今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)

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著者 : 京極夏彦
  • 講談社 (2001年11月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822214

今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  •  この本だけは百鬼夜行シリーズの中でまだ1回しか読んでいませんでした。理由は単純で大好きな関口くんが登場しないから、それだけです。
     再読して、やっぱり面白いなぁと思います。妖怪の話、京極さんが書くお話のほとんどに出てきているけど、その妖怪は初めて知るものが多かったです。そう思うと妖怪というものに大変興味が湧きました。少し勉強してみようと思います。興味があること、仕事に役立つことではないけど、興味があることを勉強するのは楽しいですね。人生最高の娯楽です。
     楽しんで生きたいいきたいですね。

  • 多々良センセイと沼上さんが日本各地(といっても割と近場)の伝説や言い伝えを探訪し、妖怪旅日記…となるのかと思いきや、現実の事件に巻き込まれ、しかし妖怪のおかげ(?)で事件を解決する…というか、勝手に犯人が勘違いして自滅、という結果になるミステリなような妖怪の謎追求なような不思議な小説です。説明しにくいな…。でも最後の話にはあの黒づくめの方も出てきますし、好きな方には大変楽しめる一冊。

  • 170215読了。
    面白かったなぁ。
    沼上くん災難だなぁ。
    妖怪を学びたくなった。

  • 榎木津とは違ったぶっ飛びを見せるセンセイこと妖怪研究家 多々良勝五郎と助手の沼上蓮次の珍道中の話。 沼上視点で書かれているのでセンセイの珍行動、珍発言に周りの人がイラついていないかとはらはらした。 巷説や京極堂シリーズと違って、センセイに事件を解く気は全くなく、センセイが「妖怪」について発見したことを聞いているうちに犯人が自供してしまう、なんとなくもやっとした印象の一冊。しかし、センセイの鳥山石燕作 「画図百鬼夜行」で発見した隠された意味の講釈は実に面白い。

  • 奥田英朗さんの伊良部先生と、多々良センセイ似てるような。
    傍若無人さといい、体格といい。

    昭和の村に対する開発やそれに関わる人たちの話。

  • (480P)

  • 今作は多々良先生が主役。あいかわらず読み始めからひきこまれてとてもおもしろかった。

  • 無駄に書き込みが多い......

  • 講談社ノベルスの犬のキャラクターがなつかしい。

    昔ひろおじちゃんの家にあったなあ…

    でも縦長だし慣れないから読みづらいや。やっぱり普通の文庫がいい。

    時代もいつもの江戸がいい。

  • 私事だが、『姑獲鳥の夏』に始まる京極夏彦の登場は、ずっと遠ざかっていた「探偵小説」の世界に再び足を踏み入れさせる画期的な出来事だった。絢爛たるペダントリー、晦渋詰屈な文章、難解な語彙の頻出は、『黒死館殺人事件』の小栗虫太郎を髣髴させ、ポオに由来するグロテスクのアラベスクを堪能させてくれそうな予感に満ちていた。

    案に違わず、戦後混乱期の猥雑な世相を背景にしたシリーズは、魅力的な探偵を創出し得たこととも相俟って、それまでの推理小説愛好家にとどまらない広範な読者を獲得したことは今更言うまでもない。それがシリーズ物の持つ宿命とはいえ、七作目の『塗仏の宴・宴の始末』をもって完結したことは、一ファンとしてまことに寂しい思いをしたものである。

    その後、著者偏愛の「妖怪」にまつわる中短編がいくつか書かれるものの、あの読み応えのある長編はついに書き継がれそうにない。豪華絢爛の晩餐が供されないとなれば、ささやかな午餐で我慢するしかない。「多々良先生行状記」という副題を持つ本書は、背表紙に「冒険小説」と銘打たれている。一読すれば分かるが、冒険を期待した向きは裏切られるだろう。

    自称妖怪研究家の多々良勝五郎をホームズに、その弟子筋に当たる伝説探訪家の沼上青年をワトソンに擬した推理小説仕立ての「珍道中」物である。二人が伝説に纏わる寺社や古跡の探訪旅行の途中で巻き込まれる殺人事件の解決が一応話の本筋である。しかし、中禅寺秋彦の錯綜した謎を鮮やかに説き明かす明晰な論理のレトリックを期待してはならない。

    京極堂店主をパラノ型とすれば、多々良先生は完全なスキゾ型。浅田彰『逃走論』に拠ればパラノ型が「過去のすべてを積分=統合化して、一歩でも先に進もう、少しでも多く蓄積しようと」するのに対して、スキゾ型は「そのつど時点ゼロにおいて微分=差異化し、競走に追いこまれたとしても、すぐにキョロキョロあたりを見回して、とんでもない方向に走り去ってしまう」という。

    事実、多々良先生は犯人を自白に追いつめるのだが、本人にはまったくその自覚はない。妖怪に関する蘊蓄を語っている裡に偶然犯人を指摘しているだけのことである。むしろこのシリーズの副主題は、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』の絵解きにあるのではないか。先生がいつも携行するこの画集に登場する妖怪たちの絵を読み解くために、民俗学をはじめとする作者お得意の衒学趣味がたっぷりと味わえる趣向である。

    創始者ポオを引き合いに出すまでもなく、探偵小説の醍醐味は抽象論理のアクロバティックな構築にある。その知的遊戯性こそが他のジャンルにない快楽を保証してくれているのだ。その意味では、冒険小説と銘打たれた本シリーズも探偵小説と言えなくもない。ただ、その謎解きは現実世界に起こる殺人事件ではなく、「百鬼夜行図」に描かれた妖怪たちに対して行われている。現実の世界の真犯人を追い詰めるのは、やはり中禅寺秋彦を待たねばならない。黒衣の人物がこのシリーズに登場するのはご愛嬌だが、強ち作者のサービス精神の所為ばかりではないのであろう。

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