頭蓋骨の中の楽園 (講談社ノベルス ウF- 3)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820623

感想・レビュー・書評

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  • 古本で随分前に買ったし、状態悪かったから、引っ越しを機に手放すかどうか考えるために読んでいたらかなり面白かった。ただ、状態が悪いことには変わりないので文庫を買いなおしたりはするかもしれない。

  • 安藤直樹シリーズ第三弾。
    連続して起きる首なし死体の事件に安藤が挑む。
    「記憶の果て」からずっと続く因縁が,今回の事件にも影響していて,徐々に明かされる安藤の周りの秘密。
    壮大な世界観がちょっと「魍魎の匣」っぽい。
    ただし「笑わない男」「音楽とセックス以外感動しない」等,見事に中二病をこじらせたキャラ設定は好き嫌いがあるかも。

  • ラスト五十ページくらいで唐突にシリーズ初読者にお別れを告げ気持ち悪い着地をしおった。

  • 「記憶の果て」から「記号を喰う魔女」まで、「連作」というかなんというか。ある意味ぜーんぶ一本の物語として繋がっている「大長編」。こりゃすごいわ。

  • これだけに限らないけど、浦賀和宏の作品は題名が好き。中でも頭蓋骨の中の楽園は好きなタイトルの1つ。笑わない安藤君が完成されつつあります。

  • シリーズ3弾目。

    首無し連続殺人事件が安藤の周りで起こる。
    犯人探しはまぁオマケみたいなものでしょうか。
    最後、一体どこに辿り着くんだ、とクラクラきてしまった。
    何だか初期の京極作品みたいな雰囲気。
    人を選ぶ作品だと思います。

    私はこの感じ、どうやら好きみたい。

  • 実に情報に対して、もっと禁欲になった方が。。。

  • あああこれ、シリーズだったのか・・。
    だよね。そんな感じしたもんな最後のほう。
    嫌いじゃないのよね。

    最初から読む。

  • ”頭蓋骨の中の楽園”浦賀和宏著 講談社ノベルス(1999/04発売)

    ・・・首無し死体となって発見された女子大生。彼女の死と殺害方法は、ミステリ小説の中で、何故か予告されていた。さらに連続する首無し殺人。連続殺人の背後には密室で首を切断して自殺した作家の存在があるという。
    ”笑わない男”安藤直樹が明かす事件の真相とは?

    ・・・安藤直樹シリーズ三作目。過去現在で計7件の事件。その全てが独立した事件でありながら影響を及ぼしているという。
    不倫×1、性的虐待×2、性的DV×1、同性愛×1が真相に影響を及ぼしているのですが、
    現実でそんな真相を語りだすと”こいつ、頭がおかしいんじゃなか?”となりますわな。(笑)
    関係者全員死亡で言いたい放題になっている事件も多いですし。

    小説ではちょっと強引ではありますが、裏付けする人物も登場。
    ”記憶の果て””時の鳥籠”
    との関連についても言及。シリーズとして明確に繋がりました。
    (但し本作だけに限ると唐突な展開。安藤の友人ですら”それは誰?何?”といった形でした。)

    ボリュームを感じさせないスピード感に満ちた一冊でした。

  • 「野放しになっている人殺しを捕まえるという大義名分。官僚や政治家を追及する市民団体。世界各国を飛び回って貧しい人達の為にボランティア。悪を糾弾しよう。戦争反対。自然を破壊するな。絶滅動物を守ろう。この美しい地球を皆で守ろう。それはまったく正しいことだ。正しいことだから疑わなくて済む。絶対正義の名の下に、自分の存在を正当化出来る。」シリーズ三作目。やっと謎解きが始まった。やっと全体感が見えてきた。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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