- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061821842
感想・レビュー・書評
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殺竜事件と同じシリーズ。こっちから先に読んだんで、割と面白いなーと思って殺竜事件も買っちゃった。うん、こっちのほうが面白いと思う。
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今回の進行役は魔導士フロス・フローレイド大佐。
限界魔導決定会の立会人として紫骸城を訪れる。まず面白いのがその城が300年前の魔女の遺物であり、魔法を吸収する建物であるところ。だから会場に選ばれている。
更にストーリーを複雑にさせる戦地調停士ミラル・キラルという双子もキャラクター。次々起こる殺人。
フロスは前作の風の騎士と知り合いらしく、所々でその名が出てくる。その辺りの人物関係も想像するのが楽しい。後半、二人が会うシーンがあるのだがここは萌えますた。
事件自体はこの世界ならでは、な感じだが意外と「えー」と嫌な感じにならず「へー」と納得の解決がされる。
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挿絵にまったく注目せずに最後まで読んで、
それからカラーイラストを見たら、
「誰だ、これ」
と思ってしまったのは秘密です。
フローレイド大佐があんなフェミニンな格好をしているとは思わなかったんだ。 -
このシリーズはホントに好き。
特にこの双子。 -
イラストも恰好よくて好きなのです。
こちらもトリックに驚かせられました。
ファンタジーとか魔法が入っているから予想はできないけれど。
それでもびっくり。
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双子が出ます。
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『この世を動かしているのは?悪意"だ。なにかを踏みにじってやろうという思念、欺いて皆を出し抜いてやろうという意識―――それらがあれば人にできぬことはない』
《公式》
城。それは無為にして空虚なる巨大な骸。世界を蝕んだ魔女の悪意の果てに、その城塞は百万の生命を吸い、千万の呪詛を喰らって造られた。事件は、荒野の中心に聳えるこの悪夢の巣窟に、魔導を極めんとする者どもが集いしとき起こる。呪いとしても不条理。魔法としても不可解。殺戮としても異常―数奇にして非情なる謎の果てに、したたる血さえも焼け爛れる、底無しで出口のない連続大量殺人の惨劇が幕を開ける。
《私的見解》
よぅるよぅるよらりらうぅるよりらおぅるよのらしゃいるよきるよきるらぅるよぅるよぅる―――。
『言語の違いではなく、認識の差異から話し合いと言うものは意味を失う。』
となんとなく似非名言チックでご紹介。
人を黙らすのに、話し合うのか、力で抑えるのか、恐怖で抑えるのか、それとも殺すのか、結果そうなれば手段は色々あり、黙らせた、と云えばそれは過程を言わなかっただけであってウソは一つもない。
うそつきの常套手段。それが汚いとみる人もいらっしゃるでしょうが、それをしなければ安寧がこないのも確か。
と不可解で思わせぶりな前置き。
内容は前回に劣る。
それはファンタジー性の台頭。
フェアではないものは推理する楽しみと言う推理小説の根幹を揺るがせるような気がしますフー・ダニット【誰が犯人か】が
出来ない、難しさは時に爽快感を充足感を得ますがこういうその私たちが認知していない世界の決まりごとを用いるのは、作者としては便利なのでしょうが読者としては前作がよかっただけに遺憾です。
しかしそれでも最後まで読ませる力のある小説で一見の価値はあると思われ。
推理はなくともなんとも奇妙な読書感は他に見られないものです。 -
よぅる よぅる よらりらうぅる よりらおぅる よのらしゃいる よきる よきるらぅる よぅる よぅる ミラルが歌い踊りだす。
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あー<br>
やっべーな。登場人物とかほっとんど記憶に無い。<br>
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夫人とか赤ちゃんが出てきて、結構切ない終わり方だったような気はするけど・・・<br>
なんか新しく調停士が出てきたらしいけど・・・お、覚えてねぇーーーー
事件シリーズなので、まずまず面白かったです。ハイ。 -
このシリーズではこの話が一番好きですね。ファンタジーとミステリーの組合せを上手にやってるなあと感心。殺竜にあった「ちょっとそれどうなの、無理があるんじゃないの」って部分が殆どなくなってます。細かいところまで考えれば、まあ、色々無理がある仕組みなのはわかるんですけどね…。
双子の調停士もいいキャラだ。今後の活躍に期待。