- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822009
感想・レビュー・書評
-
「三津田信三」が主人公の作家シリーズ第一弾。
実在の人物(というかこの本の作者)をモチーフにしているため、どこまでが嘘でどこまでが事実かが混じり合い、リアリティを生み出していく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終盤まで何か起こりそうで起こらず、主人公(作者)の仕事ぶりや怪しさ満載の女性とのキャッキャウフフ、ミステリやホラーの愛語りが続く。作中作もあるのだけどこちらも不穏な雰囲気止まり。
これをくどい、と感じてしまうかどうかが「好み」になるんだろう。あと私は乱歩もホラーもミステリにも造詣が深くないので楽しさ半減なのもあると思う。
のめり込めていないので小さな所にツッコミたくなるし、ラストの急展開(?)も取ってつけたように読んじゃう。あとはやっぱり、家の間取りが頭で組み立てられていないので、追い詰められていく様がイメージしにくかったな。 -
同タイトルで作家三部作とあるので、もしかしたら、これだけでは補完できてない部分もあるかもしれません。
色々と時系列をばらしすぎぃwコンテストに応募された「百という物語?」(タイトルど忘れ)のほうに興味をもってかれました。津口十六人に、読者の意識をもっていかしたいのかもしれないけど、祖父江さんもあまり言いたがらなかったし、むしろ読んだ祖父江さんの方になにか怪異が起きたんじゃないかと。
制作していた著作ワールドミステリーツアーの進行具合をあれだけ細かく書く必要はあったのだろうか?
登場から違和感ありまくりの涼子さんに対して、めっちゃ好意を抱いてる先生。ホラー作家うんちくがすごいけど、あれだけのページ数は必要だったんだろうか。ホラー作家の「棲む」家というタイトルや、あのエンディングにするなら、うんちく語ってるときの三津田先生はにちゃりと笑ってほしい。 -
2017.05.14
イギリスから移築されてきた重厚な様式の洋館。その羊羹に魅了され、移住した主人公の書く小説と、現実の世界がリンクしてきて…
デビュー作ということで、途中よく分からなくなるところもありましたが、なんとか読み終えました。 -
2016年読み始め。ものすごく怖くて新年早々眠れなくなりました。だけど面白くてページをめくる手が止まらず、一気読み。
いわくつきの館!恐ろしく魅力的。絶対自分は住めないけど。得体の知れない不気味さにぞくぞく来る。津口がにちゃり、と笑うシーンが怖すぎる。(なぜか脳内で芥川賞作家の羽田さんのビジュアルで再生されていた…すみません)最後の方でどんどん現実と虚構の境目が分からなくなってくるところも恐ろしい。
作中色々な本の名前が出てきて、また読みたいリストが潤ってしまった。途中の乱歩談義も面白かった。
どうやらシリーズものらしいので、続きも読みたいと思います。
2016年幸先よく好みのホラーが読めてうれしい。今年も色々開拓していきたい。 -
2015年10月20日読了。
後味の悪さは、ホラー作品においては良作のしるしであろう。作り込み方が凄い。 -
刀城言耶シリーズをあらかた読み終えてさかのぼってきました。
作者さんが元編集者というのはうっすら把握してたけど日本怪奇幻想紀行を作った方だったのかー!
著者プロフィール
三津田信三の作品





