金糸雀が啼く夜 薬屋探偵妖綺談 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821316

感想・レビュー・書評

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  • 中国の妖怪、カイ。ガタイの良い花屋。彼が数百年前に拾ったイエンリィは口をきくことがない。が、ある青い宝石を見せたところ、ちょとしゃべった。なので、青い宝石を盗む手伝いをしろ、とザキとリベザルへ。一方秋は青い宝石を守る仕事をしているらしい。
    イエンリィ、良いな。そしてまたしゃべらなくなった。
    リベ猿。猿じゃないのか、ブラシとかタワシみたいだもんね。

  • かなり久しぶりの再読。
    前回読んだ時あまり面白かった印象がなく(多分秋があまり出なかったからかな……)薬屋シリーズでもちょっと避けてた巻。
    年をとるとやはり変わりますね。
    いつも以上に本心や動きが『見えない』秋に挑む座木……打ちのめされるのを期待してるあたりだんだんヤンデレ化しているような……もごもご。
    メアリとのやりとりも面白い……ほんとなんてやつなんでしょうね彼は。
    そして高遠さんの父親への確執、葉山少し大人になる(笑)
    みんな救われてよかったよかった。

    イェンリィの話も今読むと儚くてほろ苦くて胸に残ります。何百年の時を感じられるのが不思議。

    薬師=秋でいいのかな??
    互いに2年ずつ目隠しして過ごしていたとか今考えると恐ろしく耽美ですね。『この光と闇』をなんとなく思い出しました。30歳前くらいの秋さん……ひええ

    読んでいる自分の年齢や内面が変わっているので再読が楽しい。
    このまま次巻にいこうと思います。
    緑陰だったかな??

  •  16年ぶりその3
     とてもきれいなお話だった。
     題名がまたいいなと思った。カナリアですか。カナリアとは言い得て妙だ。
     イエンリィの選択、簡単なことではない。いいなぁと思った。
     忘れたころにまた読みたい一冊。

  • イェンリィ、すごく好きなキャラです。

  • 薬屋探偵シリーズの第4弾。今回はいつにもまして秋の登場が少ないです。リベザル君もいつもより少なめ…その代り座木が多め。というか、今回メインかもしれません。彼のたらしテクニックをとくと御覧あれ!(笑)  

     ひょんなことから花屋のカイを手伝うことになったリベザル。花屋の仕事を…ではない。実は彼の助手・イェンリィの声が出るきっかけとなりそうな青い宝石を盗む手伝いだった。しかも秋には内緒という条件つきだ。それを知って放っておけなかった座木は、自ら協力を買って出た・・・というのは表向きで実は、その宝石の展覧会の護衛を依頼されている秋と敵対することに興味をそそられていたのだった。
    しかしすり替え盗み出した宝石は、既にニセモノと替えられたものと分かり、残された機会を求めて座木は持ち主主催のパーティに潜りこむ。
    館のホールの下では煌びやかな階級の人種が華やかに語り合う中、それらを明るく照らし出す役割を担っていたシャンデリアが突然落下…2人の人間が下敷きになり死亡する事故が起きた。そして上を見上げれば…白い衣装に身を包んだパーティの主人の吊られた姿があった。
    果たして事故なのか、殺人事件なのか。
    そして騒ぎの中、姿を消した青い宝石はどこへいったのか?

    今回の事件は陰惨さが薄くて助かるなぁ…。いえ、2冊目がけっこうすごかったから、つい…(胴体だけとかさー…)。シャンデリアの下敷きになった死体というのも想像すると悲惨ではありますが;
    今回は前述の通り、座木メイン。大活躍です。さすが何でもそつなくこなす人…じゃない妖怪です。いつもの主人公リベザル君は何してるかというと、最初がんばった後はカイさんと親交を深めています(笑) 初登場のカイさんは花屋という職業に反して、なかなかの偉丈夫…ゴツイ方&毒舌吐きの中国産妖怪。そんな方と素直でかわいいリベザル君とでは上手くいくわけない…と思いきや、結構大丈夫だったりしてますね。さすがリベザル君!癒し系だ!うちにも来て!(本気)
    高遠&葉山の刑事コンビも登場していて(しかも葉山は柄にもなく悩んでる…若いねぇ!)、私はすごく楽しんで読めたんですが。
    秋Fanには少し物足りないかもしれないなぁ…。相変らず最強&いいとこどりな秋はおいしいんですが(笑)

    事件の結末は案外とあっけない感じがありますが、その後の宝石の行方、そして宝石とイェンリィの関係が語られるシーンはなんだか別な話を読んでいるようでとても好きです。
    唐突感が少しありますが、数百年前の時の流れを宝石が語っているかのようで…。こういうのもイイのじゃないかな。

  • 大音響を轟かせ、きらめきとともに落下した巨大なシャンデリアは、2人の人間を押しつぶした。だが、事はそれだけではすまなかった。空っぽになってしまった高い天井――そこに、奇怪なものが吊られていたのだ。だぶだぶの服をつけ、真っ白な化粧をした道化師の死体が……。おなじみ薬屋3人組、今回の請負仕事は大変だ。

  • 4作目

  • 秋さんがいい味出してる!

  • やっぱりキャラもの……前作読んでからしばらく期間が開いてしまったので、登場人物の関係整理に少し苦労。これは順番どおりに読むことが必須の作品。でないと何がなんだか分からない。事件とその解決、という普通のミステリ部分もあるにはあるけれど、どちらかといえばメインはキャラ小説なんだよなあ。

  • 刑事さんコンビは相変わらず素敵です。<br />今回も事件はおまけってかんじでした。でも、シャンデリアで圧死は嫌だ・・・。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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