今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.36
  • (90)
  • (145)
  • (606)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 1752
感想 : 112
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822214

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 多々良先生モノは……いまひとつ。
    あまり好きなキャラではない。

  • 京極堂シリーズの番外編。シリーズを刊行順に(なるべく)再読している最中。多々良先生とその相棒的な人が、妖怪と伝説を求めて戦後の日本をふらふらするお話でした。
    なかなか読み進めるのに時間がかかってしまったけれど、期間が空いても問題なく読んでいけるあたり、ライトな感じなのかなーって。なかなかでした。

  • 再読。

    どうにも多々良センセイのアクの強さにいらついて物語が入ってこなかった。
    もしかして途中まで京極堂シリーズと関係ないものとして考えられてた?

  • 京極堂シリーズに一応入るのだろうか。多々良先生と沼上
    クンの妖異探訪記、である。彼らは京極堂や榎木津のような
    特殊な人間ではない。タダの妖怪バカだ。それが起こす騒動
    の顛末記なのだから自然とスラップスティックコメディに
    なることになる。これはこれでなかなか楽しいモノだった
    かな。まぁあくまでも長編の間のツマミでしかないとも
    言えるのだが。多々良先生今度は山陰にも来てね(笑)。

  • ほんと、木乃伊のおばあさんが怖い。

  • ◆妖怪より嫌なもの、妖怪より怖いもの……それは妖怪研究家
    (あらすじ)
    河童に噛み殺された男。物忌みの村を徘徊する怪人。絶対負けない賭博師。神隠しに遭う即身仏――はたしてそれは全部妖怪の仕業なのか?断言するのは全身妖怪研究家・多々良勝五郎大先生!戦後まもなく各地で発生する怪事件に次々巻き込まれる妖怪馬鹿コンビの大冒険。「黒衣の男」も友情出演!
    (コメント)
    多々良先生の沼上くんのデコボココンビ大好きです。
    京極夏彦の小説に出てくる人物は、”虐げる人”、”虐げられる人”に分類でいるんじゃないか。あえてどちらがどちらとは言わないけれど。
    沼上くんって、何だか多々良先生の老後の世話までさせられそうだな。頑張れ、青年。

  • 短編集の為、それぞれ話に必要な蘊蓄部分がかなりあるので読み進めるのが少し大変で読み切るのに予想以上に日数がかかりました。

    黒づくめの例の人が出てきた時、長年読み慣れた人物の口調とは言え過去作はもう数年読んでなかったものの、すごくスラスラ頭に入ってきて読みやすかった。流石拝み屋は違うんだなと改めて知った。

  • ブックデザイン / 熊谷 博人
    カバーデザイン / 辰巳 四郎
    本文イラストレーション / ふくやま けいこ
    初出 / 小説現代増刊『メフィスト』2000年1月号・5月号・9月号+書下ろし1編

  • 多々良勝五郎という在野の自称妖怪研究家が、地方にフィールドワーク中に妖怪と思いきや、めっちゃ人間が関わった殺人事件に巻き込まれる中編が3つ収録されていました。

    最後の即身仏の山形のお話には、京極堂さんも出てきました。
    例によって、京極ワールドは登場人物が共通してくるわけだね。

    ネタは面白いし、妖怪好きがそそられるうんちく話もいろいろ出てくるんだけど…。
    どうもメインキャラクターである多々良さんのデブで生産性がなくインテリのかけらも感じられない自己中心的な性格に魅力がなく、我が家としては、あまり楽しめなかったです。

    突出しているのはお腹とゴタゴタに遭遇してもしぶとく生きながらえる運くらいで、なんだかユルすぎるんだよね。
    愛嬌もないし、キモさも中途半端…。

    これなら容姿端麗・頭脳明晰な変人探偵が主人公のほうがいいなぁ…。
    それか、最後の話に出てきた解剖マニアの里村医師が主人公とかさ。

  •  この本だけは百鬼夜行シリーズの中でまだ1回しか読んでいませんでした。理由は単純で大好きな関口くんが登場しないから、それだけです。
     再読して、やっぱり面白いなぁと思います。妖怪の話、京極さんが書くお話のほとんどに出てきているけど、その妖怪は初めて知るものが多かったです。そう思うと妖怪というものに大変興味が湧きました。少し勉強してみようと思います。興味があること、仕事に役立つことではないけど、興味があることを勉強するのは楽しいですね。人生最高の娯楽です。
     楽しんで生きたいいきたいですね。

全112件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×