- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822108
作品紹介・あらすじ
青春は美しくない。私の場合もそうだった。二年B組に現れた転校生。校内で発生した密室。それらを起点として動き出す、不可解な連中。コスプレを通じて自己変革する少女。ぐちゃぐちゃに虐められる少女。人間しか食べられない少女。ドッペルゲンガーに襲われた少女と、その謎を追う使えない男。そして…予言者達。私は連中の巻き起こす渦に呑まれ、時には呑み込んで驀進を続けた。その果てに用意されていたのは、やはりあの馬鹿げた世界。…予言。あの時の私は、それで何を得たのだろうか。ま、別に知った事じゃないけどさ。
感想・レビュー・書評
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これも再読。副題「鏡綾子ときせかえ密室」。
先月か先々月に買った鏡家の新刊を読むために過去作を読み返し中。綾子姉さんすごい好きです。まだ高校生のころだから、前作のときのような無敵具合が見えなくて好き。
なんていうか、普通、って言えばいいのか、本来小説って一つの視点から作られるものじゃないかな。鏡家シリーズは視点があちこち飛ぶ。この話は少なくとも四つはあったかな? それぞれが絡み合ってて、最終的に収束するってのは前作と同じ。上手く絡まってるんだろうけど、複雑すぎてちょっと面倒くさい。
以下空白ネタばれ反転処理。
一番はじめに殺された「有川ってのがまた最後出てくるけど」こういう手法、好きなのかね。そいつが結局何ものだったのか分かんないままだけど、役割からして前作の「祁答院の弟の方」じゃなかろうか、と。たち振る舞いがそんな感じ。
このあたりはまだミステリっぽい。殺人、密室の謎、謎解きどれも入ってるから。
個人的には中村君が好きです。中間管理職、頑張れ。
09.04.14詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2004/12/11:講談社ノベルス
2022/02/22:星海社FICTIONS -
【196】
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2015.11
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『フリッカー式』も嫌いではないけど、こちらのほうが全然好き!!
ものすごくぶっ飛んでる。
浦賀和宏さんの作品とか、成田良悟さん『BACCANO』シリーズを連想しました。 -
01/22/2015 読了。
図書館から。 -
「私はネズミ小僧みたいに、弱いものを救うなんて真似はしたくないの。チェンジマンみたいに、見て見ぬふりが出来ない奴じゃないんだからね。それに……ホールデンみたいに、崖から落ちそうになった子供をキャッチする仕事なんてのもまっぴら」
「意味が判らないよ……」
「だからさ、自分の身は自分で護んなさいって云ってるのよ」
(P.196) -
ミステリに分類しちゃったけど、ミステリではないよなぁ。メフィストっぽい作品で人にはオススメできない。
著者プロフィール
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