百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.72
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本棚登録 : 2735
レビュー : 287
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821002

作品紹介・あらすじ

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。ご存知、探偵榎木津礼次郎!「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!不可能状況を打開する力技が炸裂する3本の中編。

感想・レビュー・書評

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  • あくまで外伝。普段のシリーズの空気が好きな人は、それを入念に心に置いてお読みください。
    ものすっごい笑いました…!いつもの雰囲気は何処へ、ギャグもいちいち面白く何度も笑ってしまいました。
    見処(笑い処)をいくつか。

    【鳴釜】
    「僕」が依頼した、一話目。
    異様に腰が軽い京極堂の、「あ――悪趣味なことを考えてしまった」から始まり榎木津のカマ大暴走を経て幸せな結末という異色。
    見処としましては榎さんの赤ちゃん大好きっぷりと榎さんの美貌(笑)に見とれた受付嬢との会話力です。すっごい笑います。
    あと鳥ちゃん久しぶりー!となりました。うへぇ。

    【瓶長】
    木場さんと京極堂の、顔の怖さが大活躍の二話目。
    桜田組の木場修太郎って何ですか…もう、面白すぎる。供述が取れた後の木場さんの身の変わりは格好いいです。流石、桜田組(笑)。京極堂辺りはもう劇団入れば良いんじゃないかと思いますね。
    回を追うごとに話が面白くなるのですが、瓶長は顔がニヤニヤするのを押さえられなくなりました。

    【山颪】
    我らが下僕王、関口の登場する三話目。事件としてはすごく辛いものですが、一番笑った話でもあります。
    わたしが一番好きなのが、伊佐間くんと関くんの会話。二人とも短文で、続かないのに通じあってる感じがなんとも可愛い。突っ込みがいないのでボケ倒しなんですね。益田が入った瞬間に賑やかになるのも好きです。
    あと前二話では榎さんに持っていかれ気味だった京極堂が押してます。いちいち関口の悪口をいう辺りは相変わらずですが、足の痺れた関口の膝を、分かってて触るとか意地が悪い(笑)
    面白かったです。


    外伝だからこそのこの雰囲気ですが、良いですね!楽しかったです。

  • 神様ぶっとびすぎだろおおお!!面白すぎてどうしてくれる!高笑いする破壊神榎木津礼二郎。いやー本当笑ったわ。カマオロカが気持ち悪くて大好きだよ!なにあいつ!なんか読んでると殴りたくなってくるんだもの!榎さんあんた30半ばなんだろ!?なにこの可愛さ!すっかり榎木津信者になってまうwww

  • 高校生の時に読みましたが、百器徒然袋は電車の中で爆笑をこらえてカタカタ震えながら読んだ記憶があります。本編でこの短編の時系列に追いつく前に読んでいましたが、十分楽しめます。その後本編を読んでからもう一度読むと、さらに楽しめます。

  • <u><b>一人で笑っている変人に思われたくないなら、電車で読むのは厳禁</b></u>

    <span style="color:#cc9966;">救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕する男。ご存知、探偵榎木津礼次郎!「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!不可能状況を打開する力技が炸裂する3本の中編。</span>

    誰か、あのオッサンの 暴 走 を 止 め ろ !
    京極堂も完全に人が変わってます。益田も初期の設定を完全に無視しています。皆さん、自分のキャラ忘れちゃだめですよ。

  • 山颪が比較的分かりやすくておもしろかった!探偵一味が好きな人はたまらない一冊。個人的に、百鬼夜行メンバー勢揃いの中、塗仏で色々あった敦っちゃんと青木くんだけが出てないのが気になる…!

  • 本島というのか。

  • 百鬼夜行シリーズ、えのさんと愉快な下僕たちの中編集。
    えのさんサイコーもっとやれ!思わず声出して笑ってしまった。百鬼夜行シリーズでこんなに爆笑できるとは思わなかった。えのさんがかたくなに人の名前を覚えないの面白すぎる。語り手の「僕」の本名が最後に明かされても「で、誰?」となってしまった(笑)いざとなると阿吽の呼吸でえのさんと結託する京極堂、さりげに楽しんでるでしょあれ。えのさん好きの私としては、最高に楽しい1冊でした。
    志水アキさんのコミカライズも出ているようなので読みたい。

  • 京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズで脇役だった探偵、榎木津を中心とした中編集です。“百鬼夜行”シリーズといえば、そのうちの2作が映画化されています。『姑獲鳥の夏』(2005)と『魍魎の匣』(2007)がそれで、前者と後者では、小説家役が永瀬正敏から椎名桔平へと変わっていますが、それ以外のキャストは同じです。で、探偵役を演じたのは阿部寛。原作を知る人からは賛否両論あったかと思いますが、私にはこの阿部ちゃんがピタッと来ていて、以降、“百鬼夜行”シリーズを読むと、必ず探偵に阿部ちゃんの姿を当てはめてしまいます。

