プラスティック (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.32
  • (4)
  • (9)
  • (19)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 61
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821682

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • やっぱり・・・骨格が掴めた!

    と思っていたらまだ続く。

    さすがの練り込まれ具合。

    笑ってしまう。

    こういうの考えるの大好きなんだろうな、小説を書くのが仕事とはいえ。

    では、お時間ある方は、井上夢人さんの、まさに「プラスティック」(278ページ)な世界をどうぞ。

    【始まり(1/54ファイル】
    夫・裕介の出張帰りを待つ向井洵子は、ワープロの練習がてら4月22日から日記を打ち始める。ところが、その2日後、初めて訪れた図書館で、貸し出し登録を拒否される。カウンターの女性は、「昨日登録しているので、二重登録は無理」というのだ・・・。

  • 凄く不思議な話だと思いながら読み進めたけど、あまり衝撃的な結末ではなかった。
    まぁ、そういうこともあるわなという思い。

  • 推理の根本みたいなところは当たってたけど、当然ながらラストは全然想像だにしていなかった。
    てか、それも伏線だったかー、ていうのもあった。
    読み返してみる!

    というか、時代的にも、こういうことへの理解とか全然なかったのね。
    今だったら、もっとうまい解決とかあるよね。

    あと、桑名さんが気持ち悪い!!

  • 2014年11月11日

  • なじ■
    よくある題材といえば題材なんですが、
    構成が巧みで非常に先が気になる展開でした。
    文章もとても読み易く、
    眠いからキリが良い所まで読んだら寝よう…と思ってたのに
    途中で切り上げることが出来ないまま一気読み!
    最後まで全部読んだ今、また改めて最初から読み返してみたいです。

  • 多人称視点の斬新なミステリー

     1994年の作品。今となっては湊スタイルだが、ワープロ日記が話を進める新しいトーンが試みられているのかな。

     ワープロ日記はパソコンとUSBメモリーもしくはブログとパスワードに置き換えて読み進めることとする。

     いつもの通り、?マークが飛び交うアップテンポの展開に引き込まれてしまう。徐々に明らかとなる背景を理解するころには、真相が見え隠れするのだが、この両者のバランスが良いのは作者のお得意技なんだろう。

     背景がほぼ理解できたころには、真相を推定しようとするのだが、やはりラストでうまくひっくり返されるんだろうな~と思いながら進めたのだが、残念ながら今回はそのまままっすぐな着地だった。

     半分くらいでわかってしまうので、てっきり大どんでん返しがあると期待したんだがなぁ。ちょっと残念。

  • んー、どこかで読んだような、と思ってしまう。

  • 7月3日読了。「このミステリーがすごい!」1995年第11位の作品。54枚のフロッピーに収められた断片的な文章、というトリッキーな構成だが最後にその意味が明かされる!!最初の「真相」については早い段階に気が付くが、さすがに井上夢人、一筋縄ではいかんな。

  • どうなんでしょうね〜。途中まで普通に気づかなかったけども。

  • これは・・・何を書いてもネタバレになる恐れありです。
    中盤辺りまでは井上夢人さんならではの「なにがなんだか」の世界。
    それが過ぎるとだんだんトリックが読めてくる。
    あぁ〜アレねぇ〜と気持ちが冷めて着た頃
    どん!どん!と どんでん返しが。
    ラストは・・・・・・なんとも紹介の難しい本であります。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上夢人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×