋根飾り』と『マン島の蒸気鉄道』は、諏訪野さんが主役?というくらい、良い役回りをしていて面白かった。
『河童』の最後は、突然ホラーだったので寝る前に読んで夢見が悪かったけれど、話の雰囲気は嫌いじゃない。
『片方のピアス』と『気さくなお人形、19歳』が特に好き。Vシリーズも早く読まなくっちゃ。 -
2015年7月11日読了。
『河童』が好き。 -
短篇集。
S&MシリーズやVシリーズでお馴染みのあの方やあの方が出てきて面白かった。まったりと読める短編でした。
ちょっと不気味なのもあったけど・・・ -
10編の短編集。
森さんの話は安心して読める(笑)
どの話も面白かった!
私の好みは、片方のピアスと石塔の屋根飾り。 -
全編通して悲しい作品が多かった、と記憶しています。
長編をフルコースや懐石に例えるなら、短編集は飲茶かなと。
ヒョイヒョイっと切り替わり、色々な味が楽しめる。
でもコンセプトは中華、みたいな。
その中で、光りを放つフレーズがある。
そこがいいですね。 -
森さんの短編集です、S&Mシリーズの登場人物が出てくる作品が2編、どちらも諏訪野さんがいい味を出してます。
読み進めるうちにその才能に嫉妬をしていました、「理系」小説家による、美しい表現で描かれた「文系」の作品集です。
この辺は漫画家の冨樫さんが解説で上手にまとめています。
>雨上がりの街は暗く霞んでいる。
>夕暮れに気づいたネオンだけが、コーティングされたアスファルトに反射して、車道と歩道の境界に不連続な明度の一線を刻み、風に飛ばされた紙くずと、遠方から漂着した軽い音楽のリズムが、一度だけ躊躇して路地裏へ吸い込まれる。
>カフェに上がるコンクリートの階段の下では、闇に溶け込もうとする黒猫が身を潜め、その一部始終に目を光らせていたが、道を往く人間たちの孤独には思い至らない。
ゾッとするほどセクシーな文章、何だ森さん最強じゃん。
著者プロフィール
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