月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.23
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  • (3)
本棚登録 : 1178
感想 : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821095

作品紹介・あらすじ

薔薇屋敷とも、月夜邸とも呼ばれる豪邸には奇妙な噂が囁かれていた。狼男が住んでいるというのだ。邸内のオーディオルームで血まみれの死体が発見される。衆人環視で密室状況の室内は、なぜか床が水に濡れ、ガラスの破片が散らばっていた。瀬在丸紅子が指摘する意外な真相とは!?大人気シリーズ、第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • Vシリーズ3作目。三角関係シーンが多かった。なぜ林は自分が忙しいからって紅子さんのお迎えを七夏さんに頼むんだろう。 いつも思うけど、建物の見取り図が欲しいなぁ。

  • 薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは。
    「BOOK」データベース より

    けっこうドキドキした.

  • 「一番、無意識に起こったように見えたものが、実は意図したもので、逆に、意図的に行われたように見えたことは、ことごとく偶然の結果だった。」という台詞があまりに秀逸すぎて、感動した。この言葉のための、今回の事件なのかなと思うほど、強烈に印象に残る言葉。事件はこの言葉の通り。
    でも全体的によく分からない。不明確部分を残したままストーリーは終わってしまうし、犯人もいないし、部屋の構造事態がなんだか非現実的。存在しえない中で起きる事件は不可能犯罪でも密室でもない気がするから、わたしは今までのシリーズの中では一番好きじゃない。

  • 既読
    文庫版

  • で、熊なの?

  • Vシリーズ,3作目
    お馴染みのメンバーがやはり殺人事件に巻き込まれて,,今回の仕掛けはやはり建築学的な要素と狼男の伝説のミックスされたもので,ふたを開けると枯れ尾花.
    小鳥遊君,なかなかやるではないかとますますファンになった.

  • 2016年7月6日読了。
    仕掛け、面白いけど、うーん。
    保呂草さんの黒い部分は結構好き。紅子さんはもう好感度でははかれない。

  •  Vシリーズの3作目。
    また、思いがけない事件の真相。
    館で密室。なのに、図面を提示されずにひたすら想像させられる、この感じ。
    もう驚かない。慣れた。

     林をめぐる、紅子と祖父江の火花バチバチな関係は、私にとっては無用というか、理解不能と言うか、疲れるというか・・・もうイラッとさえしてしまうのだけれど、こういう緊張感もこのシリーズの醍醐味?!的な要素なのだとしたら、私はこのシリーズを心から楽しめていないのかもしれない。
    この辺もおいおい、慣れていけるのだろうか。

     ネタバレしたレビューには、あまりしたくない。
    でも、これだけは・・・ひとつだけ。
    オスカーは結局、何だったのかー。
    なぞなぞの答え通り、やはり熊ってことで、いいのでしょうか。

  • 2015.08電子書籍で再読。
    屋敷トリックは大胆ながらなるほど感があっておもしろかった。ていうかこのシリーズ、パーティシーンが多いな。紅子さんだからパーティに呼ばれるのか。
    あとこのシリーズは、動機が適当だったり、犯人が誰でもよかったり、物理トリックがどうとでも説明がつくものだったり、どこかで抜けをつくって遊んでいるのがおもしろい。余裕あるな。

  • 舞台装置がちょっとあからさますぎるかな、という感じ。

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著者プロフィール

森博嗣
作家、工学博士。一九五七年、愛知県生まれ。一九九六年に『すべてがFになる』(講談社)で第一回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している。小説に、「スカイ・クロラ」シリーズ、「ヴォイド・シェイパ」シリーズ、『イデアの影』(以上、中央公論新社)、S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズ、Xシリーズ、M&Rシリーズ、Wシリーズ(以上、講談社)、『暗闇・キッス・それだけで』(集英社)など。小説のほかに、クリームシリーズ、日々シリーズ(以上、講談社)など多数の著書がある。

「2023年 『新装版 スカイ・イクリプス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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