迷宮Labyrinth (講談社ノベルス クL- 1)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821132

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーというより、ホラー色が強いです。
    色んな人の視点で話が進むから、今の一人称は誰だ?ってなることが多々。
    これは作中小説のメビウスの輪方式のように、再読させる狙いなのかなぁ?
    でも惨いので再読するのは正直しんどいです。
    全体的にすっきりしない感じが、ミステリーというよりホラーだなぁと思いました。

  • 初めて、この作家さんの本を手に取りました。
    正直、非常にわかりづらい1冊でした。
    ころころ視点が変わり、
    その変わった人物が誰かわからないまま
    最後まで読むと繋がるという手法だと思うが、
    ホントに最後まで読まないと繋がらない。。。
    一度読み終わってから、
    もう一度読んで、やっとわかってくるような感じ。
    ただ単に察しが悪いだけかもしれないが^^;

    小説の中に登場する小説のように
    最後まで読んでは、振り出しに戻って読むように
    作られているからよいとは思うが、
    けして気持ちのいい作品ではなく、
    無慈悲で独善的なな殺戮が行われ、
    また読みたいか、と言われるとあまり気が乗らない。

    ミステリーとしてもあまり感動することなく
    結局は超常現象があったことが前提とした物語。
    たぶん、好みじゃない、という意味合いが強いが
    全体的にしっくりこない一冊でした。

  • 二度目ましての作家さんです。
    初読みの「遠い旋律、草原の光」で感動したので、期待してたんだけど
    ミステリを期待し過ぎました。
    途中まではよかったのよ。精神科の病棟で連続殺人事件が起こるから、
    夢野久作氏のドグラ・マグラを連想した。
    更に伝説やら宗教やら、被害者が残した小説やら隠された暗号やら、
    雰囲気は最高によくって、わくわくしながら読んでたんだけどね。
    最後というか3重のトリックがアレってのはいただけない。
    ガックリきてしまいました。
    今度は普通にホラーを読んでみましょ。

  • 良くも悪くも倉阪作品っぽいなー。新作はバカミスと評判ですが
    今作はどうもそこまではいかないですねー。
    得意の作中作や、暗号文などは出てきますがミステリとしては
    かなり...微妙...(笑)。この事件を担当した刑事が刑事を辞めたく
    なるような真相ですからねー。

    病院が舞台ってのは個人的に凄く恐いのですが、これは
    自分の育った環境が大きい。家のすぐ裏に廃墟と化した病棟や
    器具などがそのまま放置されていた病室などがあったもので...。

    なので今作は個人的には結構怖がって読んでました。
    が、ミステリ的には...(苦笑)。こういった作品があることは
    承知で読んでるので問題ないですけどね。

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著者プロフィール

1960年、三重県生まれ。
早稲田大学在学中に幻想文学会に参加、分科会の幻想短歌会を主宰。
1987年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』(幻想文学会出版局)でささやかにデビュー。
1989年、第一歌集『日蝕の鷹、月蝕の蛇』(同上)を刊行。
平成とともに俳句に転向、「豈」同人。句集に『アンドロイド情歌』『悪魔の句集』『怪奇館』など。俳句関連書に『怖い俳句』『元気が出る俳句』『猫俳句パラダイス』などがある。
1998年より専業作家。ホラー、ミステリー、幻想小説など多彩な作品を発表。近年は時代小説の文庫書き下ろしを多く手がけ、オリジナル著書数は130冊を超える。
趣味はマラソン、トライアスロン、囲碁・将棋、油絵、鉄道など。

ホームページ「weird world 3 倉阪鬼一郎の怪しい世界」
http://krany.jugem.jp/

「2017年 『世界の終わり/始まり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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