    『百器徒然袋』はどれも可笑しいですが、涙が出るほど笑ったのは「鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱」。披露宴会場で繰り広げられるドタバタに、阿部ちゃんを想像してさらに笑ってしまいました。これ、誰か映画化してくれないかなぁ。

    “百鬼夜行”シリーズを読んでからでないと、この探偵の可笑しさはわからないかもしれません。けれど、このぶっ飛んだ探偵ぶりは、誰かと分かち合いたいおもしろさ。「おもしろいっ!」とひとこと言うだけで読者の腹の皮をよじらせる探偵なんて、ちょっといないかと。

    このシリーズは昭和20年代が舞台。東京の町並みや人びとの服装などの描写も興味深いです。昭和38年生まれの京極さん、なんでそんなに詳しいの。

  • “僕”の名前を間違いから推測してみたが、まったく分からなかった(笑)
    あの榎木津を主人公に据えて、まともに話が進むだろうかと思うとこだが、巧いなぁ。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14668024.html

  • 本編みたいな長い講釈がないせいか、読みやすかった。

    榎木津さん、本編に輪をかけてテンション高いような。

  • ご存知、薔薇十字探偵、榎木津礼二郎が大暴れする話です。榎木津ファンにはたまらない一冊ではないかと。京極堂シリーズ外伝といった位置ずけで、サクサクとテンポよく読めるのでオススメです。

  • 榎木津節満載の楽しい本でした!榎さんほんとすきだ!なんだかんだそれにのっかる京極堂も、下僕の方々(笑)も巻き込まれている感が良かったです。わけわからないけどちゃんと繋がっててすごい…!個人的には亀、いや瓶、のおはなしがすきでした。

  • 再読。結構忘れてたのでまた楽しめた。
    最初は依頼人だったのに・・・訳のわからない名前を多段活用につけられ、薔薇十字団の一員、榎木津の下僕と化してしまう語り手の「僕」。榎木津が大活躍のスピンオフ、中篇3篇。くだけた感じがとてもよろしい。

  • この3作だけは先に漫画を読んでいて、だいたいの話は判っていたのですがそれでも十分楽しめました。
    いつも腰が重い京極堂が結構積極的に動くのでテンポが早く読みやすいです。
    榎さんやりたい放題で読んでるこっちもすごく楽しいです!

  • (478P)

  • とてもおもしろかった!今回は榎津が主役の3作品

  • 榎木津の魅力満載の一冊で楽しく読んだ。

  • このシリーズで唯一陰鬱ではないキャラ榎木津礼二郎。彼が中心となって、釜・瓶・山颪という3つの事件を愉快痛快に解決する。

    榎木津を中心に展開される会話のやり取りが面白くて、ニヤニヤしながら読んでいた。これまでに登場したキャラのその後の話も僅かに出ており、遠い記憶の欠片を呼び起こしながら読んだ。もぅ大分忘れているなぁ。

  • 大好きな榎木津探偵の活躍する短編集なので、お気に入り。ストーリー自体もシリーズ本家よりも軽く、分量的にも気分的にも読みやすい。しかし、巻を追うごとに探偵の頓狂さに拍車がかかっている気がするのは、気のせいだろうか。

  •  本編よりも肩の力を抜いて読める、軽妙洒脱で痛快な中編集。スカッとした時代劇を見てるような楽しさがありますね。京極堂も心なしか悪ノリして楽しんでるよう。最初の事件において『彼』が、性犯罪被害者に対するセカンドレイプを実に的確に言い表している。第二次大戦直後の世相を反映しての発言だけれどその現状は50年以上経とうが変わらず、です。犯罪小説って割りと近親相姦や陵辱が絡む事件が多く(火サスなんかだと被害者か被害者に親しい人間の犯行動機となるのが定石ですよね)、これ映画だったら年齢制限かかってるだろうなあと思うものも暫し見かける。まあ探偵役が「よせ! 復讐をしたところであのひとは帰ってこな(以下ry」って説得するオチには飽き飽きしているので、このように違った切り口のものを今後も読んでいきたいです。中々に凄惨な場面や見たくもない人間の側面を見ることもあるだろうに、竹を割ったように痛快にバッタバッタなぎ倒していくビスクドールビジュアル、って所が榎木津の魅力なのでしょうね。読み落としかも知れないが、『僕』の名前を当てるヒントが散らされていても良かったかも。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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