センティメンタル・ブルー: 蒼の四つの冒険 (講談社ノベルス シI- 9)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821859

感想・レビュー・書評

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  • 蒼視点の外伝、という事だろうか。
    シリーズ2部に登場した友人とのなれそめあり。

    高校生活がうまくいっておらず悩んでいた、とあったけど
    本作では割とスマートに過ごしている印象。
    友人目線なのでそう映っただけなのか
    乗り越えた後だったのか。。。

    1つ目の短編では
    幼い頃も、色々考えながら生きていたのだなぁ、と。

    蒼も十分、事件を引き寄せてしまうタチのようだ。。。

  • この短編集に蒼が主人公のものばかりがおさめられた一冊。
    前置きに蒼自身から、京介は出てこないからねの一言もあるが、私は蒼好きなので問題なし。
    小さい頃の可愛らしい蒼から、高校生、大学生と友達付き合い出来るようになった蒼と、蒼づくし(笑)
    トリックも考えさせられるものもあって、満足の一冊。
    ラストはちょっとだけ京介も出てきて、何だかんだ言っても最後は京介におさまる蒼だなと思った。

  • (収録作品)ベルセブブ/ダイイングメッセージ《Y》/センティメンタル・ブルー/ブルーハート、ブルースカイ

  • 蒼のための一冊。

  • 再読。シリーズ通算9作目・番外編2作目。
    蒼の11歳~20歳を描いた4編の短編集。
    京介と深春は殆ど出てこない。
    ここまでの本編では触れられていない蒼の友人関係が描かれている。
    普段の京介や深春と一緒の蒼とはやはりどこか違って、薬師寺香澄として蒼なりに前に進んでいる姿が良いです。
    「ダイイングメッセージY」に出てくる作中劇が面白そう。
    一卵性の双子を産んだ今、英と蓉の事件は読んでいて胸に刺さる。
    翳が凄く好きなんですが、彼が会ったことのない深春に抱くイメージに毎度笑わせてもらう。
    着物の似合う黒髪の和風美人って(笑)

  • 桜井京介シリーズの蒼くんのスピンオフ。
    シリーズ本線の方も蒼くん視点が多いけど、こちらは学校にいきだした蒼君の別の世界が描かれてるせいか、ちょっと色彩が違う感じ。やっぱりどことなく若々しさ感じます。

  • 蒼の成長期、ということで。甘ったるいなぁ、と思わないことはないけれど、シリーズのファンとしてはやっぱり素直に嬉しいです。
    このひとの感情論や思考論は、けっこうしっくりくる部分が多くて、特にその向こう側に透けて見える「神」が非常に私の思い描くのに近しい、のだと思う。
    ミステリと幻想物語を両手で描きこなしているためか、どことなくあやうい静謐さが漂っていて、私が漠然と思い描く物語の人、の姿に近いのだ。

    それにしても蒼、もう20歳かぁ…。蒼の世界、というのが構築されてきた気がします。京介や深春と、微妙に輪がずれたというか。
    蒼は、これから薬師寺香澄として生きる割合が大きくなっていくんじゃないかな。
    そして京介の庭で遊ぶ蒼という子どもとしてでなく、香澄という一人の人間として、たぶん京介に対峙していくことになるのだ。

  • 過去に読んだ本。

    蒼くんを主人公にした短編集です。

  • 建築家探偵は文学として読んでます
    (栗本薫さんの小説みたいに)
    蒼の4つのものがたり

    昨日は黒影の館で京介の物語に耽溺

    蒼・・・他所では強くなったね

    アリスにまつわる話が2編

    秀逸です

  • 蒼が11歳から20歳までに出合った四つの事件――初めてできたガールフレンドが抱える絶対他人に言えない秘密とは。鬱屈した生徒たちと、三十年ぶりに明かされる母校の暗部。深夜のひとり芝居『鏡の中のアリス』が最後の舞台となった女優にまつわる哀切きわまる二つの悲劇。多感で真摯な蒼の活躍が胸をあつく打つ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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