キッド・ピストルズの慢心―パンク=マザーグースの事件簿 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 44
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820937

感想・レビュー・書評

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  • 執事の血、なんかはけっこう面白かったが、あとはあんまり。見立てがハマってるのはすごい部分なんだろうけど、もしかしたら俺は見立てにそこまで魅力を感じていないのかもしれない。

  • 生ける屍の死を読んだ後、とりあえず何でもいいから著書の他の作品を読まなければ!と急き立てられるように書店で眼に付いた本作を購入。読み終わったの結構前だな…。

    英国、マザーグース、っていう単語を出されると、問答無用で手を伸ばしちゃう系ミステリスキーの私としては、もちろん大満足…とはアッサリとはいきませんでした。パンク調のべらんめえな話し方や地の文は、ちょっと、いえ、かなり、読みづらかったなぁという次第です、はい。

    ミステリとしては及第点以上だったので、本来なら星4つ付けたいところですが、文体でマイナス1とさせて頂きました、はい。


    ◉キッド・ピストルズの慢心―キッド最初の事件―…キッドが犯罪捜査に携わるようになったきっかけとなった、実の父親の事件。

    ◉靴の中の死体―クリスマスの密室―…靴会社の会長・シューメイカー夫人が、自宅の庭にある「靴の館」の中で死体となって発見された。全裸の首吊り死体の背中には死後に鞭打たれた跡があり、隣の部屋でな彼女の息子の変死体も発見され…。

    ◉さらわれた幽霊…二十年前に誘拐された女優アン・ピーブルズの息子。身代金の受け渡し場所に犯人が現れることは終ぞなく、息子の消息は途絶えてしまった。ところが二十年後、アンの元に一本の電話がかかってくる。ジミーを名乗る人間からの助けを求める電話と、前回の誘拐時と全く同じ文面の脅迫状。果たしてジミーは生きて戻ることができるのか?

    ◉執事の血…名執事と評判の男に会うためにやってきた記者に、ひょんなことから同行することになったキッド一行。ところが、彼等の前に現れた執事は、前評判にあまりにそぐわない男だった。

    ◉ピンク・ベラドンナの改心ーボンデージ殺人事件ーキッドの良き相棒・ピンク・ベラドンナが犯罪捜査に携わるきっかけになった殺人事件。

  • キッドピストルズ最初の事件やピンクペラドンナ最初の事件等の始まりの事件を記した短編集。

    「執事の血」というものはよくできていて、でも主人と執事の入れ替わりはわかる人にはわかるのかな。最後ダークなオチも待ってたし。

  • キッドとピンクの一人称で語られた作品がそれぞれあったのが面白かった。キッドver.は単純に読み物として、ピンクver.はミステリとしても。

  • 読むのは二回目か三回目。ピンク・Bが愛しすぎる。パラレル英国、探偵士、パンクな警察官、マザーグースの見立て、とwktk要素が満載なキッド・ピストルズシリーズです。

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