仮面の島: 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 8)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821255

感想・レビュー・書評

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  • かなり昔読んでいたが、犯人を覚えていたのが印象的だった。
    舞台はヴェネチア。
    それだけでいいわぁと言う感じ。
    久々に蒼と同じくらいの女の子も出て、華やかな感じに。
    そして蒼と神代先生の養子問題。
    ラストにさらっと決着がついてあれれと拍子抜け。

  • 蒼の決断と、京介の独白。
    深春の優しさ。

  • 再読。シリーズ通算8作目・本編7作目。
    巨大な迷宮建築の様なヴェネツィアの街の圧倒されるような歴史の重みや、どこか不安を覚えるような街の造詣の魅力が良く伝わってきます。
    あの件の返答を出せずにいる蒼。
    京介・深春・神代さん、三者三様の見守り方で蒼に心を寄せているのがやっぱり良いなぁ。
    良い事も悪いことも、沢山の過去の連なりの上に現在の自分があるということ、そして大切なのは塗り替えられない過去ではなく、今とこれからの自分なのだと悟った蒼の出した答え。
    再読なのにじんときますね。

    肝心の事件のほうは、これまでの作品にもちょいちょい「仮面」というキーワードが出てきていましたが、この作品でその言葉に込められたものが効果的に活かされている。
    人の心を操る狡猾なあの人物の仮面を剥ぎ取った京介が、心の中でふと独白した思いが胸に刺さる。
    ”彼の強さが欲しい”と。

  • 外国に行きました♪
    桜井京介の初期の作品は魂が洗われる
    透明感があります

    推理小説らしい意外性・・・読み返そう

  • ヴェネツィアの小島に隠棲する未亡人に不吉な気配が忍び寄る。かつて求愛を受けた亡夫の息子が企てる島の売却話、招待した女性ライターの失踪、未亡人に寄り添う女彫刻家にも暗い過去が。ラグーナをわたる不穏な風はふたつの殺人を呼んだ。京介、そして人生の重大な決断を前に悩む蒼が迷宮のごとき街を走る。

  • ヴェネツィアの小島に隠棲する未亡人に不吉な気配が忍び寄る。かつて求愛を受けた亡夫の息子が企てる島の売却話、招待した女性ライターの失踪、未亡人に寄り添う女彫刻家にも暗い過去が。ラグーナをわたる不穏な風はふたつの殺人を呼んだ。京介、そして人生の重大な決断を前に悩む蒼が迷宮のごとき街を走る。

  • ずいぶん前に読んだ本。

    蒼20歳。
    ヴェネツィア。
    富豪未亡人が隠遁している島に招かれた神代、京介、蒼たち。
    予想通りの展開だがまあまあ。

  •  今までの建築探偵の中で、一番よかった。
     トリック(?)が甘くないとは言わないが、それを蹴散らすものがある。主役の4人が少し引いた形が、かえってよかったのかもね。
    「この世に仮面なしに生きている人などいない」という言葉が切ない。
     そして仮面の下の、悪意や絶望しか見えなくなってしまう状態の苦悩。その始まりは、それでも「愛」だったと思うし、愛だから余計に切ない。人間はこの愚かさから脱却することは、出来ないのか。

     しかし、京介の過去については、このままわからないままずっと、ひっぱっていくつもりなんでしょうか? それとも、いつかは書いてくれると期待してていいんでしょうかね。

  • 桜井京介シリーズ

    ヴェネチアでの事件。孤島に住む未亡人と亡夫の息子との孤島の売却問題。
    消えた日本人女性。占拠された島。殺害された使用人たち。現れた2つの死体は別の人間。

     2009年6月21日再読

  • 良かったです。ヴェネツィアの街がよくでていて、素敵でした。蒼の決意にも賞賛。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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