エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 588
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822108

作品紹介・あらすじ

青春は美しくない。私の場合もそうだった。二年B組に現れた転校生。校内で発生した密室。それらを起点として動き出す、不可解な連中。コスプレを通じて自己変革する少女。ぐちゃぐちゃに虐められる少女。人間しか食べられない少女。ドッペルゲンガーに襲われた少女と、その謎を追う使えない男。そして…予言者達。私は連中の巻き起こす渦に呑まれ、時には呑み込んで驀進を続けた。その果てに用意されていたのは、やはりあの馬鹿げた世界。…予言。あの時の私は、それで何を得たのだろうか。ま、別に知った事じゃないけどさ。

感想・レビュー・書評

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  •  これも再読。副題「鏡綾子ときせかえ密室」。
     先月か先々月に買った鏡家の新刊を読むために過去作を読み返し中。綾子姉さんすごい好きです。まだ高校生のころだから、前作のときのような無敵具合が見えなくて好き。
     なんていうか、普通、って言えばいいのか、本来小説って一つの視点から作られるものじゃないかな。鏡家シリーズは視点があちこち飛ぶ。この話は少なくとも四つはあったかな? それぞれが絡み合ってて、最終的に収束するってのは前作と同じ。上手く絡まってるんだろうけど、複雑すぎてちょっと面倒くさい。
     以下空白ネタばれ反転処理。
     一番はじめに殺された「有川ってのがまた最後出てくるけど」こういう手法、好きなのかね。そいつが結局何ものだったのか分かんないままだけど、役割からして前作の「祁答院の弟の方」じゃなかろうか、と。たち振る舞いがそんな感じ。
     このあたりはまだミステリっぽい。殺人、密室の謎、謎解きどれも入ってるから。
     個人的には中村君が好きです。中間管理職、頑張れ。

    09.04.14

  • 2004/12/11:講談社ノベルス
    2022/02/22:星海社FICTIONS

  • 情報過多のごった煮的な小説。数本の物語が書けそうなアイデアを詰め込んでいるのはすごいと思うが、ほとんど闇鍋状態で読むのに疲れる。
    もう少し話が整理されれば読みやすかったのではないかと思う。
    ミステリではあるのだけど、論理的な解決とかを期待していると裏切られる。

  • 【196】

  • 2015.11

  • 『フリッカー式』も嫌いではないけど、こちらのほうが全然好き!!
    ものすごくぶっ飛んでる。
    浦賀和宏さんの作品とか、成田良悟さん『BACCANO』シリーズを連想しました。

  • 01/22/2015 読了。

    図書館から。

  • 「私はネズミ小僧みたいに、弱いものを救うなんて真似はしたくないの。チェンジマンみたいに、見て見ぬふりが出来ない奴じゃないんだからね。それに……ホールデンみたいに、崖から落ちそうになった子供をキャッチする仕事なんてのもまっぴら」
    「意味が判らないよ……」
    「だからさ、自分の身は自分で護んなさいって云ってるのよ」
    (P.196)

  • ミステリに分類しちゃったけど、ミステリではないよなぁ。メフィストっぽい作品で人にはオススメできない。

  • 【図書館】
    ぶっ飛んでる、面白い。


    作品の紹介
    青春は美しくない。私の場合もそうだった。二年B組に現れた転校生。校内で発生した密室。それらを起点として動き出す、不可解な連中。コスプレを通じて自己変革する少女。ぐちゃぐちゃに虐められる少女。人間しか食べられない少女。ドッペルゲンガーに襲われた少女と、その謎を追う使えない男。そして…予言者達。私は連中の巻き起こす渦に呑まれ、時には呑み込んで驀進を続けた。その果てに用意されていたのは、やはりあの馬鹿げた世界。…予言。あの時の私は、それで何を得たのだろうか。ま、別に知った事じゃないけどさ。

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著者プロフィール

1952年北海道釧路市生まれ。
1974年に北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業(美学・美術史専攻)。1976年に北海道教育庁北海道新美術館建設準備室の学芸員、翌年には北海道立近代美術館学芸員となる。1985年北海道立旭川美術館学芸課長。1990年からは北海道立近代美術館に戻り、2004年同館学芸副館長。2012年から2022年まで札幌芸術の森美術館館長を務める。この間、それぞれの美術館で数多くの北海道ゆかりの作家の個展や現代美術展を企画開催。
現在、AICA国際美術評論家連盟会員、北海道芸術学会会員、北海道美術館学芸員研究協議会会員。また旭川市中原悌二郎賞、札幌市本郷新記念札幌彫刻賞、ニセコ町有島武郎青少年公募絵画展、北海道陶芸展などの審査員を務める。

「2023年 『北の美術の箱舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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