- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061821552
感想・レビュー・書評
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2000年の作品。
作家志望の6人が集まったチャットルーム、自身の体験を基に同人誌に掲載した作品による連作短編集。
最後に繋がっていくところは見事。
ハンドルネームと本名がやや混乱した。
(図書館) -
読みやすかった。こんな作風だっけ。
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一見短編集のような形をとっているが、すべての断章が最後の事件の伏線となっている。先入観なしに読むと、事件のヒントに気づくのは至難の業である。だが、伏線に気づけるとかなり爽快^^。1998年頃のネット環境が舞台となっているので、現代の感覚で読むと違和感を感じるところもあるが、同時に懐かしいムードも感じることができるだろう。
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チャットルームに集まった男女が それぞれの体験を基にして書き上げ、同人誌「スターチャルド」に投稿した作品がベースに繋がっていくミステリーでした。
同人誌・スターチャイルドの編集後記として、合間に入る文で現実にもどり、その後に入る《インタールード》でどんどん最終章へとひっぱられて行き・・・・それが、とても面白く感じました。
チャットで互いが感じている雰囲気と それぞれのストーリーでの実際の雰囲気にずれがあるところも面白いですね。
読み心地がとっても爽やかで読後の気分もいいです。 -
作家になることを夢見ている者たちがアクセスする<星の海☆チャットルーム>。メンバーは管理人のカストルをはじめ、スピカ、アンタレス、カペラ、ベガ、ポルックスという固定の6人だが、それぞれお互いの正体は明かさないことが約束となっていた。6人は<スターチャイルド>という同人誌を定期的に作り、そこに自分たちの作品を載せていた。日々の会話はそこに載せた作品をお互いに評価しあったり、時には普通の会話をしたりすることもあった。特にカストルは頭がキレるようで、スピカやアンタレスが日常で起こった事件を話すと、話を聞いただけで真相を推理してしまう。
連作短編集のような形で話は進む。スピカの日常で起こった奇妙なバイトの事件、アンタレスの日常で起こった殺人ゲームの真相、そしてカペラの旦那の行方不明事件。そして最後、お互い正体は明かさないと決められていたにも関わらず、緊急のオフ会でメンバーは顔合わせし、前述の3つの事件も繋がっての最後の事件。形としてはすごく好きだし、それぞれの事件も引き込まれたのだけど、最後が凝りすぎかな~。そこまでひっくり返さなくても・・・っていう。少ししつこく感じてしまった。 -
プライベートは明かさない。それが決まり事。作家を志し同人誌を作る星の海のメンバーは、月一度送られてくる同人誌とチャットルームだけが活動の場だった。
それぞれが綴った作品を順に読んでいく中で、巧妙に張られた伏線。実体験が元となった作品の中で少しだけ見え隠れするそれぞれのプライベート。作品と作品の間に挿入されたインタールードが徐々に緊張を高めていく。
見事だ。実に見事だと思う。否応なく引き込まれる構成と、全てが明かされた瞬間の驚きはこの人ならではのものだ。期待は裏切られない。 (2002-03-25) -
全体としては微妙な作品。
裏表紙の煽り文句で期待させられた分、がっかりした。
でも、4編の内『殺人ごっこ』は面白かったです。
ここだけは読んで欲しいです。
著者プロフィール
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