- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061821101
感想・レビュー・書評
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〈あかずの扉〉研究会シリーズ二作目。因習の残る島。下々の者たちの住む竹島と支配階級が住む月島。年に一度の祭祀。各家の宝。魅力的な設定を詰め込んできました。島の秘密の謎解きは面白かったです。殺人事件は淡々と進みあまり興味をひかれなかった。
どうしても主人公に愛着がもてないのと主人公の一人称語りになじめないのは、合う合わないの問題でしかたがない。
舞台もキャラも魅力的だとは思うのに、全体としては面白くなかったなという感想。
研究会メンバーの明るさというか軽さが、特殊な舞台が本来かもし出すであろう重々しい雰囲気を完全に打ち消しているのは狙い通りなのかもしれないが物足りない。普通の住人の描写などほとんどなく場の特殊性や閉鎖性があまり伝わってこなかったのも残念。あえてそういう深みや重みを出す描写を排除してパズルと青春要素に特化するのもありだとは思うけど、今作の場合には、それによって登場人物らの行動一つ一つが軽くなり、物語から最低限の説得力を奪ってしまっているように感じた。ただ、それは殺人事件や悲劇をメインにすえた物語としたらの話で、島の謎ときや宝探しをメインにした話としたらキャラの魅力とマッチしてすごく面白かったかもしれないとも思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いんだけどな~
なんか残念なのよ。研究会のメンバーにあんまり感情移入できないからかな~ -
あかずの扉シリーズ第二弾
ジョーマエさんがいる限りあかない扉はないんじゃないかとツッコミ入れたくなる(笑)
テンポよくストーリーが進んでくれるので長さの割には読みやすい。
前回は鳴海、今回は後動が行方不明に。
次作は誰か行方不明になるんだろうか(笑)
ユイの過去とカケルとの恋の行方も気になる(笑) -
あかずの扉研究会シリーズ。第二弾。
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著者版獄門島だとのこと。後動と鳴海の二人探偵の趣向が面白い。信頼しあえる「仲間」の雰囲気が心地よく読める。
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昔に読んだ本。
このシリーズ好きだったなー -
この作家の本は二冊目だ、間が空いていたんで登場人物のキャラを忘れてしまっていた。っが、すぐに思い出せるくらい濃いキャラで助かった。孤島で起こる連続殺人と言うシチュエーションはありがちだが、オチは想定外だった。ま、トリックそのものよりもストーリーの流れが飽きさせないので楽しめた。
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シリーズ中最も気に入っている話で何度も読み返しているにも関わらず、犯人やらトリックやらをいつも忘れてしまう。その都度新鮮な気持ちで読めるから良いっちゃ良いのだけど……。
昔自分をイジメていた人間をこうも受け入れられるユイに惚れた。 -
“あかずの扉”シリーズ第2段。
前回の”館もの”から、今回は”孤島もの”
八丈島にひっそりと寄り添い浮かぶ月島と竹取島。
ユイの友達に招かれここを訪れた“あかずの扉”の6人。
昏く謎めいた因習にとらわれたこの2つの島で伝説に絡んだ殺人が起こるという金田一耕助シリーズのような不気味な展開。
“あかずの扉”一行が二手に分かれ、名探偵後動と鳴海が別々に推理を繰り広げる。
わくわく楽しく読みました♪ -
またもや鳴海さんが一行からはずれてます。
ちぇ。
と思ったんだけど、これってめちゃめちゃ意図的だよなあ。鳴海さんは自称名探偵で、たしかにいいとこまで行くけど、このシリーズの名探偵ってごどうさんなんだねー。
しかし、今回の鳴海さんのトレースはあまり面白くなかったなあ。前回の、リアルタイムで二人がほぼ同じ事を考えて行動するっつーのが面白かったので。まあ、それも何度も繰り返してりゃ飽きるだろうから、いいっちゃいいんですが。
わりと犯人はストレートでしたねえ。理由も割と。ただ、いろんな人の思惑がバラバラで、謎を深めていた、って感じかな?
ところで、カネモト家の宝は鉢じゃなかったらなんなんでしょう。あ、でも、あの面がハチスカ家のものやったら、カネモト家自体が4つ目の家ではないということなの?
え?
もしかしてアタシ混乱してます?
↑もっかい読めって(笑)
霧舎巧の作品





