黒猫の三角 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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本棚登録 : 1485
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820708

感想・レビュー・書評

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  • Vシリーズ第1弾。あの真賀田四季博士をして天才と認め、その存在を強く意識していた科学者・瀬在丸紅子が主人公。没落した旧家の出で今や食うや食われずな生活をしているが、本人は至って気にせず以前は瀬在丸家で所有していた屋敷、桜鳴六画邸(おうめいろっかくてい)の離れ無言亭で、執事の根来機千英(ねごろきちえい)と一人息子のへっ君と生活している。紅子と、桜鳴六画邸の隣にあるアパート・阿漕荘(あこぎそう)に住む、探偵・保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい)、N大医学部生・小鳥遊練無(たかなしねりな)、私立女子大生・香具山紫子(かぐやまむらさきこ)の4人が、謎解きをしていく・・というのがストーリーの主な背景である。
    ここ数年、市内で連続して起こっている殺人事件には、全て数字にこだわっているという共通点があった。桜鳴六画邸の当主の妻で阿漕荘の大家でもある小田原静江のもとに、殺害予告ともとれる脅迫状が届き、保呂草に警備を依頼することになった。六画邸で行われた静江の誕生日パーティには、紅子や紫子も参加しており、保呂草と練無は万全な警護を行っていたが・・・。
    静江は殺害されてしまう。しかも衆人環視の館内、窓にもドアにも鍵のかかった自室で・・。犯人はこれまでの連続殺人犯と同一なのか、密室トリックは。
    S&Mシリーズにもいえることだが、このシリーズも主要人物のキャラ設定が個性的で面白い。紅子はとらえどころのない人物で、何を考えているのか常人にはわからない部分もある。へっ君の父親とは離婚しているが(父親は愛知県警警部の林)しょっちゅう会っていて、何だか微妙な雰囲気。練無は見た目はかわいらしい女の子そのものだが、実は男だったり。
    トリックは、森さんお得意の数学的、論理的思考。紅子が犯人と対峙する場面は緊張感がたっぷりだ。林選弱桑・・・数字は美しい。

  • 森博嗣「Vシリーズ」第1弾。

  • こちらもどうしようもないほど曖昧にしか覚えていません。
    でも、キャラがとても面白かったような……。

  • 080506-080507

  • 2008 4/6

  • Vシリーズ一作目。
    微妙なキャラもえがでてくる。

  • 紅子さん美しい。林さんかっこいい。れんちゃんかわゆ。
    へっくんを愛でながら読みます。

  • S&MシリーズとリンクするVシリーズ1作目。
    このシリーズはキャラクターが立ってて
    面白かったです。
    ラストが凄く印象的でした。

  • 難しい聞いたこともない名前がいくつも登場します。その読み方を途中で忘れるくらいには長い話です。最後の最後は意外な終わり方でしたが、もうすこしコンパクトにならないものかと思いました。

  • ちょっと物足りない感じがしなくも。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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