赤きマント―第四赤口の会 (講談社ノベルス)

著者 : 物集高音

• 講談社 (2001年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[浅葱さんの感想 · 2023年5月9日]

ミステリー？ではあるが、童話や都市伝説の源流を辿る民俗学系？のはしりだと思う作品。
活弁士のような字の文と癖のあるキャラクターの掛け合いが好き。
特に好きなのは肉付きの面。

[jazzsambaさんの感想 · 2014年2月15日]

民俗学ミステリというには少々軽いきらいがあるのやも。文章は慣れれば平気、登場人物のデフォルメのほども我慢できなくはない。会話文の鬱陶しさも、朗読してみればそんなにつらくもない。が、この話をそこまで我慢して読む必要はあるのだろうか。いや、私にはない。

[minbookさんの感想 · 2013年2月9日]

語られる内容は非常に興味深く、面白いのですが、いかんせんその語り口がとにかく読みづらい。慣れればある程度はガマンできますが、センテンスの短さと同じ意味の重複の多さに嫌気が。あと、語尾を伸ばす表現がもう…。この手の文章が苦にならない、民俗学が好きな方にはオススメです。

[もすさんの感想 · 2012年9月15日]

何年も前に読んだシリーズ。独特の文体・リズムで書かれているので苦手な人は苦手かも。都市伝説や伝承の解明をする秘密クラブの話です。

[母。さんの感想 · 2012年2月17日]

本を読み始めてしばらくの間は、文体がやかましい感じがして、読み進むのが大変だった。
内容の視点である都市伝説のリアルな検証と言う部分は悪くないと思うけど、登場してくるキャラクターが皮肉・突っかかり・暴言、そしてその根底にある悪意みたいな感情にちょっと辟易してるかも。

続編とかあるみたいだけど、触手が伸びないのは、
自分が遠ざかりたいと思っている感情が混沌としているような雰囲気の為かもしれない。

第３話の根底部分に潜む、｢イジメの発生方法｣みたいなのに、
便乗してしまった自分の軽薄さに今はちょっとヘコむし、自己嫌悪する。

[nmdさんの感想 · 2010年11月29日]

地の文の癖っぽいとこは平気だったけど、人物のしゃべり方が・・・。

[ao-nekoさんの感想 · 2010年1月29日]

民俗学ミステリ、しかもいわゆる「都市伝説」の謎解き。「赤いマント」「肉付きの面」「歌い骸骨」「魔女の箒」と、この要素だけでぞくぞくするなあ。個人的にはかなり好みの要素ばかり。
ただし、変わり者の登場人物たちの会話が……なんか読みづらい。特に「～」が多すぎてうっとうしいなあ、という印象が（笑）。

[たきさんの感想 · 2009年1月29日]

タイトルにもある「赤マント」のみが読みたくて借りてきましたが登場人物が好みだったので他の話もつい読んでしまいました。物集さんの文章は独特で好き嫌いの分かれるものだと思いますが、慣れてみると意外といけるかもしれません。登場人物はそれぞれ特徴が誇張されすぎているきらいがありますが、嫌悪感を抱かなければすんなり受け入れられると思います。

[あるふぁさんの感想 · 2007年2月7日]

まるで……そう、儂らのようじゃな

[壺ほたるさんの感想 · 2006年6月30日]

民俗学ミステリとか言う新境地。書かれている参考資料も興味深いです。