- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822078
感想・レビュー・書評
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決してアクロバティックではないが、盲点を衝くロジックが見事。
蓋然性が高いもの、限りなく低いものを検討した上で、これしかないという"唯一"の解を導ことうする姿勢が素晴らしい。
生死や性差といった境界線の扱い方も上手く、性差に関する難解な議論は十分に理解できた気はしないが、面白い。
「いちばんたいせつな友だち」という陳腐なはずの言葉がスーッと心に入ってくる、そしてあの決めゼリフで終わるラストも味わい深く、満足のいく作品。もっと知られるべき傑作だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに会った『友人』の職場へ社会見学、のはずが
行ってみれば、友人は焼死体となっていた。
見学に行ってから謎が解けるまでで1日。
なかなか濃い一日です。
はたして焼死体となった彼は、本当に彼なのか。
一体誰がどのようにして殺したのか。
何が動機でこうなったのか。
舞台が病院なので、関係者が多い事多い事。
あきらかに違うだろう人もいますが
最初に出てきた人間から何から…誰、なのか。
解答編で言われた事には納得です。
その人の特徴で、性別を限定してはいけない。
途中で思い込みの激しい私服警官が
白黒つけろ的発言をしていましたが
そう考える時点で、むいてない気がします。 -
身元の鑑定が困難な焼死体が友人かどうかを探偵役がひたすら論理で突き詰めて行く様が凄い。作中警察が切り捨てるポイントを徹底検証していく様は爆笑しながら読んでしまった。男性女性のアレについての処理が見事。ここまで満足してしまうと前三作に手を出すか悩む。
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一切の推測を排した論理パズルという趣は悪くないけれど、物語として面白かったかと言われると微妙。私には文体が合わないようです。
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氷川さんの氷川さんシリーズ。
メタっぽい書き方が気になる人は気になるかも。 -
第4弾。
病院で火事が起き焼死体が発見される。ジェンダーネタ。
面白かったが、氷川透の、ああでもない、こうでもない、とこねくり回す推理が好きなので、その分量がちょっと少なくて物足りない(笑)
エピローグのところはとても好き。作中の氷川透が、高校生の姿に重なって見えた。 -
読んだはずなのに全く内容を覚えてない
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2008年1月読書分。
探偵:氷川透さん第四弾。 -
泣けるほど切なかった
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