暗闇の中で子供 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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レビュー : 172
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822061

感想・レビュー・書評

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  • 舞城作品3作目に読みました。

    登場人物の皆が歪んでます。
    小説の事なので当然なんですけど、
    ちょっとずつ抑えが効かなくなった人がたくさんたくさん。

    『煙か土か食い物』の続編なのですが、
    前作のようなパーフェクト感もカタルシスも得られません。

    止まらない感じも、中盤から。

    だけど、謎が上に重なる重なる重なる。
    真相は!?
    結局どうなったの!?
    と、物凄く気にさせる作品です。

    過去と現在。
    肉体と精神。
    記憶。未来。推測。絶望。かすかな希望。かすかだけど大きい?
    う〜ん、難しい!!
    脳内に残る力はさすが舞城作品だな、と思います。

  • 「煙か土か食い物」の続編で三郎が主人公。

    前回同様、荒唐無稽な殺人事件がいっぱい起きて、
    それを推理したり巻き込まれたりしながら、
    結局何だかよくわからん丸めこまれ方しちゃったなあっていうのか。

    ラストは全くいただけないし全然納得できないのだが、
    このひとの、はちゃめちゃな話が嫌いじゃないのは、
    根っこに愛が感じられるからかなあと思います。

    この勢いありまくりな文章も、
    痛そうな殺され方も、
    容赦ない暴力も、
    読むのに体力使うんだけど、

    何だか愉快だし可愛いなあと思えてくる不思議。

    奈津川家の面々に愛情を芽生えさせてしまった時点で、何かもう、負けたと思ういろいろ。

    そして福井弁万歳。

    しかし、この奈津川家サーガはどのあたりまで続いてるんでしょうか。

    「ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ。」

    「今ここに、UFOが下りてくるといいと俺は思う。(中略)誰かの熱意が空にいる誰かに通じたりしてもいいのだ。それが嘘であってもいのだ。何故なら、誰かの懸命さは必ず他の誰かに見られているものだということは、物語が伝えるべき正しい真実だからだ。」

    「その上その笑顔ちょっと可愛いぞ四郎。」

  • 慣れてきた!!
    独特すぎるが。

  • 「土か‥」の続編。
    なんだけどあんまし面白くなかった。

  • 好きです、中盤以降で村上春樹っぽいところをすごく感じた(文章の書き方だけなんだけど)のは当時よく読んでいたとかなのだろうか。この本を読んでいると自分の形のない愛情みたいなものの手触りをあたたかく確認しているような気持ちになる。三郎さんの話。
    ちなみに、暴力的な文章を読むことに対して何か人にって影響ないのだろうかってずっと不思議に思いながら読んでいて、ないならないでいいことなんだけど、ないの?ゲーム脳へ指摘されるような自分の感情の代替ということはないし、やっぱり暴力は暴力だし、ああ~いたそう~って恐る恐る読むところと、なんとなくうっとりしてしまうところと、自分の気持ちまで傷つくところと全部ある。で、感想としては「どっちかというと好き」なので、ときにそういう暴力衝動が自分の中にあるとは認める。ただ別に誰かに暴力をふるいたいわけでもなし、振るわれたいわけでもなし、怖いところには巻き込まれたくない。

  • なるほど、これは文庫落ちしないわ。

    前作以上に圧倒的にハチャメチャでムチャクチャで暴力的でスピードがあって攻撃的。
    でも、こんな愛の形もありでしょう。

    万人向けではありませんが、前作が好きな人は、あるいは最近の舞城が好きな人は、乱暴な舞城王太郎も読んでみるべき。

  • 『土か煙か食い物』の続編。前作よりグロテスクな描写が多いかも。現実に即しているようでいて、現実から離れてもいるので、想像力を使わなければ乗りきれる感じです(グロイの苦手なのですが…)。
    ストーリー自体も現実っぽくて現実っぽくないというか。ミステリーではありつつも、流れを追うというより奈津川家の三男、三郎の思考を追いかけるというのが本筋なのかと。個人的には前作のが好きだったかもしれません。

  • デビュー作『煙か土か食い物』では主人公だった奈津川家の4男・四郎も活躍するが、本作はミステリー小説家の3男・三郎が中心となる。

    ストーリーはところどころグロすぎるし、突拍子もなかったりするし、ちょっと話が長いのが難点かも。

    不思議な13歳の由里緒、同級生の猿江楓との関係も面白し、疾走中の2男・二郎の消息も少しだけ解明されていて読みどころも多い。

  • すごい
    この疾走感と読み終わった後のよくわかんないけど頭悪くなったみたいな感覚は舞城王太郎じゃないと味わえないんじゃないかなあ

  • ずっと読みたかったけどノベルズだったので図書館で借りてきた。
    読み始めたら止まらなくなってしまい、1日で読み終わりました。

    愛!バイオレンス!!
    土と煙と~以上にバイオレンス!
    途中から現実なのか、三郎の物語なのかわかんなかった。
    物語であってほしい、切実に。

    好きな映画?映画好きになったきっかけが
    「羊たちの沈黙」でよかった。
    よかったかどうかはさておき、そうとう繰り返し見ているので
    はいはい、あのシーンですねってかんじ。

    しかしなんと言っても、愛!バイオレンス!という感想しかでてこない。
    初めて舞城読んだ時同様にグッとくるところがてんこ盛りだった。
    特に!!

    「今や俺はパーフェクトラブをアテナに与えるパーフェクトボーイフレンドやぞ」

    「俺の中にはたくさんの愛があるし、それをまだ誰にも与えていないのだ!
    俺の中にもそれなりの魂があるのだが、それをまっとうに用いたことがないせいで
    まだそれが無価値なままなんだ!」

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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