夢・出逢い・魔性 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821279

作品紹介・あらすじ

「夢の中の女に、殺される」-N放送のプロデューサは、20年以上前に死んだ恋人の夢に怯えていた。彼の番組に出場する小鳥遊練無たちの前で事件は起きる。銃声は1発、ところが密室の中の死体には傷が2つ?随所に挿入される犯人の独白は、読者を混迷の渦に巻き込む。そして明かされる、あまりにも意外な犯人。

感想・レビュー・書評

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  • 20年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサが殺害された。犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。番組出演のためテレビ局にいた小鳥遊練無は、事件の核心に位置するアイドルの少女と行方不明に…。繊細な心の揺らぎと、瀬在丸紅子の論理的な推理が際立つ、Vシリーズ第4作。
    「BOOK」データベース より

    殺人をした動機が・・・これはなかなか想像がつかない.
    でも、他人を演じることを、”かぶる”と表現していることには、なるほど、と思う.役者というのは、他人をかぶっている人なのだ.

  • 初読
    2013.08.24

    再読。話の流れが劇的かつスピーディで一気に読んでしまった。カメラの前で行われる紅子の推理ショーが見どころ。随所に散りばめられた伏線の回収が見事でとても気持ちが良い。事件外で一番驚かされたのは稲沢さん。一本取られました。
    憑依する女。自分がない人間の怖さ。「そう、また、人を殺したくなるかもしれません。どうしてかって? 決まっているじゃありませんか。虫が集まるのと同じ。そこが、明るいからですよ」
    ただただ怖い。
    2020.07.01

  • 既読
    文庫版

  • これあれですね。「葉桜」と同じ。

    文章のみだからできること。映像化はちょっと(なんとかできるかも)

    登場人物の多さにこのトリックを気づけたのに。くやしい。

  • タイトルが秀逸。夢・出逢い・魔性。夢で会いましょう。You May Die in My Show。しこちゃんとれんちゃんの会話に何回も笑った。特に「あがると豆腐」がツボ!

  • 女子大生のクイズ大会というシチュエーションが楽しい。人物の見た目、聞いた目による思い込みや勘違いが物事を混乱させる。いつもながらの会話も冴えて、最後は紅子さんの独壇場。

  • 2016年9月6日読了。
    事件のあれこれはイマイチだったけど、テレビに出るくだりは面白かった。
    最後のひっくり返しは、「それ必要?」って感じです。

  •  Vシリーズの4作目。
    毎回いろんなタイプの真相、犯人を持ってくるなぁとこの作品でも思った。
    犯人の自己陶酔に満ちた独白がちょいちょい入るのが、少しうっとおしいような展開。
    でも、このシリーズの個人的なイラッとポイントとなる、林をめぐる祖父江と紅子の対立が出てこない点は、とても良かった。
    心穏やかに物語を楽しめる。
    新キャラの稲沢真澄は、今後も登場する機会があるのだろうか。
    良いキャラなので、再登場してほしい。

  • 2015.08電子書籍で再読。
    サイコさんの心理が気持ち悪くておもしろい。犯人が誰でもない人でも話が成り立つのだなというのが新鮮。犯人のモノローグと事実とのずれとか、ちゃんと伏線というかヒントがあったので、唐突な感じはなく受け入れられた。

  • 面白い。you may die in my showは、弓月光の漫画を思い出して懐かしい感じ。かぶりものなんか存在しない、というべきか、それとも人間は玉ねぎみたいなもの、いくつものかぶりものを重ねてできている。と思う。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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