桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820685

感想・レビュー・書評

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  • 実在する遺跡や建物だったので具体的にイメージがついた。
    (共通して螺旋が題材だったので、文章ではちょっと難しい。。。)

    短編集、という事だろうか。
    まずはこの作品から読んで、気に入ったら長編へ、というのもアリかもしれない。

    一番笑ったのはカレーの件。
    そういうのすら気にしないかと思っていたが、京介氏もカレーを食す際の会話にはマナーを求めるのか。。。

    3人の仲の良さも改めて感じる。

    京介の過去についてはまたまた謎が深まるが。。。

  • これ漫画で読んだな…って思い出しました。

  • 再読。シリーズ通算7作目にして初の短編集・番外編。
    巻末に年表付。

    特に気に入っているのは二重螺旋四部作。
    個人的にも二重螺旋建築には非常に心惹かれるものがあります。
    中でも「捻れた~」に登場する会津若松に現存する栄螺堂は、蒼曰く”極めつけのヘンテコ物件”とのことですが、本当にあれはなんとも形容し難い珍妙な建築物です。
    実はこの作品を読んで旅行がてら見に行った事があるのですが、是非実物を見てみることをお勧めします。
    そして「君の~」では深春目線での蒼との出会いと現在とが描かれていて、涙無しには読めない一編。

    【メモ】レオナルド・ダ・ヴィンチ。ヴォーリズ。

  • 建築探偵シリーズ最終巻を読む前に、復習をしようと再読。
    長いシリーズだったので、いろんなお話がからみあっていたので、再読してよかった。
    この短編集のころは、まだちゃんと建築の話が入ってるんですね。
    でもその分、ちょっと長くなりダレますので、そこは飛ばし気味でもいいですね。
    それぞれのお話しが次の話と関連するので、最初から順番に読むことをお勧めします。

  • 影に閉ざされた館の露台で、老いた男は毒を盛られた。唯一の容疑者は彼の美しい妻、しかし物証はない。目前で引き起こされた事件の真相を、解明したと信じた京介だったが……。いまなお忘れ得ぬ16歳の日の記憶を語る表題作。眩暈を誘う「二重螺旋」4部作を含む10の謎を経て、時は現在、新たな旅立ちへ――。

  •  建築探偵桜井京介の事件簿短編集。
     番外編とはいえ、内容は本編にも絡んでくる。
     シリーズを読み始めてまもない頃に接したため、「捩れた塔の冒険」で漸く作品世界の奥深さに触れられた気がした。
     謎解きの出来や推理の明晰さなどを指すのでなく。
     子供という存在に秘められた、(大人の観点とは異なる)悪意や桎梏が抉り出される過程の、堪らぬリアルさ・切実さ。
     京介が為すのは、警察など外部への協力や当人の業績としての推理ではなく、生身の人間に渦巻く感情や感覚の歪みや澱みを、簡潔に必要な分に限り、言葉にしているだけの作業なのではないかと思った。
     その意味で「オフィーリア、翔んだ」に出てきた『探究者』の語が、彼には最も似つかわしい。
     探偵よりも、研究者よりも。
     ラスト(「桜闇」)を見、素直に「原罪の庭」が読みたくなる。
     彼と蒼の出逢い、深い愛情の誕生を、色眼鏡でなく知りたいと。

  • ずいぶん前に読んだ本。

    短編集。
    大きなシリーズの中の作品としては意味を持つ。
    ゆるやかにつながりのある二重螺旋シリーズなども入ってる。

  • 建築探偵の番外編……という感じかな。けっこうサイドストーリーっぽい。
    「二重螺旋」シリーズ(?)には頭がぐるぐる。ううむ、やはり私には空間把握能力が備わっていない模様。立体図がイメージできない……図解が欲しかったかも。でもおそらく、ミステリ的にはこれらが一番よくできていたはずなんだよね。

  • うーん、いまいちだった。短編はもったいないっていうか。謎が多いし、年代が飛び飛びで、意識して読まないと誰のこといってるのか分からなくなって。頭使います…

  • 2004年11月7日読了

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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