壷中の天 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 213
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821651

感想・レビュー・書評

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  • そろそろトリックなどないことは察せられるけど、それでもびっくりだし伊月くんご愁傷さまです。

  • 良かった
    今回はダメなやつ来なかった
    このシリーズはこの流れねと納得して読みすすめたところのミチルの言葉
    理解できない恐ろしいものを掻き集めて、ある言葉でカテゴライズしてやると、安心するからよ。(中略)それ以上、そのことを理解する努力をせずに、自分を納得させることができるから

    この体験二度目
    物書きさんは凄い
    私の単純な思考に行く先はお見通し
    いや、その様に操作されている?

    エンタメとして楽しむならば良い読者
    社会的見れば、危うい大衆と言った所かしら

  • うえ~。最初の事象はとにかく、あとのほうのことって、絶対無い!って言えないと思わない?ゾクッ!

  • ちょっとオカルト的で怖くはあるが、ちょっぴり怖がりの伊月君に、筧刑事コンビにミチル先生、教授の被害者に真摯に向き合う姿勢にひきこまれてしまう。
    次巻が楽しみ。

  • 終盤のみ強烈なグロあり、
    また本職の人が書いたそれだから
    えげつないぐらいきついんだわ
    苦手な人は超注意。

    時代を感じさせる描写があって
    ネットのそれなんかもまさにいろいろと懐かしいね。
    で、そのデメリットの面もテーマとして
    取り上げられていて面白いです。

    だけれども、これはあくまでもミステリー風なので
    読者の望む解決はしません。
    そこのところは注意よね。

    でも伊月くんよぉ、
    かわいそうな目に遭ったなぁ。。。

  • 鬼籍通覧シリーズ第3弾。
    このシリーズは監察医が体験するホラーですね。
    そしてやっぱり主人公は伊月君というよりミチルさん…裏表紙にも伊月君と並んで名前が書いてあるし、もうこれは伊月君に主人公としての大活躍を期待するより、W主人公で見ていった方が良いんでしょうか…?
    前作よりもいろんな人が様々な角度から関わっていたので、ミチルさんの独壇場という感じがしなかったのは良かったです。
    読んできたシリーズ3作品の中で、一番ゾクッとしたお話でした。
    なかでも、”解剖中”という主人公たちのフィールドでホラー要素があったことに、ゾクゾクしました。
    それから…このシリーズを読んでいると、どんな時でもご飯って大切だなぁ、と思います。

  • 幕間の「飯食う人々」のボリュームがだんだん増えてきてる・・・(笑)。
    最初はほんまにちょっとブレイク、みたいな扱いやったような気がするんやけど、それは、あれか。
    長編になったからかな。

    ヘタなオカルトものよりよほど怖いと思う。
    今回はもう、最後の解剖のシーンなんかわかってても読み進めるのに勇気がいったよ。
    むしろなぜわからないのか、伊月・・・、と、思った。(;^ω^)

    ノベルスでこのボリュームなので、著者のほかのどのシリーズよりも読み応えがあるのに、飽きることはない。
    序盤は生粋の(?)謎解きものなので、ついつい先が知りたくてサクサクページをめくっちゃうため、あとがきで著者が触れていた

    「法医学者がトリックばりばりのミステリーから遠い」

    ちゅう理由はどこで語られたのか、読み落としてる~! (;´Д`)残念

    著者の本は、
    「はい、ここからいいこといいますよー、どうぞ」
    みたいな構えもなく、さらっと意味深な言動を放り込んでくるので、読んでるこちらもアンテナを張り巡らせないとつい読み落としてしまう気がする。

    でも、読書ってそんなもんよね。
    そのときの自分の気持ちから、同じ本を読んでも感じるところは変わってくるんやもの。
    そして私はミステリに関してはシンクロできる部分がほぼないので(事件性のある日常になったら困るわ)、
    「読書=入り込む」
    ちゅう読み方を好む私にしては、どこか「他人事」で読んじゃうんだよね。
    だからって面白くないわけではないけども!!

    しかし、法医学の先生をしながら小説も書けるって、天才か著者は・・・。

    ソーテックとかアイブックとか、ダンス・ダンス・レボリューションとか、
    「うわあ、時代!!」
    と、結構ニヤニヤする。
    ・・・ちゅうか、作中の伊月と当時の私は同じくらいの年齢ということか・・・。
    なんやろう、自分の20代なんか「こないだのこと」の、はずやのに、こうやって時代背景で語られるともう相当昔やな・・・。コワッ!

    「ずんこ」と、いうハンドルネームはいかがなものかと思ったら(全国のずんこさんすいません)、語源は本名が「純子」さんやからだそうです。

    そういうネーミングセンス、憧れるわあ・・・。
    私も本名をもじったハンドルネームを考えてみたい・・・。


    ちゅうことで、はい、続き、続き。即リクエストしよう。


    それにしても著者の書く関西弁はすごい、いいなあ。

    BLベースのミステリじゃなくて、ミステリベースに
    「わかる人だけはわかれ。そしてもえる人はもえろ」
    程度にBLをにじませるというのは、あれか。講談社ノベルスは得意なのか。

    (2016.07.30)

  • チャットで出会った男女の三角関係
    解剖前の遺体が消える
    土に埋められた遺体の胎内で赤ん坊が育つ
    夜の墓地でししゃもを保護する

  • 第一巻は和のホラー。二巻は何故か事件に関係ない主人公まで幽霊が見えてるのにその他の人には見えていない幽霊ファンタジー。そして第三巻は…エイリアン的な物質のあるホラーといったところでしょうか。
    今回は、都築教授や警察関係者まで目にし、触れもしたご遺体が実は…というところから、何故このシリーズは法医学ミステリーではないのかという部分に触れた内容でした。
    確かに、今回のように主人公やミチルさんが越権行為で色々探し当てたりするのは何か違うと思いました。せっかく、現実に基づいた法医学の実態などを細かに書いている作品だから、変に法医学者が出張って事件解決!となるのは不自然な気がしました。最初からそういう越権行為バリバリで警察なんか当てにならない、みたいな某ドラマのような作品なら、そういうミステリーでもいいとは思いますが。鬼籍通覧のシリーズは、法医学に徹した作品だから面白いのだと思います。

  • ミステリだと思ってたけどこれはホラーだったんだろうか? 血みどろ死体を見たあとにトマトソースパスタとかシュールすぎた。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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