煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1267
レビュー : 235
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821729

感想・レビュー・書評

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  • ERで働く主人公のもとに届く凶報、母親が何者かに殴られて埋められた--故郷に帰り連続主婦殴打事件の捜査に乗り出した主人公、と、兄弟の、親の、家の、呪縛。

    「文圧」って確かにこういうモノなんだろうなと思える迫ってくる濁流みたいな文章にどあーと押し流されます。スピードにのって読める。展開も早いし。でも最初、おお良く出来たミステリか?と思ったら大間違いでした。なぜならば殴る蹴る。そして痛い。主人公の幼少期からの二番目の兄の周囲で起こるイジメやら父との確執や暴力やら彼の失踪にいたる描写がやたらリアルでまともに読んだらもっていかれそうになるくらい。リアルというのはつまり兄弟4人の心情がホントに丁寧に書かれてて誰にでも感情移入できそう。この人はすごい。結果としてこの話はミステリとしては不完全燃焼であってどちらかというと家族の物語に終始してしまったんだけれどもそっちで強烈なカタルシスをもたらしてくれるから良いのではないかと思います。いやだってタイトルからしてすごいじゃん。"人間死んだら煙か土か食い物"。そうじゃないっていうことを知って最後に主人公は泣くんだけれども。力技でねじ伏せられたような。まぁそれでもいいかと思えるような。

  • 普段あまり読まないミステリー。作者の独特の文体と、「サーガ」という個人的には好きなジャンルに惹き込まれて一息に読んだ。「血の物語」、なかなかに読み応えあります。

  • デビュー作だったと思います。舞城作品の中では一番人に薦められるかもしれない笑 やっぱりいつものごとくめちゃくちゃでエロくて暴力的で怖いんだけど、ノンストップでガーーーーッと読めてそれが気持ちいい。読後の疲労感がむしろさわやかです。とにかくみんなキャラが濃い。ろくでもないのに憎めない。奈津川家好きだ

  • 食わず嫌いをちょびっとだけ後悔しました。

  • 二郎ちゃん、二郎ちゃん。

    奈津川兄弟どうしようもなくすきだ

  • 正直トリック云々とかはもはやどーでもよくて文体の勢いこそが全て。
    どんどん思考が加速していくような錯覚が心地よかった。
    2作目は微妙だったけれど。

  • うまいな。

  • なかなか暴力的。濃ゆく家族。舞城作品には家族の喪失がよく出てくるようですね。前日に読んだ「世界は密室でできている」の方が好き。私は今のところ舞城作品に笑いとPuzzlingさを求めているので。コレはそこまでぐっと引き付けて理解できなかった。題名の意味が中盤に出てきて、結構意外だった。ほほう。081222

  • 僕は本を読むのが遅い。頭に具体的なイメージが入ってこないと同じ文章を読み直すことがあるし、その具体的なイメージを作り上げるためになるべく丁寧に読もうと心がけているからだ。そんな心がけを持っていたためこの本を存分に楽しむことができなかったのではと思う。
    ということで煙か土か食い物は本の中にある文章、文体の持つリズムによって読み方を変えたほうがさらに楽しく読めるのではないかと気づかせてくれた作品となった。

  • 話そのものはそんなだったけど、舞城独特というかこの文体はやっぱり好きだ。

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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