メドゥサ、鏡をごらん (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.31
  • (4)
  • (9)
  • (17)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 66
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821392

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2022.08.28 図書館

  • 確かにミステリありのホラーでした。
    しかし、どんどんよく分からなくなっていくのが怖い。
    他の皆さんも仰るように、読む手が止まらない。

    最初に文字を読んだとき、「ん?なんか太字?」とは思っていたのだけど、終盤までその理由に全然気づかなかった(笑)

  • ミステリーからホラーへ変わっていくような話。
    ホラーと言っても、黒いドロドロしたような感じではなく、白。一面の白の中へぽつりとひとり放り出されたような、そんな不安感を感じる作品です。
    ですがとても読みやすい文章で、「この先どうなっていくんだろう?」と、どんどん読み進めてしまう魅力を持った作品でもあります。
    何より、「これだから活字って良いんだ!」と思わせてくれました。
    賛否両論はあると思いますが、哀しくて優しくて怖さを残したこのラスト、私は好きです。

  • スカッとしない終わり方。

  • 井上夢人さんの本です。

    ホラー?推理小説?。。。。やっぱりホラーかな。。最初にコンクリートになった自殺死体が出てきます。

    なぜ彼はコンクリートを使って自殺したのか?メドゥーサを見てしまって石になってしまったのか?

    なぜ?なぜ?が繰り返されて、やがて読み手はあることに気がつかされます。。絶対気づくのに、見落としてたあること。

    きっとここですべての人がやられた!と思うんだろうな。私も思いました。

    まったく彼の小説は油断なりません。だから引き込まれてしまうのですよね。。。やっぱりこれも一気に完読。

    夢人さんの本は一気に読まないと気持ちよくないのですよね。でもこれは3時間ぐらいだったかな?

    夢中になるのですよね。。。不思議。だんだんと主人公が主人公で無くなる。。。あー言ってしまいたい!

    でもね、絶対思うはずですよ。。。あ!そういえば!と。(笑)

  • ミステリとういよりホラー?
    ワケがかわらない。。。
    けど引き込まれて一気読み。
    読ませるのが上手いなぁ。

  • 何気なくてにとって読んでみた。
    全く期待していなかったが、途中からわけのわからない展開でついついよみ進めてしまう。だんだんわけがわからなくなり、最後は真相がわからないままで終わるが、なんだかおもしろかった。もっとも二度と読まなくてもいいかもしれないが。

  • 読んでいる間は、すごく続きが気になって一気に読んでしまいました。
    読ませる力?みたいなのがあるのかな?

    少しオカルトっぽくて煮え切らなかった。
    あまり趣味ではないのかも。

    とりあえず、これから一ヶ月は鏡を覗きたくない。

  • ネットでおもしろそうなの検索して近所で買う……という方式を一時期やっていたのですがそのときの発掘物。

    最初はミステリな感じでおもしろそう!! と思っていたのですが読むにつれて気がつきました。
    これは……ホラーなのだと……!
    びっくりした……そういうの無理なのに……!

    でも途中だし話気になるしきっと合理的な説明がつくにちがいない!! って我慢して読んでいたら、最後まで理不尽でただひたすら怖いだけだったという罠。
    やっぱり……ミステリじゃないものに綺麗な着地を求めちゃいかんかったのですね……。
    本気で怖くて、しばらく夜寝るのがつらいくらいでした。
    展開は途中まではいいんだけどなあ……。引き込まれるし。
    筋道なんかどうでもいいからとにかく怖いのが好き、という人には向いていると思います。
    でもわたしは怖いので、もう二度と開きたくありません。

  • 読書が趣味となるきっかけの本。
    今も昔も、そしてきっとこれからも特別な存在。

    普通の日々がじわじわとおかしくなっていく。
    得体の知れないなにかに巻き込まれていく恐怖。
    周りがおかしいのか自分がおかしいのか…。

    そういうのをこの人は本当に上手く書くなと思う。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上夢人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×