ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.49
  • (15)
  • (20)
  • (30)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 157
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822009

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「三津田信三」が主人公の作家シリーズ第一弾。
    実在の人物(というかこの本の作者)をモチーフにしているため、どこまでが嘘でどこまでが事実かが混じり合い、リアリティを生み出していく。

  • 終盤まで何か起こりそうで起こらず、主人公(作者)の仕事ぶりや怪しさ満載の女性とのキャッキャウフフ、ミステリやホラーの愛語りが続く。作中作もあるのだけどこちらも不穏な雰囲気止まり。
    これをくどい、と感じてしまうかどうかが「好み」になるんだろう。あと私は乱歩もホラーもミステリにも造詣が深くないので楽しさ半減なのもあると思う。

    のめり込めていないので小さな所にツッコミたくなるし、ラストの急展開(?)も取ってつけたように読んじゃう。あとはやっぱり、家の間取りが頭で組み立てられていないので、追い詰められていく様がイメージしにくかったな。

  • 面白かったー!
    後半、ちょっとややこしいけど楽しめた〜

    三津田さんの本は色々読んでてこの本、読んだと思ってたらまだ読んでなくて急いで読んだ。

    相変わらずほんまにあったような感じの書き方。
    フィクションですよね??

  • 同タイトルで作家三部作とあるので、もしかしたら、これだけでは補完できてない部分もあるかもしれません。

    色々と時系列をばらしすぎぃwコンテストに応募された「百という物語?」(タイトルど忘れ)のほうに興味をもってかれました。津口十六人に、読者の意識をもっていかしたいのかもしれないけど、祖父江さんもあまり言いたがらなかったし、むしろ読んだ祖父江さんの方になにか怪異が起きたんじゃないかと。

    制作していた著作ワールドミステリーツアーの進行具合をあれだけ細かく書く必要はあったのだろうか?

    登場から違和感ありまくりの涼子さんに対して、めっちゃ好意を抱いてる先生。ホラー作家うんちくがすごいけど、あれだけのページ数は必要だったんだろうか。ホラー作家の「棲む」家というタイトルや、あのエンディングにするなら、うんちく語ってるときの三津田先生はにちゃりと笑ってほしい。

  • 2017.05.14

    イギリスから移築されてきた重厚な様式の洋館。その羊羹に魅了され、移住した主人公の書く小説と、現実の世界がリンクしてきて…
    デビュー作ということで、途中よく分からなくなるところもありましたが、なんとか読み終えました。

  • 建築の話が多く出てくるのだが文字だけの説明だとわかりづらいところが多かった。
    間取りも把握しづらいので推理小説みたいに簡単な見取り図があると良かったかなぁ。

    ストーリーはそこそこ楽しめたが劇中小説の言人サイドのほうが怖くてそっちのラストがないのが少し物足りなかった

  • 2016年読み始め。ものすごく怖くて新年早々眠れなくなりました。だけど面白くてページをめくる手が止まらず、一気読み。
    いわくつきの館!恐ろしく魅力的。絶対自分は住めないけど。得体の知れない不気味さにぞくぞく来る。津口がにちゃり、と笑うシーンが怖すぎる。(なぜか脳内で芥川賞作家の羽田さんのビジュアルで再生されていた…すみません)最後の方でどんどん現実と虚構の境目が分からなくなってくるところも恐ろしい。
    作中色々な本の名前が出てきて、また読みたいリストが潤ってしまった。途中の乱歩談義も面白かった。
    どうやらシリーズものらしいので、続きも読みたいと思います。
    2016年幸先よく好みのホラーが読めてうれしい。今年も色々開拓していきたい。

  • 2015年10月20日読了。
    後味の悪さは、ホラー作品においては良作のしるしであろう。作り込み方が凄い。

  • 刀城言耶シリーズをあらかた読み終えてさかのぼってきました。
    作者さんが元編集者というのはうっすら把握してたけど日本怪奇幻想紀行を作った方だったのかー!

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三津田信三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×