- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061821729
感想・レビュー・書評
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読んでいて止まらなかった。
暴力描写に貧血を起こしそうになった。
最後の方のセリフで、泣いてしまった。
歪んだ家族の、歪んだ関係。
その中での、それぞれの愛情。
最初はなかなか四郎のパーフェクトっぷりについていけなかったのですが
次第に読みやすく、最後は爽快感の残る感じでした。
時間のあるときに読むべきかなと思いました!
続編を一気に読んだので、そちらに頭が行ってますが…
謎解きのワクワクもあり、徐々に見えてくる人間関係も面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて読んだ舞城作品。独特の文体で読みにくいかな?と思ったら、意外と引き込まれた。ミステリー?探偵もの?ジャンルはよくわからないけど、兄弟・家族の絆っていいなと思った。
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福井などを舞台とした作品です。
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伏線ほったらかして、謎を謎のままにして、
大団円!って雰囲気で終わってった。
ミステリを読みたくて読んだら、満足できないな。
そもそも序盤の渦巻きグラフが出てきた時点で
嫌な予感はしていたんだけど。
デビュー作の頃から既にこの独特の文体だったのか。
後の作品よりクセが少なかったけど、
パワーは引けをとらないものがあった。 -
舞城王太郎のデビュー作。
外科医の言う「死なないよ」はどうしてこうも説得力があるんだろう。
それでこの人の文体ってリズムなんだと思った。チャッチャッチャッチャって言葉がそれを喚起するのかもしれないけれど、ザーッとかドバーッとかって音が似合う小説なんて、初めて読んだ気がする。
それでぐちゃぐちゃのどろんどろんになりながら、軽々と流れていってしまうのが、ぞくっとしつつも、心地良くあったり。 -
一ページに下手すると「。」が一個しかないという超過密な文体で、とにかく活字がたくさんあればあるほどイイ!という活字中毒にはお奨めです。中身はミステリ言ってるけどむしろ愛と暴力の血族物語、でいいと思う。実に魅力溢れる作品ですがあえて言うなら「文学」にしたら登場人物がカッコ良すぎるかなと。でも初期作特有の力強く確信に満ちて突っ走る爽快感にマル。
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噂の舞城、デビューの一作「煙か土か食い物」。話し言葉を多用した彼(または彼女)の文体は講談社文三の編集に受けるまで8年もかかった。サンディエゴから福井へと奈津川四郎を引き戻したのは奇怪な事件だった。デビュー作にはその作家のすべてが詰まっているといわれるが、ここ最近の舞城を読むと、煙に彼のすべてが詰まっているように思われる。クソ面白い
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イチオシです。
こちらはこの作家の他の作品を読んだことが無い方や、他の作品でちょっと…と思った方にも読んでみて貰いたい作品です。 -
破綻と破綻と破綻が絡み合ってバランスを成したような、後読感。
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語り手のひたすら俺スゲー小説です。俺俺俺俺、うんざりです。
しかし、読み終わるのは早かった。いや、切りにくかったというのが適切か?
いずれにせよ、引きつける何かがあったのは事実です。
キャラの濃さ?