アイソパラメトリック (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 105
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822191

感想・レビュー・書評

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  • ショート・ショート。写真集。
    現実的なんだけど、どこか不思議な作品たち。
    写真すら変な感覚を感じる。
    「天秤」が深くてしんみりいい感じ。

  • 25篇からなる超短編集(PCでスクロールしなくてもいい程度の文章)と写真集で構成されている。同時のご本人の写真が掲載されている希少な一枚があるので、Dr.森ファンなら欲しい一品だろう。惜しいのは文章が横書きなので読みづらいことだろうか。紙質上、頁が捲りづらいく、ノドの部分が隠れてしまい折目を付けないと文章が読めない。小説に関しては、写真と意味合いを成しているものもあれば、そうでない作品もある。

  • 1話が僅か1Pのショートショート&写真集

    読了日:2006.09.13
    分 類:短編集
    ページ:96P
    発行日:2001年11月発行
    出版社:講談社
    評 定:★★+


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公:-
    語り口:3人称
    ジャンル:超短編
    対 象:ファン~一般向け
    雰囲気:森博嗣的ポップ
    カバー・本文イラスト:山下 和美
    カバー・本文デザイン:鈴木成一デザイン室
    ブックデザイン:高橋 雅之
    ----------------------------

    ---【100字紹介】---------------------
    「パソコンのディスプレイをスクロールしないで済む長さ」の
    超短編40編を収録。それぞれが1Pに収まり、
    同じく1Pの写真を添えた見開き2Pで完結する物語。
    最終章は「森都馬の日常」と題した愛犬トーマの写真集 
    -----------------------------------------

    何とも読みにくい本もあったものだ!…と思わず愚痴りたい作品ですよぅ。読みづらい文章が書いてあるわけでもなく、読めないフォントで書かれているわけでもなく、作りがですね、読みにくい!上下に開くのです、この本。本文を横書きにして、横長の写真を巧く上に配置するための工夫だと思うのですが。普通の書見台でまず読めない。しかも印刷もかなり本の「のど」(見開いたときの真ん中ですね)の方に、ぎりぎりまで印刷されているので、上のページの最終行(写真キャプション)と、本文の先頭行が読みづらい…!

    森博嗣氏はエッセイや日記本でよく「横書きに慣れているから縦書きに出版されるのが違和感」というようなことを発言されていらっしゃいますが…。横書きは菜の花も別に教科書等で読みなれているから構いませんけど、本自体がこの形は、本気で読みづらいです。

    ただし以降、このタイプの本を出版していないところを見ると、やっぱり「これはちょっと…」という意見があったのかな、と…。


    と、それは外側の話であって、中身には無関係ですが。写真は、いつもの森博嗣氏の写真集(「君の夢 僕の思考」「議論の余地しかない」など)と
    さして変わらない感じかな。技術的なことはともかく、視点は面白いです。それほどインパクトがあるわけではないですが、本作の場合は、写真が主人公じゃないですからそれでよいわけですね。

    本文は、玉石混淆といったところでしょうか。面白いものもあり、意味不明なものもあり。40もあれば、そうなることでしょう。正統派あり、SFチックなものあり、理屈だらけのものあり。当然森博嗣らしいものが多いですが、たまに「あれ?」という意外なものも。とにかく短いから色々なカラーが楽しめますね。

    菜の花的お気に入りは「読書」かな。そんな馬鹿な!な設定ですが、最後の一言で落とします。


    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★
    展開・結末 :★★+
    キャラクタ :★★
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★
    ---------------------------------

  • 誰のために本を作るのか。
    誰がその本を買うのか。
    なぜ本が必要なのか。
    森博嗣がおくる私的詩的ブック

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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